43.会津の風景(13)会津のうまいもの編
喜多方ラーメン「まこと食堂」(喜多方市)
 
 今回は,会津のうまいもの紹介です。
 トップバッターは,喜多方ラーメン。
 喜多方には,約120軒のラーメン屋さんがあるという。
 基本は太い縮れ麺と澄んだ醤油スープ。
 
 「まこと食堂」は,創業50年を越える老舗です。
 たくさんのお客に対応するためでしょうか,テーブル席以外に座敷の方も開放しています。
 有名人の色紙がずらりと飾られています。
 朝7時半から営業しているので,朝食でもラーメンをいただくことができます。
 たまたま行ったときは冬の朝だったので比較的空いていましたが,夏の混雑時期には長蛇の列ができるそうです。
 これが,まこと食堂のラーメンです。
 昔から変わらない味という懐かしさがウリです。
 もっといろいろなお店のラーメンを食べてみたいとは思うのですが,120軒もあっては制覇するのは難しそうです。
 有名店以外にも地元民の隠れた名店もあるそうです。
 機会があったらもう一度,ラーメン巡りをしてみたい喜多方の街でした。

山都そば「とのや」(喜多方市)

 喜多方市と合併した旧山都町は,手打ち蕎麦のうまいところとして知られています。
 特に宮古地区は,宮古手打ちそば保存会として,農家でうまいそばを振る舞ってくれます。
 以前はほとんどが予約制でしたが,現在は予約なしでも食べられるそば処が多くなりました。

 「とのや」も宮古地区にある農家のそば処です。
 風雪に耐えてきた重厚な農家の座敷でいただけます。
 築120年という歴史ある民家です。
 
 そばは,単品でもいただけますが,コースで注文するのがお勧めです。
 コースにすると,地場の山菜やキノコ,川魚などとともに,そばは食べ放題になります。
 山菜やキノコの田舎料理はひとつひとつが素材の味がしっかりしていてとても美味しいです。
 ご主人のお薦めは,飯豊山の湧水に手打ちそばを浸した水そばです。
 そば本来の風味と,強いコシが楽しめます。
 薬味,つゆなしでも美味しい実力のあるそばです。
 これこそがそばだと思わずうなってしまう一品です。
 あとは,お代わり自由のそばを食べ放題。
 自家製粉のそばを美味しくいただきました。
 真冬でお客は少なかったのですが,新そばの頃は大変混雑するそうです。
 念のため,電話をしてから出かけるほうがよいと思います。

 とのやさんの軒下につるし柿がありました。
 雪国の冷たく乾いた空気にさらされて,きっと美味しい干し柿になるのでしょう。
こづゆ

 最後は,会津と言えば,「こづゆ」です。
 婚礼や祭礼の日のごちそうとして,会津藩の武家料理から広まったそうです。
 干し貝柱で出汁をとった具沢山の汁物です。
 さっぱりした薄味です。


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