25.1999年4月24日〜4月25日(1泊2日)
早春の昭和村

 4月下旬になっても源流部は,まだまだ雪が積もっている。
 前回,5人グループで初めて雪の昭和村に来た。
 まだまだ春は遠く,釣果が思わしくなかったので,再び昭和村にやって来た。
 今回は,2度目の単独釣行だ。


単独釣行のいいところ

 単独釣行のいいところは,気ままに釣りができるところ。
 自分勝手に釣りができる。
 おかげで今回は,尺イワナ2尾を釣り上げることができた。
 反面ちょっと不安もある。
 滑って怪我をしたり,クマに出会ったり,事故が心配だ。
 それでもやっぱり出かけてしまう。
 渓流には,孤独な釣りがよく似合う。

 今年2度目の昭和村釣行。
 前回,積雪が多く釣れなかった沢に入った。
 反応がない。
 今回も,前回に続いてダメかなあと諦めかけた頃,岩のえぐれの奥の方から,イワナがかかった。
 気の毒なくらい痩せたイワナで,割と簡単に取り込んだ。
 やけに頭だけ大きいイワナで,念のためサイズを測ってみると,32センチあった。
 今年最初の尺イワナ。生涯2尾目の尺イワナだ。
 ほんとは嬉しいはずなのに,あまりにも痩せていて可哀想で喜び半分のイワナだった。
 気分を変えて,野尻川本流に移動する。
 初めに入った場所が大当たり。
 25センチ前後のイワナが入れ食いだった。
 この時期のイワナは,いるところにはかたまっているそうだが,まさにその場所に当たったようだ。
 一番大きいイワナは34センチあった。生涯3尾目のイワナがあっさり釣れた。
 釣りは釣れすぎてもおもしろくないものだ。
 1時間ほどで納竿。
 釣り宿「中島屋旅館」で昼寝をした。
 夕方になって,階下が賑やかになり目を覚ました。
 懐かしい釣りの常連客が集まっている。
 単独釣行でも,宿は賑やかで退屈しない。
 「ずっと釣れなかったのに,ずいぶん腕を上げたな。」と,褒められた。

 2日目は,小雨模様だ。
 昨日,入れ食いだった場所に再度行ってみる。
 40センチ近い大イワナをバラしてしまった。取り込む技術がなかったのだ。
 悔しいけれど仕方がない。雨で体も冷えたので,きっぱりと諦めた。
 今回の釣果は,イワナ12尾。ヤマメ2尾。思ったより数は少なかった。
 釣れすぎたり,寒かったりであんまり釣りをしなかったからだ。
 家に帰ってから,もっと釣ればよかったなあと後悔した。
 日がたつにつれ,バラした大イワナの悔しさが募っていった。
 何で,あのとき簡単に諦めてしまったのだろう。
 そう思うと,居ても立ってもいられない。
 次の釣りの準備に取りかかった。


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