イワナの釣り方

 イワナを釣るには,エサで釣る方法と,疑似餌で釣る方法がある。
 疑似餌で釣る方法には,ルアー,フライ,テンカラなどがある。
 疑似餌で釣る方法は,エサでないものをエサに見せかけて釣るので,初心者には難しい。
 私の釣り方は,初心者でも簡単なエサ釣りの方である。
エサの種類

 よく使われるエサに,ミミズ,ブドウムシ,イクラ,川虫などがある。
 私が好んで使うのは,ミミズの中でもドバミミズと言われるエサだ。
 釣具屋さんで売っているミミズ(シマミミズ)は,あまり釣れない。養殖物より,天然物の方が数段釣果がよい。
 沢では,ブドウムシがいいようだ。
その他のエサ

 夏の終わり頃になると,バッタやイナゴ,コオロギなども釣果が上がるらしい。使ったことはないけれど。
 大物ねらいには,ドジョウやウグイがいいらしい。これも使ったことはないけれど,地元で聞いた話です。
 スズメバチの幼虫がいいと聞いてやってみたことがあるけれど,これは全くアタリがなかった。
ドバミミズ

 ここ数年は,ドバミミズをエサに使っている。
 水温,水量,季節などの状況に関係なく,よく釣れる。
 万能エサだ。
 数を釣るならイクラがいいのかもしれないけど,雑魚に食い荒らされがちである。
 ドバミミズは,大きいものになると鉛筆より一回りも大きいのもいて気持ち悪いが,我慢しよう。
ドバの取り方

 「ドバを制するものはイワナを制す」。
 ドバミミズを調達できれば,イワナは釣れたも同じ。
 釣りの前日,必死にドバ探しをする。
 ある意味,釣りより必死に。
 ドバが捕れるところを探すことが大切。
 できれば,2日間の釣行で,50匹は,調達したい。
ドバミミズの捕れるところ

 広葉樹林の落ち葉が落ちている木の根元で,木陰になっていて土が乾いたりしないようなところで,雨が直接掛からないような場所。
 そういうところを探すといい。
 もっと効率よく大量に探すには,森林公園や自然公園などの落ち葉を掃き集めてある場所を見つける。
 現地で調達するのもよい。
ドバの保存方法

 ドバミミズは傷つくとすぐ死んでしまうので,捕るときは熊手を使って捕る。スコップなどを使うと傷ついてしまう。
 通気性のいい入れ物に落ち葉や湿った土を入れ,持ち運びする。水気を多くするのはよくないようだ。
 死にそうなドバはもったいなくても捨てるようにする。死んだドバといっしょにするとなぜか他のドバも死んでしまう。
 保存が良ければ,4日はもつが,養殖ミミズのように長持ちはしない。
ドバでの釣り方

 ドバを針に刺すときには,腰巻きの固い部分に刺すようにする。
 他の部分だと体が柔らかくて食いちぎられてしまう。
 ただ,腰巻きの部分は固いので,イワナの口に針が十分掛からないことがある。慌てず,20秒ぐらいは喰わせてから合わせる。早合わせは,バラしやすい。
ドバの季節

 ドバは,5月頃から多く捕れるようになる。
 秋が近づくと数が減る。
 したがって,漁期の4月と9月のドバをどう調達するかが課題となる。
 今年は,自宅の庭にドバミミズの飼育場所を作ってみた。
 数は多く捕れないが,天然物が育っている。
 
エサとイワナの大きさの関係

 大イワナは,なるべく大きい餌を選び,効率よく捕食するという。
 エサが大きい方が大きいイワナが釣れる。
 30センチぐらいのドバミミズに20センチぐらいのイワナが掛かったりすることがあるので,エサが大きいから小物は釣れないということもない。
 大は小を兼ねる。
 エサは大きい方がよい。
10.我流イワナの釣り方(エサ編) 
写真は福島県昭和村の風景です。