16.昭和村見聞記(9)
081 野尻川の釣り

 野尻川漁協の釣り券は,日釣り現場が1400円で,年券が3600円だから,年券を買った方が断然お得だ。
 鮎の友釣りは,日釣り現場2800円,年券9000円と高額で,しかも近年は釣果も思わしくないらしく,釣り人の姿も年々少なくなった。

082 昭和村営スキー場

 昭和村にはスキー場がある。
 一日券がたったの2100円。
 一度行ってみたいと思うのだが,冬の昭和村はあまりにも遠すぎる。
 リフトも1本しかないらしいし,猪苗代や裏磐梯に行けば,大きなスキー場もあるので行く機会がない。
 当然滑っているのは地元の人ばかりだそうで,いつかは行ってみたいものだ。

083 野尻川下流の釣り

 野尻川下流には綱木渓谷があり,美しい風景の中で本流釣りが楽しめる。
 川幅が広く,ポイントがつかみにくい面はあるが,大ヤマメも期待できる。
 ハヤが多いので,その点は覚悟が必要だ。
084 野尻川上流の釣り

 玉川との合流から上は,下中津川とも言う。
 緩やかな里川の流れで渓流らしさはないが,意外に大イワナが上がったりする。
 流れが緩やかなせいか,ここのイワナは太っていてぶよぶよしてしまりがない。
 風景と同様,イワナも見た目は今一つだ。
085 玉川の釣り

 玉川は,道路から離れて流れる区間が多く,本格的な渓流釣りが堪能できる。
 渇水の時期でないと,川通しで遡行することは難しい。
 当たれば大イワナも期待できるが,はずれるとボウズのこともある。
 入渓点が少なく,だいたいそこには車がたくさん停まっている。
 そんなときは,諦めた方が無難だ。
086 滝谷川の釣り

 その名の通り,滝が多く谷底を流れている区間が多いので,入渓点に苦労する。
 やっと谷底にたどり着いても,両岸が切り立った崖で身動きがとれなくなったりする。
 川通しで釣るのではなく,ピンポイントで釣るしかない。
 魚影は濃くないが,美しい精悍なイワナが釣れる。
087 昭和村の沢釣り

 昭和村の沢は大きく分けると,イワナがたくさんいる沢と,全くいない沢の二通りだ。
 釣れる沢に入ると,釣れすぎて嫌になるぐらい釣れる。
 釣れすぎて嫌になることはないだろうと思うかもしれないけれど,とにかく型が小さいのだ。
 ドジョウみたいなイワナばかりで,釣趣が湧かない。
 しかも,藪沢ばかりで難儀する。
 熊も怖い。
088 焼身自殺

 あるとき,釣り宿のおじちゃんから焼身自殺をした人の話を聞いた。
 その場所は,いい釣り場があってよく行っていたところだった。
 気味が悪くてその話を聞いてから行かなくなった。
 その後,ある釣り人がとても釣れるところがあるというのでよくよく話を聞いてみると,まさにその場所であった。
 知らない方がいいということは,このことだ。
 
089 コウタケ

 秋になると,コウタケのいい香りが漂ってくる。
 コウタケは,大きなきのこなので,1本見つけただけで炊き込みご飯がたくさん食べられる。
 専門の人でないとなかなか見つけられない。買えば1本3千円ぐらいする。
 干すことによって香りが強くなるきのこなので,香茸の字をあてている。正式には,シシタケと言うらしい。
090 どっちのイワナ

 ある釣り人から聞いた話である。
 あるとき,二人が右岸と左岸に分かれて釣っていたときのこと。
 二人同時にアタリがあったので上げようとすると,どうも引きがおかしい。
 これは変だなと上げてみると,何と1尾のイワナが両方のえさを食っていたそうだ。
 このイワナは,どちらの釣果になるのか二人は思案したが,結局奥に針が掛かっている方が釣ったということにしたそうだ。

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