No.381 滝谷川

 2012年の渓流釣りは,いつもと違うスタートでした。野尻川のイワナから放射性セシウムが検出されたことを受けて,野尻川は4月1日になっても禁漁のままでした。釣り場を失った私たちは,滝谷川へ向かいます。慣れない川なので,釣果も思うようにいきません。そのうち,滝谷川も禁漁となり,昭和村で渓流釣りができるところは一つもなくなってしまいました。
No.382 しらかば荘のラーメン

 昭和村の釣りで欠かせないのが,中島屋旅館の斜向かいにあるやまか食堂での昼食です。ところが,このやまか食堂は気まぐれというか,臨時休業がけっこうあります。そんなときは,少し車を走らせて,しらかば荘まで行かなければなりません。しらかば荘のラーメンは,450円と安いです。本場の喜多方ラーメンのようにはいきませんが,釣りのあとのラーメンは,とても美味しいです。寒い春先なら尚のことです。
No.383 昭和温泉

 昭和温泉は,泉温52.0℃の高温泉です。黒鉱探査ボーリングの際,偶然発見され,1972年に開業したそうです。そのままでは熱すぎるので,このような冷却装置を設置したのだと思われます。加水で泉温を適温にするのではなく,源泉を冷ますというやり方に大いに賛成します。それでも熱くて加水しないと入れないときもあるようです。ナトリウム塩化物泉のいいお湯です。釣りと温泉,最高のコンビです。
No.384 野尻川の禁漁

 野尻川が4月1日になっても解禁しないことを伝える看板です。いかにも仮設っぽい看板だったので,いつになったら解禁するのか楽しみにしていましたが,ついに9月30日になっても解禁せずに,年間禁漁で終わってしまいました。あの地震さえなければ,こんなことにならなかったのに,2012年は,遂に春を迎えることなく終わってしまいました。一日も早くもとの野尻川になることを願ってやみません。
No.385 雪解けの野尻川

 春になり,雪解け水で川幅一杯に流れる野尻川です。この濁流の中にも,イワナはひっそり潜んでいることでしょう。今年が禁漁の分,来年は,大きくなってその姿を,私たち釣り人に見せてください。
No.386 新鳥居峠

 昭和村が禁漁なので,主な釣り場は南郷になりました。それでも,宿泊先は,昭和村の中島屋旅館に変わりはありません。南郷から新鳥居峠を越えて,中島屋旅館へ向かいます。わざわざ峠を越えてまで,中島屋へ泊まるのは,やっぱり釣りが好きというよりは,中島屋が好きなのかも知れません。それにしても釣り場から1時間,とても遠いです。
No.387 大芦集落

 新鳥居峠を下り,玉川沿いに車を走らせてくると,最初に見えてくるのが昭和村大芦の集落です。ここまで来ると,やっと昭和村に帰ってきたという気分になります。何だか気持ちも安心します。玉川も禁漁なので,竿を出すことはできませんが,懐かしい風景にしばし見とれてしまいます。
No.388 矢ノ原湿原

 ここまで来れば,中島屋旅館はもうすぐです。湿原沿いの代官清水で喉を潤します。日照りの日が続いても枯れることない冷たい清水です。今年は,毎回大量にここで水を汲んで,家に持ち帰っています。我が家の水道水とは比較にならない旨さです。日持ちするのもこの清水の特長です。この清水からは,放射性物質も検出されなかったそうです。素晴らしい水です。
No.389 やまか食堂

 中島屋旅館の斜向かいにあるやまか食堂です。農作業や仕出しで忙しいときは,臨時休業になることがあります。いつも夜通し運転でやって来るので,11時の開店時間が待ち遠しいです。昼食後は,中島屋で昼寝です。このパターンが近年の日課になっています。ソースカツ丼が有名ですが,個人的には,タンメン(550円)が好きです。

No.390 昭和村の花火

 7月21日のからむし織りの里フェアで,復興花火大会がありました。からむし織りには興味がないので中島屋から花火を見ました。ちょっと離れていましたが,花火はよく見えました。それにしても,大会という割には10分ちょっとで終わってしまい,少し淋しい感じです。これはこれで昭和村らしくていいのかなとも思いました。

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103.昭和村見聞記(40)2012年の昭和村