No.2881 一番搾り・福井に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ42本目になります。缶の裏面には,「福井県産コシヒカリを使って,地元の豊かな食材を引き立てるまろみのある味わいを,一番搾り製法で実現しました。」とあります。言葉の通り,まろみのある味わいに仕上がっています。通常,副原料に米を使用すると,ドライな喉ごしになりますが,柔らかな喉ごしになっています。米の甘みで麦の旨みが少し損なわれていますが,バランスはいいです。普通に美味しい一番搾りでした。個人的には,ベスト10には入りません。順位に変動はありません。これまでの順位は,@名古屋A横浜B沖縄C大阪D山梨E宮崎F島根G新潟H香川I静岡のままです。アルコール度数5%。名古屋工場で醸造しています。
(2017.11.3.)
No.2882 サッポロ黒ラベル黒(サッポロ)

 サッポロの新作です。昨年,キャンペーンの景品として醸造したものを,2017年10月3日より,数量限定ながら一般発売となりました。特徴は,サッポロ生ビール黒ラベルで用いる旨さ長持ち麦芽を高温で丁寧に焙燥した黒麦芽を一部使用し,サッポロ生ビール黒ラベルの目指すクリーミーな泡,麦のうまみと爽やかな後味を実現した黒ビールとのことです。スタイルは,シュバルツでしょうか。口に含むと,とてもスッキリ。サッポロらしいアプローチです。原材料 は,麦芽・ホップ・米・コーン・スターチとなっています。アルコール度数5%。350ml178円。
(2017.11.3.)
No.2883 ミッケラー・ネルソン・セッションIPA(ベルギー)

 デンマークの特定の醸造所をもたないファントム・マイクロ・ブルワリー,ミッケラー醸造所がベルギーで醸造しています。シングルホップのセッションIPAスタイルの缶ビールです。グラスに注ぐと,少し濁った小麦色の液体から,柑橘の爽やかな香りが立ち上ります。口に含むと,フルーティーなグレープフルーツの香りと苦みが絶妙です。味わい深く,それでいてジューシー,ゴクゴク飲める仕上がりです。330mlは,あっという間になくなってしまいます。697円は,かなり高いですが,価値ある1本でした。アルコール度数4.5%。使用ホップは,ニュージーランド産ネルソンソーヴィン。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.11.3.)
No.2884 一番搾り・青森に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ43本目になります。缶の裏面には,「青森が誇る海の幸の味が引き立つよう,すっきりとした味わいを,一番搾り製法で実現しました。」とあります。文面の通り,さしたる特徴はありません。強いてあげれば,アルコール度数が6%とやや高めなところでしょうか。控えめで実直な東北人気質とでも言ったらよいのか東北は堅実な一番搾りが多いようです。個人的には,ベスト10には入りません。順位に変動はありません。これまでの順位は,@名古屋A横浜B沖縄C大阪D山梨E宮崎F島根G新潟H香川I静岡のままです。麦芽100%。千歳工場で醸造しています。
(2017.11.4.)
No.2885 反射炉ビア太郎左衛門イングリッシュペールエール(蔵屋鳴沢)

 静岡県伊豆の国市にある蔵屋鳴沢が造る反射炉ビアです。初めて飲む醸造所なのでワクワクします。瓶のラベルには,イングリッシュペールエールと表記されていますが,裏面には,ビアスタイル・ベストビターとあります。はたしてどんなビールなのでしょうか。グラスに注ぐと,かなり濃い目の茶色い液体。無濾過のため酵母の濁りが少しあります。口に含むと,なるほど,英国風。モルトの旨味がしっかりしています。香りは少々雑味を感じますが,クラフトビールらしい重厚感があっていい感じです。原材料には,英国産マリスオッターとクリスタルモルト,ホップは,ブラムリングクロスを使用しています。IBU25。アルコール度数5%。330ml600円。
(2017.11.5.)
No.2886 反射炉ビア早雲アメリカンペールエール(蔵屋鳴沢)

 昨日飲んだ太郎左衛門と対をなす定番ビールです。プロトタイプを経て,2015年より定番となっています。グラスに注ぐと,濃い目の茶色い液体。炭酸はかなり弱めです。口に含むと,通常のアメリカンペールエールに比べると苦みが弱めで,白ワインやシトラスといった爽やかな香りが日本的です。クラフトビールらしい独創性や個性が感じられるなかなかの秀作です。使用ホップは,サフィア,シムコー,UKカスケード,ポラリス,ハラタウブランとなっています。IBU32。アルコール度数5%。330ml600円。
(2017.11.6.)
No.2887 伊勢角屋麦酒ワイルドボーイズIPA(二軒茶屋餅角屋本店)

 ロンドン郊外にあるモンドブルーイングとのコラボレーション,限定醸造です。使用ホップは,クラスター,カスケード,エニグマ,モザイク。麦芽は,英国産を使用。アルコール度数6%のアメリカンIPAです。グラスに注ぐと,濁りのあるブラウンの液体から,柑橘系の香りが漂います。口に含むと,マンゴーやメロンの甘いフルーティーな味わいが絶品で,副原料を使用していないのが不思議なくらいです。傑作ビールをリリースし続ける伊勢角屋麦酒ですが,その中でもこのビールは傑作中の傑作ではないでしょうか。今年No.1の旨さでした。IBU50。330ml640円。
(2017.11.7.)
No.2888 反射炉ビア大吟醸政子(蔵屋鳴沢)

 静岡県伊豆の国市にある蔵屋鳴沢が造る反射炉ビア3本目です。吟醸王国静岡ともよばれる静岡の吟醸酒で使われる代表的な大吟醸酵母で醸したビールです。グラスに注ぐと,泡立ちは弱めで濃厚なブラウンの液体。口に含むと,メロンやバナナを思わせるフルーティな香りとともに,麦芽の旨みが絶妙なバランスです。大吟醸酵母を使用しているということで,際物系をイメージしていましたが,これぞジャパニーズエールと海外にも紹介したいぐらい優れた個性のビールでした。330ml810円という高価格のため,買うのに勇気がいりましたが,価値ある1本になりました。アルコール度数6%。
(2017.11.8.)
No.2889 一番搾り・石川に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ44本目になります。缶の裏面には,「加賀百万石の伝統が磨いた,四季折々の料理に合う上質な一杯を目指して,すっきりとしたうまみと芳醇な香りを,一番搾り製法で引き出しました。」とあります。グラスに注ぐと,濃い目の液体。口に含むと,麦の旨みが強めに感じます。これは旨いです。なぜか横浜工場で醸造していますが,横浜工場のビールは当たりが多いです。これは久々のランクインです。順位は,@名古屋A横浜B沖縄C大阪D山梨E宮崎F島根G新潟H香川I石川とします。麦芽100%。アルコール度数5%。
(2017.11.8.)
No.2890 反射炉ビア頼朝(蔵屋鳴沢)

 静岡県伊豆の国市にある蔵屋鳴沢が造る反射炉ビア4本目です。スタイルは,ブラウンポーターです。ホップは,英国産を使用しています。グラスに注ぐと,泡立ちの弱めな黒い液体から,コーヒーのような香ばしい香りが立ち上ります。口に含むと,見た目以上にスッキリしていてゴクゴク飲めるスムーズな喉ごしです。それでいて麦芽の旨みがしっかりしています。なかなかの秀作です。このごろ寒くなってきたので,ポータースタイルにちょうどいい季節になりました。IBU25の苦みが心地よく,甘すぎずバランスのいい1本でした。330ml600円。
(2017.11.9.)

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324.本日のビール(272)No.2881〜2890