106.イワナの本棚(33)「岩手は今日も釣り日和」(村田久)

岩手は今日も釣り日和: (BE-PAL BOOKS)        
村田 久 (著)
価格: ¥ 1,680
単行本: 223ページ
出版社: 小学館
ISBN978-4-09-388308-5
発売日: 2013/7/1
寸法: 20 x 13.8 x 2.4 cm

内容説明

木立の間に見える白い沢のきらめき、霞むような芽吹きの森、山から降りしきるセミの声、きらめく水面に浮かんでくる遠い日の父のことば、弟の顔…。震災で失ったものの大きさを胸に刻みつつも、川を歩き、山にはいり、魚とやりとりをする。そんな一日一日が、釣り日和。

目次

惜別の川
揚げ雲雀
迷子になったヒカリ
しあわせな時間
雨あがり
古稀の秋
隠れ里のイワナ
リールを鳴らして
ものの怪
桜の木の下で
五月の谷川で
南部桐の咲く頃に
孫の夏休み
山蛭
種沢の行方
隠し沢
秋田県東成瀬村
病み上がりの五百メートル
玉蜀黍の夏
イワナの避暑地
舞茸
雨鱒

著者紹介

村田久[ムラタヒサシ]
1942年、北海道生まれ。釣りをし、エッセイを書くとともに、アウトドアインストラクターとして講演やシンポジウムでも活躍。著書に『家を抜け出し、川に佇つ』(平成22年度岩手県芸術選奨受賞)(小学館)などがある。

出版社内容情報

ゆったり癒しの釣りとアウトドアエッセイ

木の葉の間にきらめく沢、うっすらと霞む芽吹きの川、川面に漂う桜の花びら、そして水面を割って飛び出すイワナやヤマメ。東北のフライ釣り師、村田久の癒しのエッセイ集。大震災時の自身の体験、その後に歩いて渓相の変化を目の当たりにした川、釣りたいような釣るのがうしろめたいような釣り師たちの心境などにも筆が及ぶ。
釣りをしない人にも、沢からの風が感じられる名文。

ひと言

このところ,読書の時間がなくなった。
本棚は,買ったきり読んでいない本が増えてきた。
以前は,病院通いのときが,格好の読書の時間だった。
診察5分に対して,待ち時間は数時間。
この待ち時間が読書の時間だった。
しばらく病院通いをしていないので,読書の時間がなくなったのだ。
久しぶりに風邪をひいた。
釣りのエッセイを持って病院へ。
待ち時間も苦にならない。
風邪をひいている場合ではない,渓流解禁が迫ってきた。
病気もどこかに吹き飛んでしまう,爽快な一冊でした。

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