58.イワナの本棚(3)「つり人渓流フィールド 南会津」
書名:「つり人渓流フィールド 南会津」
著者:佐々木一男 他
出版社:つり人社
発行年:1995年1月初版
定価:1400円
体裁:カラー4ページ,全164ページ(2色刷)       
目次

 ・南会津水系図
 ・市町村役場漁協問い合わせ先
 ・南会津(概説)
 ・南会津の山
 ・沼田街道
 ・檜枝岐川いまむかし
 ・南会津の温泉
 ・南会津の山菜
 ・釣り場ガイド(滝谷川・大谷川・野尻川・玉川・小川・風来沢・霧来沢・滝沢川・・・・)

ひとこと

 渓流釣りの本を大別すると,釣り方や道具を扱った技術書,釣行記やエッセイなどの文学書,釣り場ガイドなどの案内書,イワナやヤマメの生態を扱った研究書の4つに分けられるのではないかと思います。
 本書は,釣り場ガイドなどの案内書にあたります。一般に案内書は旬が大切であって,古いものは使えない,全く価値のない本になりがちです。ですから,○○年版と銘打ったムック本の最新版を購入するのが一番いいようです。
 それでは,1995年版の本書が,今となっては価値のない本なのかと言うと,さにあらず。
 この本の優れた点は,詳細な釣り場案内もさることながら,釣り場周辺の名所旧跡,土地の名物,歴史などにも記述が及び,読み物としても大いに評価できる一冊になっているところにあります。
 購入当初は,ガイドブックとして大いに活用しましたが,今では禁漁シーズンの座右の書になっています。
 最後に,もう一つこの本の優れた点を上げると,調査していない区間については,行ってないのでわからないと,正直に書いてある点が上げられます。誠実さを感じる記述だと思います。

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