	今夜は疲れていても眠れない。今年初めての釣行だ。骨酒イワナ１尾でいい。中島屋に行ければいい。昭和温泉，八町温泉に浸かれればいい。それだけでいい。尺オーバーを釣りたいとか，たくさん釣りたいとか，不思議にそんな気持ちは湧かない。それなのに，気持ちが高ぶって眠れない。さあ，出発だ。
	午前０時，昭和村に向けて，ＳＴさんと龍ヶ崎を出発。禁漁のため昭和村の野尻川では釣りができない。最初の入渓点は，桧沢川。川は雪解け水で濁流となっている。外気温は－２℃。激しく雪が降っている。風も強く，思うように竿が振れない。今年初めての釣りでなければ，とても気力が続かない気象条件だ。
	春の嵐に耳が千切れそうに痛い。本流は流れもきつく雪に阻まれて，竿を出せるところが見つからない。これでは予習してきたグーグル航空写真も役立たない。水量の少ない支流の沢に移動する。夏ならばほとんど水量のない沢だ。ここぞと思うポイントに竿が届かない。やっと見つけたポイントもアタリはない。ウェーダーの靴底には，雪が貼り付き歩きにくい。雪と風で気持ちも萎える。
	桧沢川上流の沢を転々とする。積雪に阻まれて，入渓できない。車であちこち移動するばかりで，釣りができない。桧沢川水系を諦めて，戸石川へ移動する。桧沢川よりは水量が少ない。とは言っても，積雪で入渓点は限られる。そして春の雪が降っている。イワナ一尾を求めて，苦行が続く。
	雪の斜面を滑り降り，最初のポイントへ。気温が低く，ラインも餌も凍り付く。雪は断続的に降り，時折晴れ間も見えるようになった。それにしても寒い。今年初めてのアタリがあった。喰いが浅く，バラしてしまった。２度目は慎重に，たっぷり喰わせる。待っている時間が，じれったい。１分ほど我慢して，合わせる。今年初めてのイワナが釣れました。２５センチほどの綺麗なイワナです。
	心が躍る。イワナも雪の中で踊っているようだ。今夜の骨酒用にキープする。２尾目が釣れるまで，そんなに時間はかからなかった。２３センチのイワナです。どうやらイワナたちは，濁流を逃れ岩陰のたるみに集まっているようだ。まだまだ釣れそうな気配だけれど，寒さに負ける。骨酒イワナがキープできれば十分だ。
	戸石川支流の沢に移動する。移動中は雪が収まり，釣り場につくと激しく降るという忌々しい天気。目当ての沢には，入り口に別の車が停まっていた。解禁最初の土曜日ということで，釣り人も多い。こんな天気でも出動せずにいられない，釣り人の何と多いことか。別の沢に入る。やはり，アタリはあるが，喰いが浅い。
	未だ釣れていないＳＴさんの提案で，再度桧沢川に戻って，釣ることにする。運転手のＳＴさんが釣れないと，心苦しい。桧沢川支流の沢に入る。雪が深く，奥には入れないので，下流の少し開けた堰堤下に竿を出した。すぐにアタリがあり，次々とイワナが釣れた。イワナが溜まっているようだ。どのイワナも２５センチほど。丸々としている。放流イワナに違いない。
	溜まっている放流イワナを釣っても面白くない。ＳＴさんも骨酒イワナがキープできたので，釣りはこの辺で終わりにし，昭和村へ向かう。凍えた体を温めるには，昭和温泉が一番だ。いつもは熱くては入れない昭和温泉「いこいの湯」。この日はとても温かった。それほど体が冷え切っていたということだろうか。それにしても今年最初の「いこいの湯」。本当にいい湯です。
	中島屋旅館では，おじちゃん，おばちゃん共に元気で何よりだ。一休みのあと，斜向かいにある「やまか食堂」で朝食兼昼食をいただく。店はとても混んでいた。お目当ての，タンメンができるまで，一番搾り２本で乾杯。湯上がりのビール，美味しいです。メニューの札を眺めると，値上がりしていました。消費税増税の影響でしょう。タンメン６００円。美味しかったです。
