95.二岐温泉(2010年2月27日〜28日 1泊2日)

 1月に続いてまたしても,福島の温泉一人旅に出かけました。
 今回の目的地は,二岐温泉です。
 牛久阿見ICから高速道路に乗り,白河ICまで,あっという間に着きました。
 高速道路が整備されて便利になりましたが,旅が味気なくなった気がします。
 出発した頃は大雨でしたが,何とか雨もあがりました。
 画像は羽鳥湖です。完全氷結していないため,今年のワカサギ釣りは禁止だそうです。

 羽鳥湖を過ぎて,やって来たのは岩瀬湯本温泉。
 旧道沿いに数件の温泉宿が寄り添っています。国道はこの区間だけバイパスがあるので,時代に取り残されたような集落です。
 人通りもほとんどなく,ひっそりと眠っているような町並みに郷愁を感じます。
 聞こえてくるのは,屋根から落ちる雪解け水の音ぐらいです。

 何軒かの温泉宿の中から,藁葺き屋根がひときわ立派な「湯口屋」に立ち寄りました。
 玄関を開けると,磨き上げられた立派な階段に圧倒されます。
 浴室は,玄関の左右に男湯と女湯に分かれています。
 浴槽は3m四方ほどの大きさです。
 微かに硫黄臭のするとろりとしたお湯が,冷えた身体に心地よかったです。
 ずいぶん長湯をしてしまいました。
 いつの日か宿泊したい温泉宿でした。
岩瀬湯本温泉「源泉亭湯口屋」
岩瀬郡天栄村岩瀬湯本温泉
TEL(0248)84-2001
立寄り時間
8時〜20時/500円
含塩化土類食塩泉
49.0℃ pH=6.5
湯口屋HP

 湯口屋の前に,地元専用の共同湯がありました。周囲の風景に不似合いなぐらい新しい建物です。その横には足湯もあります。
 この共同浴場を中心に「湯口屋」「本家星野屋」「分家」「かどや」の4軒の温泉宿が寄り添っています。
 岩瀬湯本温泉は,国道沿いにも何軒かの宿があるようです。
 どこかで昼食をと思いましたが,食堂らしきお店はありません。雑貨屋が1軒あるだけの小さな集落です。
 

 岩瀬湯本温泉を後にして,目的地二岐温泉に向かいます。二岐温泉までは,車で10分ほどです。
 今夜の宿で飲むビールを買おうと思ったのですが,二岐温泉には商店がありませんでした。
 しかたなく,岩瀬湯本温泉まで引き返し,ビールを大量に購入しました。
 それでもまだ時間があるので,日帰りの湯小屋旅館に立ち寄ろうと思ったのですが,営業していませんでした。
 

 まだ1時前です。
 チェックインにはだいぶ早いのですが,今夜の宿「柏屋旅館」にお願いしてみると,快くOKしてくれました。
 さっそく,柏屋旅館名物の足もと湧出天然岩風呂に入りました。
 渓流沿いの素晴らしい温泉です。
 佇まいは,会津の木賊温泉によく似ています。宿の方にその話をすると,よく言われると言っていました。
柏屋旅館HP

 温泉は,その他に内湯,川向こうの露天風呂の3カ所もあります。
 まさに温泉三昧です。
 湯量も豊富で,熱めのお湯は,私の好みです。
 温泉に入れば,後はビール。
 サッカーをテレビ観戦しながら,あっという間に500ml缶5本を空けてしまいました。PK戦ながらアントラーズの勝利に一人盛り上がってしまいました。
 東北の秘湯でサッカー観戦。国立競技場に行くより,ずっといいです。(テレビは小さかったですが・・・)

 夕食も部屋食でのんびりできました。
 熱燗のサービスがあり,ついつい日本酒も追加してしまいました。
 イワナの塩焼き,馬刺し,山菜,鴨鍋など食べきれない量でした。
 とても美味しかったです。
 外を見れば,満月が。
 月見,雪見の露天風呂とは贅沢です。
 温泉は何度も入りましたが,他の宿泊客と一緒になることもなく,のんびり温泉に浸かれて最高でした。

 次の朝,目を覚ますと外は雪でした。
 帰り道は雪道走行で気を遣いました。
 岩瀬湯本温泉の「分家」に立ち寄って帰りたかったのですが,家に電話すると,娘が早く帰ってこいと言うので,真っ直ぐ帰宅することにしました。(二岐温泉は,携帯電話は圏外です。電話代がずいぶんかかってしまいました。)

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