	何年かぶりで，ゴールデンウイークに昭和村に行きました。　ゴールデンウイークは，釣り人も多く，川の状態も今ひとつなのでいつも避けていました。　今年は，仕事が忙しく，そうも言っていられないので，桜でも見られればいいかという気持ちで出かけました。　仕事の疲れもあったので，高速道を選択しましたが，これが失敗でした。　東北道の事故渋滞に巻き込まれ，返って疲れてしまいました。
	野尻川の本流沿いは，ほぼ雪が融けていましたが，沢に入るとまだまだ雪が残っています。　本流は，水量が多く，釣りづらいので沢に入りました。　ここぞというところから，イワナが上がってきます。　サイズは，２０センチ前後が多く，ほとんどリリースです。　骨酒用と唐揚げ用にキープすると，あとは大物狙いで，再び本流に戻りました。　思ったほど釣り人の姿はなく，のんびり釣りが楽しめます。
	玉川に行ってみました。　今までに見たことのない水量で，とても近づくことができません。　とてもポイントには届かないので，岸近くで小イワナを釣って諦めました。　大堰堤も，ご覧の通りです。オーバーフローしています。
	玉川と野尻川の合流点の様子です。　例年なら，桜がきれいな季節なのですが，まだまだ固い蕾です。　夕べの交通渋滞が応えたのか，眠くなってきました。　大物は諦めて，宿でお休みです。　やまか食堂で昼食をとり，お昼寝と思っていたのですが，やまか食堂はゴールデンウイーク中，臨時休業のようです。
	しかたがないので，中島屋旅館から少し離れたしらかば荘に行きました。　食堂は，１１時からなのでまだまだ時間があります。　温泉に浸かり，大広間に寝ころんで１１時を待ちました。　都市部の日帰り温泉施設とは違い，ここには誰もいません。　聞こえてくるのは，柱時計の音だけです。　静かに流れる時間に，幸せを感じました。
	柱時計が１１時を告げると，ラーメンの登場です。　ちょっとスープが薄いのが玉に瑕だけど，昔懐かしい味です。４５０円という値段も魅力的です。　源泉掛け流しの温泉もあって，お勧めスポットではありますが，宿から遠いのでビールが飲めないというのが欠点です。　ラーメンを頂くと，すぐ宿に戻り，ビールを飲んで昼寝です。　いつものパターンです。
	夕方になり，階下が賑やかになってきたので目を覚ましました。　旅館の裏を少し散歩してみました。　旅館の裏にも以前はポイントがあったのですが，冬に重機が入り岩を崩して，川底を平らにしてしまったそうです。　水害対策とはいえ，釣り人や魚にとっては残念です。　今年の野尻川は，至る所で河川改修工事がされています。イワナの潜む場所は減りました。
	夕食は，千葉から来たＴさん，前回もご一緒でした。それから，ゴルフ大会で遅れてきたＳＴさん，宿のおじちゃん，おばちゃんと，楽しくいただきました。　フキノトウの天ぷらや，青ばと豆腐，美味しい山の幸がお膳いっぱいに並びました。　イワナの骨酒を２杯とビール４本。　いつもより，遅くまで飲んでしまいました。　明日は，釣りをしないでゆっくり寝ているつもりです。　朝はまだまだ寒いし，のんびり過ごすのもいいものです。
	次の日，目を覚ますと，常連さん達はもういませんでした。　早々と出かけたようです。　釣りは１日目で十分です。２日目は，川の様子をあちらこちら見ながらお散歩です。　沢沿いで，福寿草を見つけました。　昼間はとても暖かいです。　早朝釣りに出かけた常連さん達も，そこそこの釣果で帰ってきたようです。
	薄紫色のイチリンソウを見つけました。　宿のおばちゃんの話では，白いイチリンソウと同じで，場所によって紫がかった花が咲くそうです。　珍しいと思って写真に撮ってみたのですが，そんなに珍しいものでもないそうです。　釣りに集中しているときは，花には目がいきませんが，釣りをしなければいろいろなものが見えてきます。
	野尻川を下って，玉梨温泉にやって来ました。　さすがゴールデンウイークだけあって，観光客が歩いています。たくさんの人を見るのは久しぶりのような気がします。　みなさん共同浴場に行っているようで，せせらぎ荘の温泉は，誰も入っていませんでした。　一人ゆっくりと湯に浸かる。　炭酸泉のいいお湯です。　２５０円で入れる名湯です。　混んでいるときは，ここが正解です。
	ここまで来ると，桜の蕾も大きくなっていました。　今年２度目の桜が見られると思って来た今回の釣行ですが，残念ながら見ることはできませんでした。　それでも，のんびり過ごして春を感じることができたので，とってもリフレッシュできました。　次回は，大イワナと格闘したいなあと思いつつ，白河ＩＣから一気に茨城に帰ってきました。「イワナ釣り」メニューに戻る