35.昭和村見聞記(19)山菜編
181.エラ

 昭和村の楽しみは,イワナ釣りだけではありません。
 春から夏にかけて,いろいろな山菜が採れるのも,昭和村の魅力です。
 エラは,正式には,ミヤマイラクサと言います。地方によりアイコとも呼ばれる山菜です。
 全体に刺があり,手袋をしないと採集できません。
 茎をお浸しにするととても美味しいです。
182.ウルイ

 オオバギボウシというユリ科の山菜です。
 沢沿いを歩いていると,大きな葉が目立ちます。
 食べるのは茎の部分で,お浸しにすると癖のない瑞々しい味が楽しめます。
 夏には,紫色の花を咲かせます。
183.タラノメ

 ウコギ科のタラノキの芽をいただきます。
 よく目立つので,大抵食べ頃になると他の人に取られたあとだったりします。
 人気があって目立つので,競争率の高い山菜です。
 かつての昭和村では,食べる習慣はなかったそうですが,天麩羅の味は格別です。
184.コシアブラ

 近年人気のコシアブラ。
 タラノキと同じくウコギ科の山菜です。
 タラノキよりも群生しているので,1カ所見つけるとたくさん採れるのがいいところです。
 天麩羅にすると香ばしく,とても美味しいです。
 艶のある5枚の葉っぱが目印です。ウルシと間違えやすいので注意が必要です。

185.ウド

 癖のある独特の香りが魅力の山菜です。
 白い根元を生で食べるのが一番美味しい食べ方です。
 若い葉は,天麩羅にしても美味しいです。
 最初は抵抗のある香りも,慣れてくると病みつきになります。
 柄には白い毛が生えているので,見つけやすい山菜です。
186.フキノトウ

 春を告げるフキノトウ。
 雪から顔を出したばかりのものを収穫します。
 天麩羅でも,みそ汁でも,ほろ苦い香りが何とも言えない山菜です。
 採りやすい山菜なので,できるだけ道路から離れたところで収穫したいものです。
187.ワラビ

 写真のものは伸びてしまっていますが,葉がまだこぶし状のものを収穫します。
 ワラビのよいところは,比較的長い期間収穫できることです。
 重曹や灰であく抜きをしていただきます。
 少しぬめりのある風味はお浸しが最高です。
188.コゴミ

 昭和村の春の味覚,コゴミです。
 クサソテツが正しい呼び名ですが,コゴミと一般的には呼ばれます。
 写真のものはちょっと伸びてしまっています。もう少し若い芽が食べ頃です。
 癖のない味は,お浸しでも,和え物でも,天麩羅でもいただけます。
189.ミズ

 正しくは,ウワバミソウと言います。
 渓流沿いに群生しているので,簡単に採集できます。
 若葉の天麩羅,茎のお浸し,むかごのとろろといろいろな調理に使えます。
 全く癖のない味で,とても便利な山菜です。
190.ミツバ

 渓流沿いのミツバは,栽培物と違ってとても味が濃い。
 瑞々しさには欠けるけど,癖のある味がとてもいい。
 天麩羅でも,薬味としても,美味しくいただけます。
 釣りのあとは,山菜採り。
 これも昭和村の楽しさです。

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