我が茨城県は,桜が散って,強い春の風が吹いて,暑かったり寒かったり。 春雷,春の嵐,不安定な天気が続いている。 野尻川も解禁したというのに,仕事が忙しく,なんとなく短い春も終わってしまいそうです。 中島屋旅館に電話を入れました。 元気なおばちゃんの声。 未だ雪が多く,竿を出せる場所がないそうだ。雪しろもあり,水量も多く,常連さんの釣果も今一つで,来ない方がよかんべとのこと。 とはいっても,やっととれた休日,新年の挨拶代わりに出掛けることにしました。 |
|
午前0時。気温12度。昭和村に向けて出発です。 塩原温泉の辺りは桜が満開。春真っ盛り。 ところが舟鼻峠は,積雪1メートルほど,外気温は氷点下2度でした。 春はまだまだ遠そうです。 防寒着を着て,野尻川の本流に竿を出します。 宿のおばちゃんの言う通り,河岸に雪がせり出しているところが多く,思ったところで竿が振れません。 流れも強く,ポイントに餌が入らない感じです。 アタリもなく,本流を諦め,沢に入ります。 |
|
沢に入る林道は,どこも除雪されていないところばかり。 長い雪道を歩くのは億劫なので,沢の入り口付近を狙います。 この時期は,釣り場を選ぶのも難儀しますが,車を駐車する場所を探すのも一苦労です。 岩のようにカチカチになった道路脇の雪が邪魔です。 道路の雪も,河岸の雪も,釣りの季節はまだですよと言っているようです。 いくつかの沢口を試してみると,やっと待望のアタリがありました。 初物は慎重に。 十分に餌を食わせて引き抜くと,26センチのイワナでした。 小沢なので大物というわけにはいきませんでしたが,待望のイワナです。 |
|
一尾キープできれば,あとは大物狙いです。 野尻川の本流で再挑戦です。 この時期は,水温も低いのでイワナの活性もよくないと思われます。 また,雪代で水量も多く餌は流れてしまいます。 こんなときは,流れの緩い弛みにイワナも隠れているだろうとポイントを探しますが,残雪が川にせり出しているので怖くて近づけません。 今回は大物を諦め,竿を仕舞いました。 野尻川を巡る昭和村ドライブに変更です。夏から秋に向けての場所探しです。 |
|
この時期は,全てが雪に埋もれているので見通しがよく,川の様子を把握するにはとてもよいです。 夏場は草木に隠れていて気がつかなかった釣り場を発見できます。 何年も通っている野尻川ですが,いつも新たな発見があります。 夏への期待が膨らみます。 太陽が出て,温かくなって気持ちのよいドライブとなりました。 |
|
さてさて,あとは温泉に浸かり,中島屋でビールです。 いつものゴールデン・メニューです。 いつのも土日の釣りだと,土曜日が昭和温泉「いこいの湯」。いこいの湯が休みの日曜日が八町温泉「亀の湯」というのがパターンなのですが,今回は,日月の釣りです。 いつもと逆パターンの八町温泉「亀の湯」に行きました。 熱湯の玉梨温泉源泉と,温湯の八町温泉源泉が,絶妙にブレンドされていて適温です。 イワナが釣れなくても,この温泉だけを目的に5時間かけてくる価値がある極上の温泉です。 とても幸せな気分です。 |
|
温泉から中島屋旅館に戻り,湯上がりの一杯。 この一杯が至福の時間です。 11時になり,斜向かいの食堂「やまか食堂」も開店したようなので,昼食をとります。半年ぶりのタンメン,美味しかったです。 食後は,宿に戻って,またまたビール。 今回は,セブンイレブンで購入したプレミアムビールを4本,飲み比べです。 どのビールも甲乙つけがたい旨さでした。 午後は昼寝です。掛け蒲団は2枚。昼でも寒いです。 |
|
5時になり,夕食となった。 泊まり客はひとりなので,宿のおじちゃん,おばちゃんとの食事です。 好物の会津馬刺し,採れたてのフキノトウとアサツキ。 貯蔵品ではありますが,山菜やきのこが食べきれないほど出てきました。 そして,麒麟ラガービールと,メインのイワナ酒。 キープしたイワナは26センチの1尾だけだったので,半分を骨酒に,残りの半分を塩焼きにしてもらいました。 1尾で二度美味しい。 半年ぶりに山の幸を堪能しました。 |
|
2日目です。 心配された天気も上々。滝谷川へ向かいます。 野尻川よりも標高が高いので,残雪も多めです。 本流は,野尻川と同じく雪で川岸に近づけません。 水量も多く流れも強いです。 上流にも行ってみましたが,積雪は1メートル近くあり,林道の除雪もしていません。 竿を出すこともなく,あちこち川を移動するばかり。 川を眺めるだけのドライブになってしまいました。 |
|
せっかく釣りに来たのだから,少しは竿を出さないとと思い直し,黄金沢に入りました。 雪はカチカチに凍っているので,かんじきがなくても歩きやすいです。 とは言っても,沢沿いや木の根元は雪が融けかかっているので,要注意です。 5.3の竿では,中々ポイントに届きません。 7寸,8寸のイワナを釣ったところで沢釣りを終了しました。 沢ですので,大物の予感はありません。 小物は2尾で十分です。 喰丸峠を越えて,戻ります。 |
|
釣りのあとは温泉です。 昭和温泉「いこいの湯」に行きました。 いつもは熱くては入れないお湯ですが,今日は先客が適温にしてくれたようで快適でした。 今回の釣りは,ドバミミズが捕れないので,ブドウ虫と太虫ミミズを買ってきましたが,アタリがあったのは,ブドウ虫のみでした。 売っているミミズは,やはり反応が悪いようです。 これからも忙しい日が続きます。 次回の釣りは,ドバミミズが捕れる季節になりそうです。 |
|
宿に戻り朝食は,コウタケの炊き込みご飯でした。 いつもは朝食は一膳しか食べませんが,あまりの美味しさにおかわりしてしまいました。 おばちゃんの粋な計らいに感謝です。 昭和村のおもてなし,ありがたいです。 そういえば,釣りの年券は,松屋さんで購入しましたが,3500円に負けてくれました。 さらにペットボトルのお茶までいただいて。 年券3600円も破格の安さですが,もてなす気持ちが嬉しいです。 |
|
帰りはゆっくり,ドライブです。 茨城は,雨。 春の嵐が吹き荒れています。 気温も高くスッキリしません。 昭和村に引き返したくなってしまいました。 下館の上州屋で,釣り道具を補充し,次の釣行の準備です。 「イワナ釣り」メニューに戻る |
142.春を告げる野尻の流れ(2015年4月19日〜20日)