36.昭和村見聞記(20)山野草編
191.シュンラン

 ラン科の多年草です。
 中島屋旅館のおばちゃんが,たくさん咲いているというので,案内してもらいました。
 サンダル履きで山をどんどん登るおばちゃんには驚きました。
 かなりの傾斜地に群生していたので,写真を撮るのに苦労しました。
192.カタクリ

 ユリ科の多年草です。
 春になると渓流沿いの山一面に紅紫色の花を咲かせます。
 春の渓流に彩りを添える可憐な花です。
193.フクジュソウ

 キンポウゲ科の多年草です。
 正月用の鉢植えに栽培もされていますが,昭和村で見られるのはゴールデンウイークの頃です。
 採ってしまう人がいるらしく,年々減っているのは残念です。
194.カラハナソウ

 クワ科のつる草です。
 ご存じ,ビールの原料ホップです。
 夏になると2センチほどの卵形の実がなります。
 釣り場でこれを見ると,ついついビールが飲みたくなってしまいます。
195.ノビネチドリ

 ラン科の多年草です。
 沢伝いを歩いていると,時々見かけます。
 初夏になると淡紅紫色の小さな花が密集して咲きます。
 控えめに咲いた小さな花と,直立して堂々とした茎が印象的な山野草です。
196.ヤマユリ

 昭和村に限らず,どこでも一般的に見られる日本特産のユリです。
 球根は食用になり,中島屋旅館でも,たびたび夕食に並びます。
 大輪の美しい花を見ていると,食べてしまうのはもったいない。
197.サイハイラン

 ラン科の多年草です。
 花の様子が昔戦場で指揮を執るのに使った采配に似ていることからこの名が付いたそうです。
 ランの中ではあまり美しい花ではありません。
 褐色がかった花も,ついつい見落としてしまいがちです。
198.ネジバナ

 ラン科の多年草です。
 野尻川沿いの原っぱに群生しています。
 都市部においても芝の中に咲いているのをよく見かけます。
 昭和村で咲くのは夏です。
 花がねじのようにねじれて並ぶのでこの名があります。
199.エンレイソウ

 ユリ科の多年草です。
 湿り気のある渓流沿いに群生しています。
 何となく山菜として食べられそうですが,毒があり食用にはなりません。
 3枚の大きな葉の上に小さな花をちょこんと咲かせます。
200.イワカガミ

 イワウメ科の多年草です。
 春になると,雪解けした渓流沿いに花を咲かせます。
 釣りの途中,花を眺め腰を休めるのもいいものです。


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