14.我流イワナの釣り方(条件編)
写真は,会津の風景です。本文とは関係ありません。
釣れる条件

 イワナが釣れるか釣れないかは,技術や道具の善し悪しもあるとは思うが,もっと重要なのは,場所とその日の状況だろう。
 今回は,どんな状況のときに釣れるかを自分なりに記してみたい。
雨の日

 雨の日は,間違いなく釣れる。
 釣行前に現地の天気予報を見ておく。
 増水することもあるし,ずぶ濡れになってしまい,気持ちのよい釣りはできないが,数は釣れる。
 雨によって,物音や人影が消えることと,水が動いて魚が活性するのがいいのだと思う。
 雨が降ってきたら,チャンスだ。
夕立のあと

 夏のかんかん照りの日は,釣りを諦め夕立を待つ。
 夏の渇水で隠れていたイワナが一斉に上り始める。
 ここと決めた場所の車の中で雷雲が去るのを待つ。
 雨が上がれば,場合によっては入れ食いになる。
 ただ,雷は釣り師にとってとても危険なので,完全に雷雲が去るまで竿を出してはならない。
夜明け前

 いつも行っている釣り場なら,夜明け前で暗くても川の様子が分かる。
 先行されないということも重要だし,真っ暗でもイワナは釣れる。
 午前4時前の1投目で釣れることが多い。
 やったことはないが,ヘッドランプをつけて夜釣りをする人もいるらしい。
台風のあと

 台風が去ったあとも釣れる。
 台風が本州を直撃することは少ないが,そんなときはチャンスだ。
 ただ,台風の中車を走らせるのは危険だし,途中通行止めや土砂崩れがあるかもしれない。
 台風情報を聴きながら,車を走らせてしまうのは釣りバカの悲しい習性である。
禁漁直前

 9月30日が,最終日だ。
 禁漁前に,気の早いイワナが産卵に上がってくる。
 特にダム湖で育ったイワナは大型だ。
 このころは,釣り場も荒れてきて数は釣れないが,釣れればでかい。
 宝くじのような物だが,一番わくわくする季節だ。
沢釣り

 先行者がいなければ間違いなく釣れる。
 足跡や蜘蛛の巣の張り具合などで,先行者がいるかどうか見極める。
 その日一番乗りでも,前日雨が降っていなかったりしたら釣れないこともある。
 もちろん,岩に濡れた足跡があったりしたらやめた方がいい。
ゴールデンウイークは避ける

 ゴールデンウイークは,釣り人が多いので諦めた方がよい。
 ゴールデンウイーク後,2週間ぐらいはつり場が荒れているので出かけない方がよい。
 道路も渋滞でいいことが何もない。
平日

 当然だが,平日は釣り人が少ないので釣果が上がる。
 仕事の関係でどうしても土日というなら,土曜日の方が釣り人は少ない。
 日曜日は日帰りの釣り人が多いし,土曜日に釣られた後ということもある。
 月曜日も釣り場が荒れているので,平日なら木金あたりがベストだ。
宿に訊く

 川の様子や釣り客の様子を宿に電話で聞いてみる。
 状況のよくないときに来ない方がよいとはっきり言う宿は,よい釣り宿だそうだ。
 
解禁日

 4月1日,解禁日。
 この日が土曜日の年は,最高に嬉しい。
 1月からカレンダーを見ながら解禁日を待つ。
 でも,意外に雪が深くて釣れなかったりする。
 結局釣れるのは,4月下旬からという年が多い。