116.時代は変わる(2010年9月25日〜26日)


 とうとう2010年の渓流釣りも最後になってしまいました。
 昭和村も,すっかり秋の装いです。
 朝の気温は,12℃。とても寒いです。
 今回の釣りは,我らが茨城グループ(命名者:中島屋のおじちゃん),STさん,イワナの季節さん,そして私の3人が,昭和村に結集しました。
 

 釣りシーズンも最後の休日ということで,あちらこちらに釣り人の車が止まっています。
 最初に入ったポイントは,ファーストヒットがハヤでした。その後も,ハヤが続きます。
 場所を移動すると,ほとんど先行されています。
 なんとか,骨酒イワナをキープして,後は大物狙いです。
 川沿いには,ホップが実っています。夕食の天ぷら用に収穫しました。この時期の,貴重な山菜です。

 本流では,尺オーバーのヤマメをバラしました。
 いつまでたっても,初心者です。
 その後,かなり粘ってみましたが,逃げたヤマメはついに姿を見せませんでした。
 あとは,温泉に入り,やまか食堂で食事です。
 初めて食べた「タンメン」(550円)は,昔懐かしいような優しい味で,失意の私を慰めてくれているようです。

 今回の釣果は,2日間で,イワナ6尾,ヤマメ3尾の貧果でした。
 ちょっと釣り人が多すぎます。
 トンネルができたり,道路が整備されたりして,日帰りの釣り人が増えたせいだと思います。
 午後は,中島屋でビールを飲んで,昼寝です。
 日帰りの釣り人が,セッセと釣りをしているときに,ビールを飲んで昼寝というのも,それはそれで幸せです。

 

 中島屋の壁には所狭しと魚拓が貼られています。
 その中でも,頂点に立つのが,63センチのヤマメの魚拓です。
 私が,この宿に泊まるようになったきっかけになった魚拓です。
 その栄光の魚拓の上に,なんと,防災無線が設置されていました。
 よりによって,この魚拓の上に設置するとは,業者の方も気が利かないです。
 自分の魚拓ではないけれど,なんだかガッカリです。

 部屋の中にも,最新機器が入りました。
 地上デジタルテレビです。
 今までの,レトロなほぼ白黒カラーテレビに変わって,液晶テレビになりました。
 なんだか中島屋には似合わないシロモノです。
 滅多にテレビは見ませんが,ここで観た白黒画面のワールドカップサッカーが,懐かしくなりました。
 中島屋にも,近代化の波が押し寄せてきているのが,少々寂しいです。

 さて,夜の宴会です。
 右側のグラスがSTさんの骨酒です。
 5杯目なので,ほとんど色が出ていません。
 飲み過ぎです。
 最後の週末の夜は,賑やかです。
 昭和30年代からの常連,埼玉グループの方,昭和の後半からの常連,HYさん,そして,平成の我々茨城グループと,それぞれの世代の常連が集まり,賑やかな宴会になりました。

 2日目は,昭和温泉の下で,野尻川のマス釣り大会が行われていました。
 ニジマスには興味がないので,橋の上から眺めていました。
 2000円払って,どのぐらいマスが釣れたのでしょうか。
 しっかり釣っていただいて,ニジマスのいないイワナとヤマメの野尻川に戻ってほしいと思いました。

 今回,最後の餌に食いついてきたのは,24センチのイワナでした。
 来年は,もっと大きくなって釣らせてくれよ。
 そっと,沢に戻しました。
 これで,今年の釣りも終わりです。
 長い長い半年間の始まりです。
 冬はこたつで,ビールでも飲みながら釣りの本でも読んでいるしかありません。

 

 さて今回の釣りは,STさんが大物をあげました。
 40センチのイワナです。
 今週,3回目の昭和村というだけあって,まさに3度目の正直。執念の釣りでした。
 毎年,毎年,同じ目標ですが,来年こそは50オーバー。
そんな思いで昭和村を後にしました。

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