22.昭和村見聞記(12)集中豪雨編
111 集中豪雨

 2004年7月13日に,新潟,会津地方に集中豪雨がありました。
 この日から,1週間以上たって,昭和村に釣りに行きました。
 被害の様子を写真とともに紹介します。

112 土砂崩れ

 昭和村の主な河川としては,野尻川,玉川,滝谷川の3つがあります。
 今回の集中豪雨で一番被害が大きかったのは,野尻川の流域のようです。
 玉川,滝谷川は,見た範囲ではそんなに被害は感じませんでした。
 写真は,野尻川の下流部です。
 林道の入り口に土砂崩れにより通行止めの看板がありました。
113 畑を流れる沢水

 佐倉地区の沢では,沢を流れきれない水が畑に流れ込み,未だに水が流れていました。
 松山地区では,一部水田も冠水したそうで,そういうところの米は,収穫に影響が出そうです。
 河川や道路だけでなく,農業にも被害が出ています。

114 国道401号線

 喰丸峠の土砂崩れです。
 ふだんは涸れ沢の場所です。国道401号線の下を流れる沢ですが,流れきれずに国道に土砂が溢れていました。
 斜面も崩れています。
 一応,通行できるように土嚢が並べてありました。

115 喰丸沢

 喰丸トンネルの入り口付近です。
 喰丸沢の水が大量の土砂や樹木とともに,国道に溢れていました。
 一車線だけ通れるように片付けてありました。
 普段ほとんど水のない沢で,この上流はせいぜい1キロほどしかないはずです。
 それでこれだけのものを流す水を集めてしまうのですから,集中豪雨は恐ろしいです。
116 ポイント消失

 中島屋旅館の裏はとても深くていいポイントだったのですが,平らなザラ瀬になってしまいました。
 今回の雨で,5メートルはあろうかという護岸が溢れそうになったというのですから,凄まじいです。
 宿の話によると,あっという間に増水したそうです。
 イワナの住まい,柳の木も流されてなくなりました。
 しばらく魚は釣れそうにありません。

117 野尻川

 ここには,大きな岩があったのですが,見事になくなっていました。
 テトラポットもずっと下流に流されています。
 こんなにすごい集中豪雨でも,イワナやヤマメはちゃんと生きているのですから,自然の力すごいものです。
 今回なくなったポイントも多いですが,逆に深く掘れて新たなポイントも出現したようです。
 今後の釣りが楽しみです。

118 野尻川上流

 両原集落の上です。
 カーブを曲がりきれなかった水が,土砂とともにあふれ出たようです。
 行方不明となった方は,この辺りで田んぼの様子を見に来て流されたようです。
 今回は大洪水にはなりませんでしたが,昭和村では昭和33年,44年に大洪水になっています。
 わずか10キロメートルほどの川が大暴れするのですから驚きです。

119 野尻川に注ぐ沢

 この沢もコンクリートの3面側溝を流れきれずに周囲の土砂を巻き込んでいます。
 このような小さな沢が,水を集めて野尻川に注ぐので,野尻川が増水するのです。
 
120 国道400号

 野尻川の水が,橋の下を流れきれずに国道を破壊しました。
 土砂を含んだ水の勢いはすごいものです。
 今回の集中豪雨は,地元の人にとっては,生活に関わる大変な出来事でした。
 我々釣り人が,釣り場がどうのというのは不謹慎かもしれません。
 でも,どうしても今後の釣り場が気になってしまうのです。


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