37.会津の風景(10)奥会津南郷民俗館編
奥会津南郷民俗館

 南郷村,南郷スキー場のそばにある資料館です。
 入館料300円。
 正直,300円は高いと思います。
 訪れる人も少ないようで,閑散としています。
 裏には,民家が2棟移築されています。
 村の教育委員会が管理運営しているようです。
 
水車小屋

 国道から,入り口にある水車小屋が目を引きます。
 この水車小屋は,明治32年に建築され,昭和28年まで米や粟を挽くために使われてきたそうです。
 
漁具

 館内には,約4000点の民俗資料が展示されています。
 このような歴史民俗資料館は,どこの市町村でも同じようなものが展示してあり,あまり興味を持ちませんが,釣り師としては,漁具には興味を持ちました。
 かつて,ダムができる前,伊南川ではマス漁が盛んだったそうです。
そり

 豪雪地帯の南郷村では,かつてそりやスキーは必需品だったようです。
 資料館は2階建てで,こぢんまりとした施設なので,テープの案内を聞き終わる前に見終わってしまいました。
旧斎藤家住宅

 移築した中農の曲り家です。
 施設の方がわざわざ鍵を開けて中を案内してくれました。
 馬と一緒の生活は,いったいどのようなものだったのでしょうか。
 こちらの中にも農具などが雑然と展示されています。
 
旧山内家住宅

 もう一つの復元住宅「旧山内家」は,名主の家らしく部屋数も多く立派な作りです。
 18世紀後半の建築だそうです。
 中は,とても薄暗く,雪の降る夜などは気が滅入りそうです。
 何だか寂しい気持ちになります。
いろり

 いろりには人形が一体。
 何だか不気味です。
 夏だというのにちょっと寒気がしました。
 冬の暮らしは,さぞ辛かったと想像されます。
子孫繁栄

 各家庭の屋根裏に子孫繁栄を願って置かれているものだそうです。
 何というものなのか名前はわかりません。
 
柱時計

 子供の頃,田舎の親戚の家にあった柱時計を思い出しました。
 とても懐かしいです。
 何だか暗い気分になりましたが,ほんの少し,かつての雪国の暮らしを感じ取ることができました。

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