	食事のあとは，部屋に籠もって，ビールです。それにしても中島屋旅館の部屋には，暖房設備がなく寒いです。宿のおじちゃんは，下の「炬燵で休まんしょ。」と言ってくれますが，おじちゃんの目の前で，持ち込みビールは飲めません。ＳＴさんは，ウイスキーをロックで，とても寒そうに飲んでいます。次第に雪はあがり，外は晴れ間も見えます。でも，室内は寒いです。
	あまりにも寒いので，飲んでいるうちに掛け蒲団３枚掛けて，寝てしまいました。爆睡です。上着も着たまま眠ってしまいました。徹夜明けの昼寝。とても気持ちいいです。夕方，夕食の準備ができたと起こされました。宿のおじちゃん，おばちゃん，ＳＴさん，私と４人で宴会です。久しぶりのイワナの骨酒，美味しいです。ゆったりとした時間が，あっという間に過ぎていく。夜も更け，寒い部屋でまたまた爆睡。
	２日目は，皮肉なことによい天気。釣りはやらない。野尻川が禁漁では釣りをやる気にならない。朝飯前に，八町温泉「亀の湯」に行く。素晴らしいお湯だ。野尻川沿いにある全国屈指の名湯だ。釣りをしなくても，ここに来るだけで，はるばるやってきた甲斐があると言うものだ。
	帰りは一般道でゆっくり帰る。ＥＴＣ割引もなくなって，高速を使う気にもなれない。もとより，急ぎの旅でもない。朝の晴れ間は，段々と下り坂に。つくばのラーメン店「松辰」で昼食。濃厚な味噌ラーメン（６８０円），やまか食堂とは対照的なニューウェーブ系のラーメンでした。家に着くと，雹が降ってきた。めまぐるしく天気が変わったこの２日間。春の天気は，忌々しい。松辰・食べログＨＰ「イワナ釣り」メニューに戻る

	今夜は疲れていても眠れない。今年初めての釣行だ。骨酒イワナ１尾でいい。中島屋に行ければいい。昭和温泉，八町温泉に浸かれればいい。それだけでいい。尺オーバーを釣りたいとか，たくさん釣りたいとか，不思議にそんな気持ちは湧かない。それなのに，気持ちが高ぶって眠れない。さあ，出発だ。
	午前０時，昭和村に向けて，ＳＴさんと龍ヶ崎を出発。禁漁のため昭和村の野尻川では釣りができない。最初の入渓点は，桧沢川。川は雪解け水で濁流となっている。外気温は－２℃。激しく雪が降っている。風も強く，思うように竿が振れない。今年初めての釣りでなければ，とても気力が続かない気象条件だ。
	春の嵐に耳が千切れそうに痛い。本流は流れもきつく雪に阻まれて，竿を出せるところが見つからない。これでは予習してきたグーグル航空写真も役立たない。水量の少ない支流の沢に移動する。夏ならばほとんど水量のない沢だ。ここぞと思うポイントに竿が届かない。やっと見つけたポイントもアタリはない。ウェーダーの靴底には，雪が貼り付き歩きにくい。雪と風で気持ちも萎える。
	桧沢川上流の沢を転々とする。積雪に阻まれて，入渓できない。車であちこち移動するばかりで，釣りができない。桧沢川水系を諦めて，戸石川へ移動する。桧沢川よりは水量が少ない。とは言っても，積雪で入渓点は限られる。そして春の雪が降っている。イワナ一尾を求めて，苦行が続く。
	雪の斜面を滑り降り，最初のポイントへ。気温が低く，ラインも餌も凍り付く。雪は断続的に降り，時折晴れ間も見えるようになった。それにしても寒い。今年初めてのアタリがあった。喰いが浅く，バラしてしまった。２度目は慎重に，たっぷり喰わせる。待っている時間が，じれったい。１分ほど我慢して，合わせる。今年初めてのイワナが釣れました。２５センチほどの綺麗なイワナです。
