76.イワナの本棚(18)「みちのく渓流釣り」(根深誠)
書名:「みちのく渓流釣り」
著者:根深 誠
出版社:立風書房
発行年:1985年8月初版
定価:1500円
体裁:全228ページ ・カラー16ページ
目次

青荷温泉,嵐の一夜
白神哀歌
笹内川暮色
りんごの花が咲く頃
ある日,突然,春が来ると・・・
岳温泉の念仏歌
赤石川源流行
浅虫温泉・湯上がり釣行
大船沢でヤマメを釣れば・・・
少年の川
津梅川の夜
大川の夜道では・・・
中ノ川の春
春を待つ
かくて津軽の夜は・・・
ヤマメの里
やがて,津軽の渓に春が来て・・・
渓流解禁
イワナと山菜の季節
ニジマスの湖
雨の源流行
釣り師の涙
さすらいの釣り師
遙かなるヤオロマップ川

ひと言

 津軽を中心とした釣行記とエッセイです。味わいのある文体は,文学的な香りが十分です。ノスタルジックな一冊です。
 読んでみて,うなずいたところを引用して紹介します。

「ともかく釣りは卑しい行為のように思えてならなかった。とくに釣れすぎるような場合にあって,なお飽くことなく,時間の許す限り執拗に釣りまくる精神を,ぼくは,できることなら持ち合わせたくはない。」
 
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