88.イワナの本棚(30)「わが回想の谿々―大イワナの泳ぐ谿へ」(白石勝彦)
書名:わが回想の谿々-大イワナの泳ぐ谿へ
著者:白石勝彦
出版社:山と渓谷社
発行年:1996年2月初版
定価:1800円
体裁:全256ページ 

ISBN: 4-635-36040-7  
   
目次

第1章 夢想する谿師の前に広がる大イワナの世界
     ―新潟県黒又川支流・赤柴沢(昭和四十八年九月)
第2章 人返しの淵を越えて幻の魚止め滝への執念の遡行
     ―山形県飯豊山塊玉川支流・大又沢(昭和四十八年八月)
第3章 新たに見つけた谿にほとばしる大アマゴのきらめき
     ―静岡県大井川水系・寸又川本流(昭和四十九年六月)
第4章 国道の脇に見逃されていたイワナの楽園の発見
     ―秋田県成瀬川水系・北ノ俣川(昭和五十年六月)
第5章 鉱毒流れる死の川の上に隠されていたイワナのパラダイス
     ―秋田県玉川支流・大深沢(昭和五十二年四月、六月)
第6章 大イワナの後に襲う鉄砲水。運命の女神に翻弄された苦闘の谿
     ―青森県白神山地赤石川(昭和五十二年九月、五十三年六月)
第7章 昭和五十年代、僕の釣りを方向づけた新しい日高渓流群の登場
     ―北海道日高山脈新冠川(昭和五十二年八月)
第8章 関西きっての大アマゴの楽園といわれた険谷の秘密を覗く
     ―三重県大台ガ原宮川支流・大杉谷(昭和五十二年八月)
第9章 日本アルプスの脊梁山脈を越えて大イワナの世界へ
     ―富山県黒部川支流・北又谷(昭和五十三年八月)
第10章 飯豊の忘れられていた谿は泳ぎの連続する険谷だった
     ―新潟県飯豊山塊前川(昭和五十三年九月)
第11章 ある生還―日本のヒンターシュトイサー・トラバースルート
     ―岐阜県高原川水系・双六谷金木戸川(昭和五十四年七月)
第12章 夢想と危機の時代を越えて在来イワナの領域へ
     ―わが回想の谿々(昭和六十二年八月〜)
第13章 さらば源流のイワナ釣り
     ―北海道知床半島羅臼川(昭和六十三年二月〜)



ひと言

 本書は,前著「大イワナの滝壺」に続く,昭和50年初頭からの釣行記です。
 大イワナを求めて,源流を目指す著者の行動力には脱帽です。
 釣りブームとともに,大イワナは減少し,新たなテーマを模索する後半が感動的です。
 優れた文章表現力で,読者をぐいぐい引き込んでいきます。
 「大イワナの滝壺」と並ぶ渓流本の名著です。


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