131.クマ 今年は,日本各地でクマの被害があったようだ。 昭和村でも,クマの出没はよく話題になる。 喰丸峠はクマの通り道らしく,よく目撃されているようだ。 三島屋食堂の主人によれば,喰丸堰堤の上は,プールになっていて,大イワナが泳いでいるという。 「釣りたいけど,クマが出るからなあ。」と残念がっていた。 |
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132.目印 中島屋旅館の庭には,コシアブラ,ウド,ボンナが植えてある。 育ち具合を見ながら,その年の山菜採りの時期を判断するのだという。 つまり,目印として栽培しているそうだ。 年によって気候も違うわけだから,案外科学的な方法だと感心した。 |
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133.幼稚園児 小野川地区の幼稚園児は,たった一人しかいないそうだ。 一人のために,村のスクールバスが喰丸峠を越えて送り迎えをしているという。 少子化は,全国的なことだけど,ここ昭和村でも少子高齢化は大きな問題のようだ。 高校生になれば,だいたい会津若松に下宿する子が多いというし,卒業しても就職先がないのでは,そのまま村には戻らないだろうから,若い人はいなくなる一方だ。 |
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134.硫黄臭 かつて昭和村では,風向きによって硫黄臭がしたという。 いろいろ調べたところ,西山温泉の地熱発電所が原因だったようだ。 地熱が風に乗って峠を越えてきたのだという。 ずいぶん遠くからやってくるものだ。 もちろん,現在は改善されたそうだ。 |
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135.蓑 昭和村では今でも雨の日に,蓑を着ている人を見かける。 蓑は藁で作るのですかと聞いてみると,藁では水分をすったら重くて不自由だという。 ヒロロという草で作るそうだ。 軽くて通気性もいいので,案外ビニールのカッパより着心地がいいのかもしれない。 |
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136.合併問題 昭和村も周辺の町村と合併の動きがあった。 坂下町,柳津町,三島町,金山町との合併が取りざたされていたが,坂下町と柳津町の主導権争いに巻き込まれ,結局合併の話は白紙に戻ったようだ。 政治のことはわからないが,個人的には,昭和村がなくならなくてよかった。 |
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137.郵便局 中島屋旅館の近くを散歩していると,郵便局があった。 こんなところに郵便局があったっけと,宿のおじちゃんに聞いてみると,前の郵便局は火事で焼けてしまったという。 今年は,増水で流された人を捜しているときに,山火事があったり,消防団の人たちが大忙しの事件がたくさんあったそうだ。 |
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138.昭和村営スキー場 釣りシーズン以外,昭和村には来たことがない。 一度雪の季節に来たいと思い,今度スキーでもやりに来ようかなあと言うと,スキー場は潰れたという。 大きなリゾートスキー場も倒産する世の中だから,リフト1本の村営スキー場ではやっていけないのも無理はない。 近所の人しか滑っていないと聞いていたので,期待していたのだけれど残念だ。 |
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139.狐にまわされた話 ある人が権現山で山菜採りをしていたときの話である。 山の中で裸の女が立っていた。 「こっちにおいで,いいお湯よ。」と呼ぶのでついていくと道がわからなくなってしまったそうだ。 さんざん迷ったあげく,山をおりると大芦集落だったという。 一人で山を歩いていると,狐にまわされるという昔話を宿のおじちゃんに聞きました。 |
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140.キノコ採り これは今年の話です。 昨年,二人組でキノコ採りに来たうちの一人が,崖から落ちて死んだそうだ。 残ったもう一人の人は,今年,その命日にキノコ採りに出かけたら,そのまま行方不明になってしまったそうだ。 何とも奇妙な話である。 「イワナ雑記」メニューに戻る |