奥塩原温泉・新湯「湯荘 白樺」(2012年2月11日宿泊)

概要

 塩原温泉郷の中では,もっとも奥まったところにある新湯。奥まったところにありますが,日塩もみじライン沿いにあるので交通の便はよいです。
 旅館は4軒ほどあり,その中でも一番安く泊まれる旅館が「湯荘 白樺」です。
 宿の裏山は,火山泥の地肌を現し,硫気が吹き出しています。
 温泉は,噴気孔の中に地下水を入れたいわゆる造成温泉です。
部屋

 今回宿泊したのは,3階にある6畳の「若葉」の間。トイレは共同でですが,部屋には,空の冷蔵庫,テレビ,温風暖房があり,ほぼ快適に過ごすことができました。
 壁や畳を見ると,古さを感じさせるものの特に気になるほどではありません。
 エアコンはないようなので,高原とはいえ夏場は辛いかも知れません。
 窓からは,共同浴場「中の湯」が隣に見えます。
露天風呂

 ひょうたん型の露天風呂は混浴で,一応真ん中に仕切りがあるものの女性には厳しいかも知れません。
 この露天風呂は3階にあり,周囲を建物に囲まれているので,空しか見えず,開放感がありません。そこのところが少々残念です。
 それでも,雪の季節だったので,雪を眺めながらの露天風呂は気持ちがよいものです。湯温はややぬる目でした。
内湯

 男女別の内湯は,浴槽も浴室も木でなかなか雰囲気のよい掛け流しの温泉です。湯口は透明ですが,空気に触れると白濁するそうです。硫黄の薫りが充満しています。
源泉:共同噴気泉(奥塩原新湯 中の湯)
泉質:単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)
源泉温度:79.2℃ pH2.6

夕食

 食事は部屋食です。
 なかなかのボリュームです。
 見た目の華やかさはありませんが,温泉旅館ならではの家庭的な料理で,味付けもなかなかのものです。
 鍋は,豚肉のみぞれ和え。
 天麩羅は,マイタケ,シシトウ,団子など。
 デザートにイチゴとミカンが付きます。
 お膳は二つです。まだ続きます。


 鶏肉のピカタ。(温泉宿にミスマッチだが美味しい。)
 刺身。(甘エビ,ハマチ,ホタテ)
 煮物。(大根・こんにゃく・フキ・がんも)
 茶碗蒸し。
 山菜。
 漬け物。
 ご飯と,味噌汁。
 ビールは,スーパードライとラガーから選べます。(大瓶682円)

 別注の馬刺し。(2100円)
 かなりのボリュームです。一切れが厚く大きいです。
 一人前にしておいてよかったです。
 二人でも食べきれませんでした。
 会津のような赤身ではなく,脂がたっぷりのとても美味しい馬刺しでした。
 そのほか注文により,鹿刺しなどもいただけるようです。
朝食

 朝食も部屋食です。
 納豆に,シャケ,ナメコおろし,漬け物と梅干し,焼き海苔など,定番の朝食です。
 中央の大根サラダが,朝から健康的でいい感じです。
 そして,灰色に染まった温泉玉子。
 これだけあれば十分なご馳走です。
 早朝に共同浴場巡りをして目を覚まし,十分お腹を空かしていただくのがベストです。

所在地:〒329-2922 栃木県那須塩原市湯本塩原14
電話:0287-32-2565 / fax:0287-32-3260
宿泊料金:休前日1泊2食付き9450円。
HP:「湯荘 白樺


 「温泉案内」に戻る