初めてイワナが釣れたときの感動を伝えたいと思う。
　今は，釣ろうと思えばいくらでも釣ることができるので，よほどの大物でも釣り上げないと感動もない。
　でも，初めてイワナが釣れたときは，これが幻の魚イワナかと，大いに感動したものである。
　思い返せば，初めてイワナを釣り上げるまでは長い道のりであった。
　その長い道のりを書かないと感動は伝わらないと思うので，これから書こうと思うのだが，何せ長い道のりなので話も長くなりそうである。
　どの辺の話から書いていこうかと悩んでいるうちに，２ヶ月が過ぎた。
　タイトルだけは，すでにホームページで公開している。
　タイトルはあって，中身がない。
　何とか書かなければと重い腰を持ち上げたのだが，ここまで書いてきてちょっと疑問に思うことが出てきた。
　それは，パソコンで文章を作るときは書くというのだろうか。打つというのが正しいのだろうか。
　まあ，大きな問題ではないので，書くという表現で話を進めたい。
　何せ初めてイワナを釣り上げるまでの道のりは，長い長い道のりなのでどんどん話を進めなければならない。
　というわけで，パソコンでどんどん書いていくのだが，最近やっと手書きで書くよりパソコンで書く方が楽になってきた。
　思い返せば１０年前，手書きで文章を書いているヤツはいなかった。みんなワープロで書いていた。
　手書きの方が人間的な温かみがあっていいのだなどと，最初は言い訳していたが，だんだん仕事がうまくいかなくなってきた。
　これはまずいと，NEC文豪ミニ７を購入した。
　使いこなすのに５年はかかった。
　機械音痴の私がNEC文豪ミニ７にやっと慣れてきた頃，まわりを見ればみんなパソコンを持っていた。
　これはまずいと，富士通FMV-BIBLO NE5/600Rを購入したのが２年前。
　パソコンに詳しいKさんが，東京までいっしょに行って選んでくれた。
　なんでも，電車賃をかけても東京で買った方が安いということだった。
　秋葉原や池袋，新宿，御徒町など行ったり来たりして，無事Kさんお奨めのパソコンを購入する事ができた。
　喜びいっぱいで家に帰り，さっそくスイッチを入れるのだったが，パソコンはスイッチを入れればすぐ使えるという代物ではない。
　結局その日は徹夜で基本の設定をやる羽目になった。
　やっと何となく理解するのに１週間はかかった。
　次の課題は，ワープロソフトを使いこなすことだ。
　ワープロ専用機で四苦八苦していた私には，パソコンというのは全く得体の知れないものだった。
　今までのワープロなら１時間で作れる文書に１日がかりという状態だった。
　１文字移動するのに何時間も悩んだり，パソコンは無理かなと思ったりした。
　何でもパソコンというのは，１つのことをやるのに方法が幾通りもあるそうで，そこのところがどうも納得いかないところだ。「それは，こうやった方が速いよ。」とか「そんな面倒なやり方でやっているの。」とか，同僚にはよく言われる。
　パソコンにはいろいろな機能が備わっているらしいのだが，あんまりいろいろ言われると覚えきれなくて頭が混乱してしまう。とにかく機械音痴なのだから。
　操作方法は１つにして欲しいと思う。
　頭が混乱しているうちに，パソコンはゲーム専用機になっていった。
　釣りゲーム，トランプ，花札，麻雀，毎日ゲームばかりやっていた。
　おかげでマウスの使い方はずいぶん慣れた。
　ゲームに飽きた頃，インターネットを始めた。
　ところがインターネットは繋ぐときにいちいち電話線のコードを入れ替えなければならないので面倒だった。
　しかも，使っている間は肝心の電話が話し中になってしまうので，電話がかかってこない深夜しかインターネットが使えないという恐ろしく不便な状態だった。
　ISDNにしようかなと思い始めた頃，ヤフーでADSLを始めるという情報が入ったので，最寄りの電話局がADSLを使えるようになるまで待つこと３ヶ月。
　やっと現在の状態になって，快適にインターネットを使えるようになった。
　ワープロソフトも，たぶん機能の１００分の１ぐらいしか使いこなしていないと思うけど，何とか仕事で使えるようになってきた。
　そして，ホームページビルダー購入。
　最初の１ページを作るのに一晩かかった。
　カウンターを付けるのにも一晩かかった。
　ページを公開するのにも一晩かかった。
　何をやるのにも，理解するのに時間がかかるのだ。
　今は，１ページ作るのに２時間ぐらいでできるようになった。
　他のホームページのように見栄えのよいホームページにしたいけれどやりかたがわからない。
　ホームページビルダーも機能の１００分の１ぐらいしか理解していないからだと思う。
　というわけだで，現在に至っているのだが，ずいぶん話がずれてきてしまった。
　「初めてホームページを開くまで」はこの辺にして「初めてイワナが釣れるまで」に話を戻したい。
　と思ったのだが，だいぶ長くなったので，今回はこの辺にして，（２）へつづくということにします。
　ごめんなさい。