No.2891 伊勢角屋麦酒・鬼の居ぬ間にIPA(二軒茶屋餅角屋本店)

 北海道の鬼伝説ビール,鹿児島の城山ブルワリー,伊勢角屋麦酒の3ブルワリーは,同じカナダ製のプラントを使って醸造していることから技術的な交流をしているそうです。そして,3人のヘッドブルワーが集まって醸造したのが,今回の限定IPAです。パッションフルーツやピーチのような香りのギャラクシー,パイナップルのような香りのビクシークレット,トロピカルフルーツやベリーなど果物が熟したふくよかで甘やかな香りのモザイク,柑橘系の爽やかな香りのシムコー,4種類のホップが織りなす濃厚で芳醇な香りと麦芽の旨みが最高です。これはIPAの傑作と言っても過言ではありません。感動しました。IBU50。アルコール度数7%。330ml640円。
(2017.11.10.)
No.2892 ブラッセルズ・ビアプロジェクト・ジュースジャンキー(ベルギー)

 2013年開業の野心的なクラフトビール醸造所,ブラッセルズ・ビアプロジェクトの新作です。ロンドンのウィアード・ビアード醸造所とのコラボレーションビールです。スタイルは,ニューイングランドIPAです。このスタイルは,近年流行していて,大量に使用するフレッシュなホップの香りとソフトな口あたりを重視した苦味を抑えたビアスタイルです。グラスに注ぐと,強く濁った黄土色の液体。まるでポンジュースを黄色にしたような感じです。口に含むと,見た目通り,クリーミーで濃厚な100%果汁のグレープフルーツジュースのような感じです。それでいて,ビールの苦みがベストマッチしていて,この醸造所の実力を物語っています。IBU30。アルコール度数6.3%。330ml690円。ちょっと高いですが満足感はあります。
(2017.11.11.)
No.2893 ベルヘイヴン・クラフト・ピルスナー(スコットランド)

 やまやに久しぶりに行ってみると,新しいビールがありました。スコットランドの老舗ブルワリーが造るクラフトビールシリーズです。330ml270円と安かったので,6種類あるうち,4種類を買ってみました。まず,1本目です。ピルスナーとありますが,グラスに注ぐと,かなり濃い目の色合いです。口に含むと,IBU28の苦みと,クリスピーな香ばしい麦芽の旨みを感じます。ピルスナーらしさはありません。スコットランド産麦芽を使用し,長期低温醸造と長期熟成を経た伝統的スタイルのクラフトピルスナーとのことです。原材料には,糖類,カラメル色素も使用しているので,そこで個性が強くなっているのだと思いました。アルコール度数4.8%。コルドンヴェールが輸入しています。
(2017.11.13.)

No.2894 ベルヘイヴン・スコティッシュ・オート・スタウト(スコットランド)

 スコットランドの老舗ブルワリー,ベルヘイヴンが造るクラフトビールシリーズ2本目です。ラベル後ろ面には,「複雑で厚みのあるリッチなスタウトです。ブラックコーヒーやダークチョコレートのような香りと,上質なシルクのようになめらかな口当たりをじっくりお楽しみください。」とあります。飲んでみると,まさにその通りのビールでした。安くて旨いこのビール,絶対に買いですね。週末にまた,やまやに行って仕入れてきたいと思います。原材料は,麦芽,ホップ,オート麦,糖類となっています。IBU32。アルコール度数7%。330ml270円。コルドンヴェールが輸入しています。
(2017.11.14.)
No.2895 ベルヘイヴン・ツイステッド・シスルIPA(スコットランド)

 スコットランドの老舗ブルワリー,ベルヘイヴンが造るクラフトビールシリーズ3本目です。No.1033と同じビールかと思いきや,アルコール度数が5.3%から5.6%に変わっているのでレシピを変えたのかも知れません。なにぶん昔のことなので,飲み比べることもできません。グラスに注ぐと,オレンジがかった薄いブラウンの液体。口に含むと,イギリス系のIPAらしい独特の香り。アメリカンスタイルと表記されていますがそのようなことはなく,あくまでも英国風の苦みを抑えたドライな喉ごしのビールでした。原材料には,麦芽,ホップの他,糖類,カラメル色素も使用しています。IBU45。330ml270円。コルドンヴェールが輸入しています。
(2017.11.15.)
No.2896 ファーイースト・ バイシクルコーヒーIPA(ファーイースト)

