47.昭和村見聞記(26)緑の季節
251.田植えを終えて

 6月3日,昭和村へ釣りに行きました。
 野尻川沿いの僅かな平坦地。
 やっと田植えを終えた水田です。
 雪が融けて,代かき,すぐに田植えと,冬が長いと何だか慌ただしく思えます。
252.スノーブリッジ

 6月といっても,ちょっと沢に入るとまだまだ残雪が見られます。
 スノーブリッジの上を歩くのは危険なので,釣りもここで断念です。
 天然の落とし穴に落ちてしまったら出られなくなってしまうことがあるからです。
253.渇水の野尻川

 雪代の大水が嘘のように渇水の野尻川です。
 しばらく雨が降っていないのと,水田の取水が影響しているようです。
 それと,水量がめまぐるしく変わるのは,山の保水力が落ちている証拠ではないでしょうか。
 
254.ミツバ

 沢沿いで,ごく普通に自生しているミツバ。
 栽培物と比べて香りが強くて瑞々しさには欠けますが,お気に入りの山菜です。
 釣れないときは,ついつい山菜に目がいきます。
255.タニウツギ

 この季節は,山のあちらこちらにタニウツギの花が咲いています。
 とてもきれいな花なのですが,誰も採ったりしていません。
 聞くところによると,花の中にダニなどの虫がいるので,昔から誰も採らないそうです。
256.オドリコソウ

 シソ科の多年草です。
 花の形が笠を被った踊り子の姿を思わせることからこの名が付いたそうです。
 白だけでなく,ピンクの花もあります。
 道端で,ごく普通に見ることができます。
257.アケビのツル

 中島屋旅館の山菜料理。
 いろんな山菜が出てくるけれど,アケビのツルをいただくのは初めてです。
 柔らかい芽だけを採るそうで,手間の掛かりそうな山菜です。
258.矢ノ原

 矢ノ原は,集落から登ったところに位置する高原です。
 朝靄の集落を抜けて矢ノ原に来ると,何だか雲の上に来たみたいです。
 広々とした高原からの雄大な眺めです。

259.矢ノ原湿原

 水没した樹木が湖面に映っています。
 早朝の矢ノ原湿原では,ウグイスが鳴いていました。
 誰もいない静かな朝です。

260.ウスバサイシン

 ウマノスズクサ科の多年草です。
 根元に小さな花を咲かせます。
 葉は,里芋のような形をしています。
 根は漢方薬になるそうで,鎮痛や咳,痰に効き目があるそうです。
 昭和村では珍しい山野草ではないでしょうか。


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