109.春を待つ昭和村(2010年4月3日〜4日)
 いよいよ2010年の渓流釣りシーズンがやってきました。
 解禁最初の土曜日です。
 年度末と年度始めは,とても仕事が忙しいのですが,我慢できずに昭和村にやって来ました。
 金曜の夜,いつもなら矢板インターまで一般道を走るのですが,高速料金が1000円だし,仕事の疲れも著しいので牛久からずっと高速で行きました。
 高速を使っても遠回りで時間は変わりませんが,運転は楽です。
 夜明け前に,野尻川のほとりに着きました。
 本流は,若干水量が多めですが,思ったほどではありませんでした。
 けっこう雪が残っていますが,道路は完璧に除雪されています。
 着いたときは,日の出前でとても寒く,ダウンジャケットが必要でした。雪も岩のように固く凍っています。
 それでも,太陽が出ると暖かくなり,春らしい陽気で急速に雪が融けていきます。寒暑の差が激しいです。
 年券(3600円)を買うと,100円負けてくれた上に,缶コーヒーまでサービスしてくれました。昭和村の人はとても優しいです。
 本流はアタリがなく,このままでは骨酒にありつけないので沢に入りました。
 林道はご覧のような積雪です。
 釣りがダメなら,山菜採りとも思ったのですが,フキノトウもまだ雪の下です。
 幸い雪は岩のように固くかんじきなしでも歩きやすいです。それにしても,どこのポイントも足跡だらけです。きょうは3日ですから,解禁日の1日と2日の2日間にそうとう釣り人が入っています。ただでさえ食いの渋い水温なのに,これだけ人が入っていてはそう簡単に釣れません。
 毎年のことながら,釣れないとわかっていても来てしまうのが4月です。
 なんとか20センチほどの骨酒用イワナをキープしました。
 とりあえず,今年最初の1尾です。
 とても嬉しい1尾です。
 あとは,すべてリリース。沢には大物はいないようです。すでに解禁日に釣られてしまったのかもしれません。
 沢は,釣れないときの非常用にとっておきたいものです。 大物を求めて,再び本流に戻りました。
 
 この時期のイワナは,相当遅合わせにしないと掛かりません。
 それで,十分喰わせているのですが,本流はヤマメが多いようです。
 そうすると,ヤマメはハリを飲んでしまっているので,残念ながらリリースできません。可哀想ですが,今夜の唐揚げ用に頂きました。
 今年も食べる分は最小限にして,できる限りリリースするようにしたいと思います。
 雪の野原は,釣り人の足跡だけではありません。
 大きな熊の足跡もありました。熊にだけは出会いたくないものです。
 まだ冬眠しているものと思ったのですが,やっぱり春なのでしょうか。
 夕べは徹夜の運転だったので,とても眠いです。冬眠したくなってきました。
 昭和温泉の湯に浸かり,体を温めました。
 あとは宿でビールを飲んで寝るだけです。
 中島屋のおじちゃん,おばちゃんも元気で何よりです。
 部屋から外を見ると雪が降ってきました。
 あんなに天気がよく春の陽気だったのに,あっという間に冬に逆戻りです。
 釣りどころではありません。
 夕食の時間までぐっすり昼寝をしました。
 この時間が至福の時間です。宿のおじちゃんは,遠くから釣りに来て昼寝をするのはもったいない言うけれど,これも昭和村の楽しみの一つです。
 朝からチェックインできる宿なんて,そうはありません。
 さて夕食は,常連客が5名。
 半年ぶりの再会です。
 釣り談義に花が咲きます。
 イワナの骨酒,ヤマメの唐揚げ,フキノトウの天ぷらに,アサツキのお浸し,などなど山の幸に,ついついお酒も進みます。
 骨酒は3杯いただきましたが,おばちゃんの計らいで只でした。しかも,宿泊料は15年以上変わらず,8000円です。
 今年は値上げしているかなと思いつつ,ずっと変わっていません。
 2日目は,とてもよい天気になりました。
 魚を釣るというよりは,川の様子をあちこち見に行きました。
 ずいぶん河川工事をやったらしく,あちこちに魚道ができていました。魚にはよいことです。
 川底も水害防止のためか,あちこち工事されていました。
 今年の釣りがどうなるか,楽しみです。
 ただ,年々釣欲がなくなっています。釣ることよりも昭和村でのんびりすることが目的になっているので,あまり期待はできませんが・・・。
 八町温泉「亀の湯」で朝風呂に入り,宿に戻って朝食です。
 朝食の時間も勝手気まま。中島屋のいいところです。
 帰りは,下郷から甲子トンネルを抜け,白河インターから高速に乗り,あっという間に龍ヶ崎に帰ってきました。
 また明日から仕事と思うとうんざりします。

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