 東京のファーイースト・ブルワリーが,山梨県小菅村で醸造する限定ビールです。ベルジャンIPAをベースに,サンフランシスコベイエリアを拠点としたロースタリー「バイシクルコーヒー・トーキョー」のブレンド(煎り具合の違うフルーティーなグアテマラ産が2種類と甘みが特徴のエチオピア産)のコーヒー豆を香りづけに使用したコーヒーIPAです。焙煎したてのコーヒー豆を贅沢に使用し,フルーティーな豆の香りと酸味が特徴となっています。グラスに注ぐと,意外に薄い色合いです。口に含むと,コーヒー豆の香りとホップの苦みが見事に融合しています。唯一無二の上質な味わいでした。アルコール度数6%。330ml570円。
(2017.11.16.)
No.2897 一番搾り・山形に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ,仙台づくり,北海道づくりと飲み継いで,やっと最後の47本目にたどり着きました。感慨深いものがあります。缶の裏面には,「低温濾過の一番搾り製法で,雑味を丁寧に取り除き,山形県産ホップが華やかに香る,すっきりとした味わいに仕上げました。」とあります。麦芽100%の旨みが生きています。最後なので,採点を甘くしてランクインさせたいと思います。個人的な最終順位は,@名古屋A横浜B沖縄C大阪D山梨E宮崎F島根G新潟H香川I山形で決定したいと思います。もう一度やったら,たぶん順位が変わると思いますが,取りあえず2017年はこれでシメたいと思います。アルコール度数5%。仙台工場醸造。
(2017.11.17.)
No.2898 ライズアップIPA(エチゴ)

 新潟市のエチゴビールが造る数量限定IPAです。2017年10月17日に発売となりました。龍の絵柄のフライングIPAと対になる虎がデザインされた缶です。期待が持てます。グラスに注ぐと,オレンジがかった液体から柑橘系ホップの香りが立ち上ります。口に含むと,麦芽の旨みはもちろんのこと,ホップの強烈な苦みが際立っています。フライングIPAを超える傑作アメリカンIPAではないでしょうか。オレンジやピーチを思わせるフルーティーな香りとガツンと来る苦みが見事に融合しています。久しぶりに感激しました。IBU65。アルコール度数6%。350ml288円。
(2017.11.18.)
No.2899 ファーイーストゆずセッション(ファーイースト)

 東京のファーイースト・ブルワリーが,山梨県小菅村で醸造する限定ビールです。原材料にゆずを使用したセッションIPAスタイルです。副原料に柚子を使用したビールをよく見かけますが,あまり好きではありません。柚子は和食の香り付けに用いられることが多く,ビールに和食は合わないので,どうも好きになれないのです。そんな先入観を持ちながら,早速飲んでみます。グラスに注ぐと,クリーム色の濁った液体。口に含むと,ゆずの香りというよりは,ゆずの苦みを活かした感じでとてもビールに合っています。アメリカ産ホップのファルコナーズフライト,カスケードとも相性抜群です。柚子使用ビールの傑作ですね。アルコール度数4.5%。330ml570円。
(2017.11.19.)
No.2900 伊勢角屋麦酒ねこにひき(二軒茶屋餅角屋本店)

 三重県伊勢市の伊勢角屋麦酒が造るアメリカ・ポートランドのカルミネーション醸造所とのコラボレーションで実現した限定ビールです。アメリカ東海岸で人気のニューイングランドIPAスタイルとなっています。ラベルの大きいネコは伊勢角屋麦酒のネコ「ぎん」で,小さい方がカルミネーション醸造所オーナーのネコ「アビィ」だそうです。グラスに注ぐと,濃厚な強い濁りのあるクリーム色の液体。口に含むと,ネクター・オレンジのようなジューシーで濃厚な味わいです。アルコール度数8%とは思えないフルーティーで爽やかなビールです。とんでもない傑作が登場したものです。しかしながら,330ml980円は,我が家の家計では限界を超えています。次に飲める保障はありません。そこのところが残念です。IBU35。
(2017.11.20.)

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