	心が躍る。イワナも雪の中で踊っているようだ。今夜の骨酒用にキープする。２尾目が釣れるまで，そんなに時間はかからなかった。２３センチのイワナです。どうやらイワナたちは，濁流を逃れ岩陰のたるみに集まっているようだ。まだまだ釣れそうな気配だけれど，寒さに負ける。骨酒イワナがキープできれば十分だ。
	戸石川支流の沢に移動する。移動中は雪が収まり，釣り場につくと激しく降るという忌々しい天気。目当ての沢には，入り口に別の車が停まっていた。解禁最初の土曜日ということで，釣り人も多い。こんな天気でも出動せずにいられない，釣り人の何と多いことか。別の沢に入る。やはり，アタリはあるが，喰いが浅い。
	未だ釣れていないＳＴさんの提案で，再度桧沢川に戻って，釣ることにする。運転手のＳＴさんが釣れないと，心苦しい。桧沢川支流の沢に入る。雪が深く，奥には入れないので，下流の少し開けた堰堤下に竿を出した。すぐにアタリがあり，次々とイワナが釣れた。イワナが溜まっているようだ。どのイワナも２５センチほど。丸々としている。放流イワナに違いない。
	溜まっている放流イワナを釣っても面白くない。ＳＴさんも骨酒イワナがキープできたので，釣りはこの辺で終わりにし，昭和村へ向かう。凍えた体を温めるには，昭和温泉が一番だ。いつもは熱くては入れない昭和温泉「いこいの湯」。この日はとても温かった。それほど体が冷え切っていたということだろうか。それにしても今年最初の「いこいの湯」。本当にいい湯です。
	中島屋旅館では，おじちゃん，おばちゃん共に元気で何よりだ。一休みのあと，斜向かいにある「やまか食堂」で朝食兼昼食をいただく。店はとても混んでいた。お目当ての，タンメンができるまで，一番搾り２本で乾杯。湯上がりのビール，美味しいです。メニューの札を眺めると，値上がりしていました。消費税増税の影響でしょう。タンメン６００円。美味しかったです。
	食事のあとは，部屋に籠もって，ビールです。それにしても中島屋旅館の部屋には，暖房設備がなく寒いです。宿のおじちゃんは，下の「炬燵で休まんしょ。」と言ってくれますが，おじちゃんの目の前で，持ち込みビールは飲めません。ＳＴさんは，ウイスキーをロックで，とても寒そうに飲んでいます。次第に雪はあがり，外は晴れ間も見えます。でも，室内は寒いです。
	あまりにも寒いので，飲んでいるうちに掛け蒲団３枚掛けて，寝てしまいました。爆睡です。上着も着たまま眠ってしまいました。徹夜明けの昼寝。とても気持ちいいです。夕方，夕食の準備ができたと起こされました。宿のおじちゃん，おばちゃん，ＳＴさん，私と４人で宴会です。久しぶりのイワナの骨酒，美味しいです。ゆったりとした時間が，あっという間に過ぎていく。夜も更け，寒い部屋でまたまた爆睡。
	２日目は，皮肉なことによい天気。釣りはやらない。野尻川が禁漁では釣りをやる気にならない。朝飯前に，八町温泉「亀の湯」に行く。素晴らしいお湯だ。野尻川沿いにある全国屈指の名湯だ。釣りをしなくても，ここに来るだけで，はるばるやってきた甲斐があると言うものだ。
	帰りは一般道でゆっくり帰る。ＥＴＣ割引もなくなって，高速を使う気にもなれない。もとより，急ぎの旅でもない。朝の晴れ間は，段々と下り坂に。つくばのラーメン店「松辰」で昼食。濃厚な味噌ラーメン（６８０円），やまか食堂とは対照的なニューウェーブ系のラーメンでした。家に着くと，雹が降ってきた。めまぐるしく天気が変わったこの２日間。春の天気は，忌々しい。松辰・食べログＨＰ「イワナ釣り」メニューに戻る