36.200年4月22日〜4月23日(1泊2日)
 まだまだ雪の多い昭和村。
 寒さを我慢しての釣りになる。
 どんなに寒くても,イワナが釣れれば気持ちも暖かくなるものだ。
 金曜日の夜。
 昭和村に向けて,ひとり車を走らせる。
 舟鼻峠はまだ通行止めだ。
 会津坂下経由で行かなければならないので,かなりの遠回りだ。
 深夜の高速道路は,睡魔との戦いだ。
 途中,仮眠をとったので,釣り場に着いたのは5時だった。30分遅かった感じだ。
 激しく雨が降っている。
 本流は,雪代と雨のせいで濁流になっている。
 竿を出せそうにないので,雪の中を歩いて沢で釣る。
 イワナ8尾を上げるが,型は今一つ。
 やはり本流でないと大物は釣れないようだ。
 全身ずぶ濡れになってしまい,寒さで身体の震えがとれない。
 宿に行って寝ることにする。
 宿のおじちゃんが,寒かったろうと言って布団をもう1枚よけいに持ってきてくれた。
 夕方になると,他の常連客もあがってきたようで,階下が賑やかになり目が覚めた。
 ベテランの常連客でも,今日は釣りにならなかったらしい。
 8尾釣った自分は,よく釣れたもんだとほめられた。
 夕食は,おばちゃんが入院中なので,おじちゃんが作ってくれた。
 山菜と漬け物と梅干し,岩魚の骨酒,これだけあれば十分だ。
 まともなものが出せないからと,夕食代は取らなかったが,十分美味しくいただいた。
 
 2日目。またも雨。
 どうしても大物が釣りたくて,本流へ行く。
 堰堤下の僅かなたるみを見つけてトライするが,出てくるのは尺以下のイワナばかりだ。
 場所を変えようと移動中,何気なく護岸の上から濁流に竿を出すと,あっさり根掛かり。
 と思ったら,40オーバーのイワナだ。
 しかし,5メートル以上ある護岸の上からではどうすることもできない。
 もう,抜くしかないと覚悟を決めると空中でイワナはポッチャン。
 水中で逃がしたイワナは釣りなおすことはできるけれど,空中で逃がしたイワナは2度と釣れないものだ。
 わかってはいるけれど,悔しくて,諦めきれない。
 護岸の降り口を見つけ,下から2時間ほど粘った。
 濁流の中の釣りは,イライラするばかりで,全くだめだった。
 ゴールデンウイークは釣り人が多くて,釣りにならないのは知っているけれど,大物を求めて行かなくては。
 
 
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