39.2000年6月10日〜6月11日(1泊2日)
釣果

 
イワナ10尾(18〜24センチ)
 渇水状態で,本流はアタリがない。ヤマメは全く釣れなかった。

 
同行者

 
今回は,本堂さんとの釣行だ。
 日曜日も仕事の彼は,日帰り釣行。
 昭和村まで日帰りで来るというタフな釣りバカ。

 さてさて,梅雨に突入し,雨の出発となった。
 今シーズンはお目にかかっていない尺イワナに出会えるチャンスである。
 気持ちはどんどん突っ走って,車も快調に飛ばしたが,矢板で雨は上がってしまった。
 本堂さんは,野尻川の支流とK沢を攻めるというので,自分は野尻川の本流で大物を狙うことにする。
 本流は,期待に反して全くアタリがなく,ハヤすら掛からない。
 どうしたことなのだろう。
 水量も梅雨だというのに少な目だ。
 大物釣りは諦めて,とりあえず今夜の骨酒用イワナは確保したいので,S沢に移動する。
 ところがこっちも渇水状態。
 やっと小さなイワナを2尾釣り上げる。
 いつもなら引き返すところだが,あまりにも情けない釣果なので,さらに上流へ行ってみる。
 崖は急できついし,藪は木の枝が多くてきつい。
 おまけに水量がなく,流れはちょろちょろ。こんな所にイワナはいるのかなと思いつつ,30センチぐらいのちょうちん仕掛けで反応を見る。
 すると,イワナが,いるのです。
 岩の間の僅かな隙間に,イワナは潜んでいるのです。
 とにかく歩きづらかったけれど,ちょうちん釣りのおもしろさに目覚め,さらに沢の奥へと進んでいく。
 と,ここからがいいところなんだけど,なんと竿を折ってしまった。
 予備竿を取りに戻って,もう一度ここまで来るのはかなり辛い。
 この先は,次回ということで諦めることにする。
 本堂さんとの待ち合わせ場所に引き返してみると,彼はまだいなかった。
 時間もまだまだあるので,O沢に行ってみる。
 ここも小沢でふだんから水量がないところなので敬遠していたが,さっきのちょうちん釣りで味をしめている。
 水がなくても,スノーブリッジがあっても,お構いなしにどんどん奥に入っていく。
 やっぱりこっちもイワナがいました。
 しかも,18,20,23センチと,奥にはいるほど型がよくなる。
 こんな水のないところは誰も入渓しないだろうから,上流の方が型がよくなるものなのかもしれない。
 2つ目のスノーブリッジはちょっと危険な感じがしたし,本堂さんとの待ち合わせ時間も迫っていたので,そこで引き返す。
 沢を下っていくと,本堂さんはちょうど腹抜きをしていた。
 K沢でイワナを10尾ほど釣ってきたという。
 K沢も同じような状況で,水がなくてもイワナはいて,頂上近くまで行ってきたという。
 小沢のちょうちん釣りに目覚める二人であった。
 
 宿に戻って昼寝をし,本堂さんは帰宅した。
 今夜の泊まり客は,他にも釣り人が一人いた。
 7m以上の竿を使って,伊南川などの本流釣りをしているという。
 そうとう高度な釣りをやっているみたいだ。
 話を聞いても,自分にはとても真似できそうにない。
 ちょうちん釣りの自分は,邪道な感じでちょっと情けなくも思ったが,初心者にとってちょうちん釣りほど魅力的な釣り方はない。
 
 2日目は,待望の雨となった。
 本流で大物を,と思ったが,特に増水はしていなかった。
 イワナ2尾を釣ると,早くも納竿。朝食をとり,「帰ります。」と言ったら,旅館のおじちゃんに「具合でも悪いのか。」と心配されてしまった。
 昨日は半日昼寝だし,今日は1時間で釣りは終わり。旅館のおじちゃんが心配するのも無理はない。
 釣り師らしからぬ行動パターンだ。
 でも,これが自分流の昭和村での過ごし方だから仕方ない。
 釣れなきゃすっぱり諦める。昭和村ではのんびり過ごす。ちょっとイワナを釣って,骨酒を飲んで,山菜を食べ,おじちゃんやおばちゃんの話を聞いたりするのが,心地よいのです。
 
 帰り道,青井さんお奨めの塩原温泉「かんぽの宿 塩原」で温泉につかり,汗を流した。
 明日からまた,現実に戻らなければならない。



「イワナ釣り」メニューに戻る