102.尺イワナの骨酒(2009年4月11日〜12日)
 金曜日の夜,今年最初の昭和村釣行です。
 この日は阿見の「魚清」で宴会がありました。
 だいぶお酒を飲んだので,車の運転ができません。
 TSさんの車に乗せてもらい,昭和村へ向かいました。
 TSさんの車には,ETCが付いています。
 阿見東ICから会津坂下ICまで,高速料金は1000円です。
 高速回りだと雪道の峠越えがないので,ちょっと遠回りですが快適なドライブです。
 それにしても飲み過ぎで気持ちが悪い。眠ったわけではないので二日酔いとも違う,とても変な気持ちの悪さです。
 明け方に,昭和村に着きました。
 夕べは満月の夜でした。
 今年は雪が少ないみたいです。
 雪解け水で水量はたっぷり。
 半年ぶりの釣りに,二日酔いも吹き飛びます。
 一投目。
 心躍る瞬間です。
 
 解禁当初の昭和村は釣れない。
 過去には,ボウズのこともありました。
 経験上わかっていることです。
 同じ失敗を何度も繰り返しています。
 どんなに仕事が忙しくても,酔っぱらっていても,それでも待ちきれずに来てしまいました。
 釣れなくてもいい。
 野尻川に竿を出すこと。
 一尾のイワナと出会えれば,骨酒が飲める。
 中島屋のおじちゃん,おばちゃんと会いたい。
 温泉に入ってビールが飲みたい。
 解禁当初の願いはそんなところです。
 
 今年最初の釣りは,予想通りの結果でした。
 アタリがない。
 TSさんは,早々と骨酒用のイワナをキープしています。
 わたしには,全くアタリがありません。
 たまに釣れるのは,20センチぐらいのリリースヤマメです。
 TSさんに,わたしの骨酒イワナをお願いしましたが,TSさんも釣れるのはヤマメばかり。
 春の野尻川は,厳しいです。
 
 二日酔いの気持ちの悪さは,だいぶ解消されましたが,連日の激務で睡魔が襲ってきました。
 4月になって転勤したので,仕事の要領がわからず苦労しているのです。
 これだけイワナが釣れないのなら,沢に入るしかありません。
 沢は雪解けがこれからのところがあり,歩くのが辛いです。
 スノーブリッジになっているところもあります。
 イワナの骨酒を求めて,睡魔と戦いました。
 ほとんど気を失いそうでした。
 沢も人が入ったあとのようで,アタリはありません。
 骨酒を諦めかけた頃,ようやくイワナが釣れました。
 尺イワナです。
 これでは骨酒にならないけれど,体力的に限界です。
 昭和温泉につかり,中島屋の布団の中へ。
 爆睡状態です。
 夕方5時に宿のおじちゃんに起こされました。
 昼寝をしたのは一瞬の出来事のようです。
 夕食の用意が整っていました。
 尺イワナを無理矢理コップに押し込んだ骨酒がありました。
 通常,骨酒用のイワナは,20センチ前後が美味です。
 ちょっと苦味が強いけれど,継ぎ足すうちに美味しくなりました。
 半年ぶりのイワナの骨酒。
 出会えただけでも幸せです。
 3杯もおかわりしてしまいました。
 そして,ビール。
 二夜連続の宴会です。
 
 雪が融けたばかりで,山の幸も貯蔵品が中心です。
 そんな中で,取れたてのフキノトウとナズナの天麩羅が美味しかったです。
 TSさんと宿のおじちゃんおばちゃん,四人だけの宴会は,延々四時間続きました。
 おじちゃんが,初めてテレビを買った頃の話や,昔の昭和村,方言など,話は尽きません。
 毎度おなじみのお話もありましたが,何度聞いても楽しいものです。
 さて,二日目です。
 一日目で十分満足したので,釣りも早々に切り上げて,玉梨温泉「亀の湯」に行きました。
 湯小屋の屋根が崩れ落ちそうということで,工事が始まる直前でした。
 工事が始まる直前に,いいお湯につかれてよかったです。
 何度来ても最高の温泉です。
 
 ETCの恩恵で,帰り道も高速回りです。
 その前に,喜多方にラーメンを食べに行きました。
 有名店は行列だったので,元祖といわれている「源来軒」に立ち寄りました。
 写真は私が食べたワンタン麺(800円)。少し薄めの魚介系しょうゆラーメンです。
 喜多方ラーメンはどこで食べてもそれなりに美味しいです。
 磐梯山SAで小休止。
 スキー場に雪はありません。
 今年は雪が少ないようです。夏の野尻川が渇水にならないか心配です。
 今回の釣果は,イワナ2尾。(最大30センチ)ヤマメ6尾(最大23センチ)でした。
 この時期としてはまずまずの釣果です。
 家に帰ると,私の海釣りの師匠MHさんからメールが来ました。
 51センチのクロダイを釣り上げたそうです。
 写真がメールで送られてきた画像です。
 今年は,52センチのイワナを釣り上げて,メールで送り返してやろうと思っています。

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