東鳴子温泉「高友旅館」(2006年10月21日宿泊)
東鳴子温泉

 鳴子御殿湯駅から歩いてすぐの所にある東鳴子温泉「高友旅館」の紹介です。
 東鳴子温泉は,石油系の温泉宿が点在する静かな温泉地です。
 それぞれの旅館には自家源泉があり,温泉ファンには魅力的なところです。
 鳴子温泉に比べ湯治中心の小さな旅館が多いのもここの特徴です。そんな中で比較的規模の大きな旅館が「高友旅館」です。
 
フロント

 高友旅館の玄関を入り,驚きました。
 フロントと言うより帳場と言った方がよいのでしょうか。歴史を感じさせる純和風の旅館です。
 建物は古いのですが,掃除は行き届いています。文化財に指定してもいいような重厚な造りです。
 他に,鉄筋3階建ての湯治棟があります。
 
部屋(ふじの間)

 宿泊したのは,本館10畳の和室です。
 湯治宿らしく,玄関から部屋までは,迷路のような廊下を進み迷子になりそうです。
 部屋も小綺麗で快適です。ただし,冷房やトイレはありません。暖房は,ファンヒーターです。
 本館15室以外に,湯治棟26室あるようです。
 
家族風呂(鷲の湯源泉)

 ナトリウム-炭酸水素塩泉。45℃。
 表面に油の膜ができています。石油のような匂いのするお湯です。
 緑がかった灰色の濁り湯で,手前の源泉に近い方はかなり熱いお湯でした。
 高友旅館の温泉は、4つの源泉9つの湯船があちこちに点在しています。この家族風呂が一番見つけにくいところにあります。
ひょうたん風呂(玉の湯源泉)

 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素泉 硫化水素型。51℃。
 澄んだ薄茶色のぬるめのお湯です。ラムネの湯で泡が着くと聞いていましたが,泡はありませんでした。
 日によって泉質が変わるようです。
 ちょっと残念。
 同じ源泉で女湯の「ラムネの湯」があります。
もみじの湯(顯の湯源泉)

 ナトリウム-カルシウム・炭酸水素塩泉。76℃。
 硫黄臭のする透明なお湯です。大きな湯の花が大量に沈殿しています。
 高温のため,とてもそのままでは入れません。こんな熱い温泉は初めてです。
 湯治棟にある家族貸し切り風呂です。
黒湯(幸の湯源泉)
 含硫黄-ナトリウム-炭酸水素泉 硫化水素型。59.2℃。
 コールタールのような匂いのする黄土色のお湯です。高友旅館の一番のお勧めです。
 混浴ですが、女性専用タイムが設定されています。
プールの湯(顯の湯源泉)

 ナトリウム-カルシウム炭酸水素泉。76℃。
 透明なお湯はこの旅館で一番特徴がないように思います。黒湯の隣にあるぬるいお湯です。
 特徴のないお湯のようですが,湯船は,析出物で変質しているところを見ると成分は濃いのかもしれません。
 もみじの湯と同じ源泉とはとても思えませんでした。
夕食

 キノコ鍋,天麩羅,刺身,ゆでズワイガニなど,バラエティーに富んだ15品ほどの夕食です。
 とにかく量は多いです。
 湯治宿ではご馳走かもしれませんが,山の温泉宿で,カニや刺身はいかがなものでしょうか。味の方も可もなく不可もなく,特に特徴はありません。少し残念。
朝食

 ヤマメのフライとナメコ汁が美味しかったです。
 朝もちょっと量が多かったかな。
 おもてなしの気持ちはわかりますが、全体としては,食事の質を落として宿泊料を安くしてくれると有り難いなと個人的に思いました。
所在地:宮城県大崎市鳴子温泉鷲の巣18
電話:0229−83−3170
宿泊料金:2名1室一人10000円(税・サービス料別)
HP:高友旅館

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