21.釜石・八戸(2003年3月8日〜3月9日 1泊2日)
久しぶりの鉄道旅行

 JRで東日本パスという2日間乗り放題で12000円という切符が発売された。
 これは安いというだけで,特に目的もなく買ってしまい,友人と二人,旅に出た。
 とりあえず,どこかの町で酒を飲もうということと,開通したばかりの新幹線「はやて」号に乗ってみるというのが,目的といえば目的かな。
東北新幹線「やまびこ」号

 まずは上野から仙台へ向かう。
 上野駅で購入した缶ビール2本はあっという間になくなった。
 鉄道旅行のいいところは,ビールを飲んだり,本を読んだり,居眠りしたりできることだ。
 車の旅ではそうはいかない。
 久しぶりの鉄道の旅に満足。
仙台駅にて

 仙台に着くと雪だった。
 特に用もないので,レストランでビール。
 「シンハービール」(タイ),「マハラジャビール」(インド)を飲む。
 シンハービールはお気に入りのビールだ。
 朝食を取る予定がビールで終わり。
鈍行列車で北上

 仙台からは,各駅停車で小牛田へ向かう。
 小牛田でやっと朝食の駅そばを食べる。
 ここの駅そばは意外に美味い。
 お腹が空いてたせいかもしれないけれど。
 またビールを購入して,太平洋側に向かってさらに北上する。
 しかし,鈍行列車はだるいのだ。
車窓

 鉄道の旅もだんだん飽きてきた頃,車窓に海が見えてきた。
 海のないところに住んでいると,海が見えただけで嬉しいものだ。
 雪がちらついているけれど,冬の海もいいものだなあなどと感動しているうちに,気仙沼に着いた。
気仙沼駅にて

 駅前は何にもなくて,外は寒いしやることもない。
 盛行きのディーゼルカーに乗り換える。
 ビールもさすがに飲みすぎで,ミネラルウオーターを購入する。
 暖房の効いた車内は,やたらのどが渇くのだ。
リアス式海岸を北上する

 たまに見える海の風景にも飽きてきた。
 とりあえず今日の目的地「釜石」に早く着かないかなあと,そればかり考えるようになった。
 
 
冬の海岸

 関東地方は晴れていたのに,東北の天気はどうもはっきりしない。
 日本海沿いを旅しているような気分になる。
 しかし遠い。釜石は遠い。
三陸鉄道

 JRから三陸鉄道に乗り換えて,ラストラン。
 目的地は,もうすぐだ。
 だんだん積雪が多くなってきた。
 太平洋側では珍しい。
 雪景色を車窓に見ながら旅するのもいいものだ。
 遠いけど。
釜石到着

 本日の目的地「釜石」に着いた。
 ここから先は,西も北も雪のために列車が運休になっているそうで,ここから先に行こうとしている人たちが駅で途方に暮れていた。
 我々は,目的地がここでよかった。
 それにしてもすごい積雪量だ。
 ホテルまでの道は,雪で靴がびしょびしょになった。
じょっぱり亭

 ホテルにチェックインし,一風呂浴びて街に出た。
 「じょっぱり亭」という居酒屋で地元の料理をいただく。
 マスターが釣り好きだそうで,店内には剥製がたくさんあった。
 イワナ,アメマス,サクラマス,ヤマメなど,どれも50センチオーバーの大物ばかりだ。
 岩手が羨ましい。
 たくさん釣りの話を聞かせてもらって,たくさんビールを飲んで,大満足。
のんべえ横丁

 次に,釜石に来たら是非行ってみたいと思っていた,のんべえ横丁に寄ってみる。
 カウンター5席ほどの小さな店がずらっと並んでいる。
 今日は雪のため閉めている店が多いということであったが,「じょっぱり亭」おすすめの「助六」というお店にはいる。
 ここも素敵なお店で,ついつい飲み過ぎてしまった。
予定変更

 2日目は,太平洋沿いを北上して,八戸へ至る予定であったが,今日も雪で列車は不通という。
 仕方がないので,いったん釜石線で新花巻へ出て,新幹線で八戸を目指すことにする。
 この地方では,30年ぶりの大雪ということで,変なときに当たってしまったものだ。
途中駅

 途中の駅は,写真の通り。
 すごい積雪量なのです。
 おかげで,飽きるほどの雪景色を堪能することができました。
 新花巻までは遠かったけれど,ここから八戸までは,新幹線で快適でした。
八戸温泉

 新幹線で来たために,予定より八戸に早く着いてしまった。
 こうなったら温泉だ。
 駅の近くにある日帰り温泉「八戸温泉」に行く。
 ここはいわゆる最近流行の日帰り温泉というより,銭湯または湯治場といった雰囲気の温泉で,なかなかよかった。
 黄土色のお湯が溢れている。
新幹線「はやて」

 帰りは新幹線「はやて」で一気に上野へ。
 駅で購入した「岩手の渓流釣り場ガイド」を読んでいるうちに着いてしまった。
 久しぶりの鉄道旅行に満足している。
 充実した2日間であった。


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