とうとう今年最後の釣行となってしまいました。
 朝晩は肌寒く,秋らしい季節となりました。
 今回は,STさんの車に乗せてもらい,ビールを飲みながらの釣行です。
 昭和村は依然として禁漁なので,田島から,国道289号線に入り,桧沢川へ向かいます。
 記録的な小雨のため,川は干上がっています。
 今まで見たこともない渇水状態です。

 最初に入ったのは,STさんが尺オーバーを上げた桧沢川の上流です。
 入れ食い状態ではありましたが,釣れるポイントは1カ所だけなので,1尾ずつ交代交代に釣りました。
 大物は出ませんでした。
 続いて,前回よかった伊南川の本流に行ってみましたが,全くアタリはありませんでした。
 支流の沢にも行ってみましたが,リリースサイズの小物ばかりです。

 南郷を諦め,これまたSTさんが尺オーバーを上げた下郷の戸石川に行きました。
 ここも,大物は出ず,リリース岩魚でした。
 この渇水では,大物は期待できません。
 釣りを諦め,ホップ採りです。
 この季節は,キノコも早いし山菜も終わっているし,ホップだけが楽しみです。
 ビールの香りが楽しめるこの時期限定の山菜です。
 岩魚より,ホップに夢中になっています。

 

 いつもの昭和村,中島屋旅館に行くと,宿の向かいのやまか食堂は臨時休業のようです。
 仕方がないので,しらかば荘でラーメンをいただきました。
 はっきり言って美味しくないけれど,昔懐かしいラーメンです。450円と安いので,十分満足できる味です。
 不思議に郷愁を感じるラーメンです。
 美味しくないけど,心が温まる昭和村らしいラーメンです。
 あとは,昭和温泉で汗を流し,中島屋でビールです。

 中島屋の裏庭では,季節の花々が咲き乱れています。
 野尻川は,未だ禁漁,ひどい渇水状態でした。
 運転手のSTさんも,私に追いつくべく,ビールとウイスキーをガンガン飲んでいます。
 野尻川の流れの音を聞きながら,お酒を飲んで昼寝をする,いつもの至福の時間です。
 関東は,残暑厳しい季節ですが,ここ昭和村は,爽やかな昼下がりです。

 夕方,目を覚ますと夕食です。
 土曜日だというのに,泊まり客は私たちだけ。
 いつもの常連さんたちとは,微妙に来る日が合わないようです。
 ホップの天ぷらをおつまみに,ビールと岩魚の骨酒で宴会です。
 宿のおじちゃん,おばちゃんと4人だけの宴会ですが話は尽きません。
 昭和温泉がぬるくなった話や,最近熊が10頭も出たという話,日本の政治とも世界情勢とも全く関係ない話で夜は更けていきました。
 2日目は,いつもなら早起きしますが,野尻川が禁漁なのでゆっくりです。
 再び,桧沢川上流へ行きました。
 イワナを少し釣って,今年の釣りは終わりです。
 南郷にある,古町温泉「赤岩荘」に行きました。
 朝は,9時半からやっています。
 600円とちょっと高い入浴料ですが,その分泉質が素晴らしい温泉です。
 露天風呂は,太陽の光を受けて,赤茶色に濁っています。
 成分の濃い掛け流しの温泉です。


 内湯は,同じ源泉なのに,茶色くありません。
 こちらのお湯の方が新鮮です。
 微かに白濁した大量のお湯が溢れています。
 鉄の匂いと,塩辛いお湯は,旨味成分がたっぷりのスープのようです。
 湯上がりは,当然ビールです。
 運転のSTさんは,ノンアルコールビール。
 今年最後の釣りなのに,すっかり温泉に填っています。
 

 南郷からの帰りは,田島に戻り,駅ビルにあるレストラン「ヴォーノ」で,トマトラーメンをいただきました。(600円)
 麺は,アスパラ麺で緑色。トマトスープでいただきます。
 トッピングは,アスパラガスに,レタス,チーズ,ミニトマト。
 ラーメンというよりは,スープスパゲッティみたいな感じです。
 尺イワナが釣れなかったことより,やまか食堂でラーメンが食べられなかったことの方が残念です。


 今年最後の釣りも,ほとんど釣りをすることなく,温泉とビールで終わった気がします。
 来年は,野尻川が解禁になったら,旅日記ではなく,釣行記が書ければなあと思っています。
 長い長い冬ですが,爆釣の2013年を夢見て,辛い日々を過ごしていこう思っています。
 来年も,中島屋旅館で会いましょう。

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128.南会津を旅する旅日記(2012年9月15日〜16日)