33.昭和村見聞記(17)山の幸編1
161 中島屋旅館の料理

 中島屋旅館の夕食メニュー。
 豪華な料理や,見た目に華やかな料理はないけれど,地元産,天然物の山の幸が,いただける。
 栽培物,養殖物,外国産を出す山の旅館が多い中で,ここ中島屋旅館では,本物の味を味わえる。
 そんな料理の数々を紹介したい。
162 ヤマメの唐揚げ

 渓流釣りが盛んな土地なのに,中島屋旅館では,イワナやヤマメの料理は出てこない。
 その代わり,自分で釣ってきた魚は,無料で料理して出してくれるのです。
 イワナやヤマメを名物料理にしている旅館は,ほとんど養殖物だということを考えれば,自分の釣ってきた天然物をいただけるのだから,これ以上のことはない。
 釣れなかったときは悲しいけど。
 
163 大根煮

 イカと大根の煮物だ。
 郷土料理だそうだ。
 山国会津で,イカを使った料理は珍しい。
 よくあるイカ大根と違って,ワタも入っている。
 詳しいことは聞きそびれてしまった。
164 ゼンマイ

 最初食べたときは,そのおいしさに気づかなかったが,慣れてくると味わい深いものがある。
 非常に下ごしらえに手間のかかる山菜なので,素人の私は手を出さないが,ゼンマイ採りを生業にしていた人もかつてはいたようだ。
 山国を代表する味です。
165 自家製こんにゃく

 宿のおばちゃんが,こんにゃく芋から作ったという,自家製こんにゃくです。
 しっかりした歯ごたえと,素朴な味がとてもいい。
 とってもなめらかと言えないところに,手作りのよさが伺える。

166 千本シメジと昭和村の豆腐

 宿の息子さんが採ってきた千本シメジと地元産の豆腐です。
 とてもいい出汁が出ている。
 天然のキノコををいただけるのも,中島屋旅館の魅力なのだ。
167 自家製納豆

 納豆菌を使わない自家製の納豆。
 粘りも少ないし,ちょっと堅いのだが,本物の味はこういう物だと言うことを教えてくれる納豆だ。
 味覚音痴になっている私たちには,とても新鮮な味だ。

168 ワラビ

 大好物のワラビ。
 昭和村で食べるようになってから大好物になった。
 つい,食べたくなってスーパーに行き,中国産やロシア産を買ってしまう自分が悲しい。
 昭和村に行けば,美味しいワラビが食べられる。

169 アサツキ

 さっと湯がいて鰹節と醤油がいい。
 昭和村では,アサツキを「ヒル」と言うそうだ。
 道端に,ごく普通に見られる山菜です。
170 ノビル

 アサツキをヒルと言うのに対して,ノビルのことを「タマビル」と言うそうだ。
 そのまま味噌をつけて食べても美味しいのだが,湯がいて鰹節と醤油でいただいた。
 ビールにとてもよく合う。


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