323.本日のビール(271)No.2871〜2880,No.1262

No.2871 ダルグナー・ゴールドラガー(ドイツ)

 ダルグナー醸造所は,ドイツ北東部メクレンブルク=フォアポンメルン州ダルグンにあります。1991年に創立した若い醸造所ですが,ビール醸造の歴史は,修道僧たちがダルグンの良質な原料を使用しビールを造りはじめた中世にまで遡るそうです。本日のビールは,100%ドイツ産麦芽,バイエルン州ハラタウ地方のホップ,地元メクレンブルグの井戸から汲み上げ自社で浄水した水を使用するなど,ひとつひとつの原料にもこだわっています。名前のとおり金色の美しい色合い,濃厚な味わいとなめらかな口当たり,ほのかに香るホップのアロマが特徴です。安かったので期待していませんでしたが,さすがドイツ,実に旨いです。缶には日本語表記があり,日本向けに力を入れていることが分かります。アルコール度数5.9%。330ml199円。横浜にある富士貿易が輸入しています。
(2017.10.26.)
No.2872 ダルグナー・ヴァイツェン(ドイツ)

 引き続き,デンマークに近いダルグンにあるダルグナー醸造所が造る缶ビールです。小麦麦芽を50%以上使用し,上面発酵により醸造した南ドイツ発祥のヴァイツェン・スタイルです。ダルグナーのヴァイツェンは,無濾過のため酵母とたんぱく質が缶の底に残っています。口に含むと,パッションフルーツやバナナ,オレンジなどのトロピカルフルーツを連想させる甘い香り。昔はとても好きなスタイルでしたが,ホップの苦みが効いたIPAにはまってから,ご無沙汰していました。何だか懐かしい味わいです。たまにはいいものです。ドイツ伝統の渾身の1杯でした。アルコール度数5.1%。330ml199円。横浜にある富士貿易が輸入しています。
(2017.10.28.)
No.2873 一番搾り・岩手に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ,最後の1ケース,北海道&東北&北陸の詰め合わせに突入です。都道府県シリーズ38本目になります。岩手県産ホップのおだやかな苦みと華やかな香りが特徴です。原材料に米も使用しているので麦芽100%ではありません。37本目です。そこのところが少々残念です。全体のバランスはとてもよいのですが,個人的ベスト10には入りません。ということで,これまでの順位は,@名古屋A横浜B沖縄C大阪D山梨E宮崎F島根G新潟H香川I静岡のままです。アルコール度数5%。仙台工場で醸造しています。
(2017.10.28.)
No.2874 カールス・ブロー(ドイツ)

 カールスブローはドイツ「カールスベルグ」グループのプレミアブランドです。ドイツ南東部で醸造され,ホップが上品に香る大麦を使用したドイツのプレミアム・ラガービールとのことです。クラフトビールではないので,味の方はまあ普通の美味しいピルスナーといったところでしょうか。取り立てて特徴はありません。普通に美味しいです。輸入ビールとしては,330ml246円は安いですが,日本の大手メーカーのピルスナーの方が安くて美味しいかなと思いました。アルコール度数5%。三井食品が輸入しています。
(2017.10.29.)
No.2875 一番搾り・富山に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ39本目になります。缶の裏面には,「富山が誇る豊かな海・山・川の幸によく合うように,穏やかな香りと,麦のしっかりとしたうまみを,一番搾り製法で引き出しました。地元への誇りを秘める富山の人に,みんなで”んまい”とダラほど楽しんでほしい一番搾りです。」と書いてあります。文面の通り,味の方は今一つ特徴がつかみにくい普通に美味しい一番搾りでした。ということで,順位に変動はありません。これまでの順位は,@名古屋A横浜B沖縄C大阪D山梨E宮崎F島根G新潟H香川I静岡のままです。アルコール度数5.5%。名古屋工場で醸造しています。
(2017.10.30.)
No.2876 アンカー・ブラッドオレンジ・ブロンド(アメリカ)

 2017年秋限定のアンカー醸造所が造るブロンド・エール・スタイルです。いつもながら,アンカーの缶や瓶のラベルのデザイン,古風でいい感じです。特徴は,原材料に,ブラッドオレンジピューレ,オレンジピールを使用している点にあります。グラスに注ぐと,オレンジがかった淡い黄金色の色合い。炭酸の泡は多めです。口に含むと,オレンジの香りが口内に広がります。喉ごしは意外にドライです。副原料を使用しているため,人工的な酸味や甘みが気になります。実力派のアンカーにしては,いじりすぎたかなと思いました。でも,旨かったです。アルコール度数4.5%。355ml429円。三井食品が輸入しています。
(2017.10.30.)
No.2877 一番搾り・秋田に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ40本目になります。特徴は,秋田県産のホップとあきたこまちを使って,コクがありながらも爽快で,香り豊かな味わいを,一番搾り製法で引き出したとのことです。また,アルコール度数が6%と高めなのも,特徴になっています。米を使用しているので,麦の旨みが薄れ,米のドライな喉ごしが前面に出ているように思います。このへんは,好みの分かれるところです。個人的には,ベスト10には入りません。ということで,順位に変動はありません。これまでの順位は,@名古屋A横浜B沖縄C大阪D山梨E宮崎F島根G新潟H香川I静岡のままです。仙台工場で醸造しています。
(2017.10.31.)
No.2878 ライオン・インペリアル(スリランカ)

 久しぶりにアジアの輸入ビールです。アジアの輸入ビールと言えば,安いけど美味しくないというのが定説になっています。本日のビールは,スリランカの代表的なビールメーカー,ライオン・ブリュワリーのストロング・ラガー・スタイルです。 なんと,アルコール度数が8.8%もあります。口に含むと,まったりとした濃厚な麦の甘みを感じます。それでいて,スッキリしているのは,副原料に米を使用しているためだと思われます。このような米の使い方なら,大賛成です。アルコール度数8.8%を全く感じさせません。これはアジアを代表する傑作ではないでしょうか。期待していなかっただけに,感動しました。330ml321円。池光エンタープライズが輸入しています。
(2017.10.31.)
No.2879 一番搾り・福島に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ41本目になります。缶の裏面には,「しっかりとした味付けの料理にも合うように,いつまでも飲み飽きないうまさと,軽やかで華やかな香りを,一番搾り製法で引き出しました。」とあります。言葉の通り,味の方は特に特徴がありません。あえて個性といえば,アルコール度数が4.5%と低めなのが特徴のようです。というわけで,味の方は平均的,普通に美味しい一番搾りでした。個人的には,ベスト10には入りません。順位に変動はありません。これまでの順位は,@名古屋A横浜B沖縄C大阪D山梨E宮崎F島根G新潟H香川I静岡のままです。麦芽100%。仙台工場で醸造しています。
(2017.11.1.)
No.2880 とれたてホップ一番搾り2017(キリン)

 今年も10月24日から,数量限定で発売されました。メーカーによれば,「日本のホップの作付面積の約5割を占める岩手県内でも最大の産地が遠野市。遠野の夏は日中気温が高く,夜は低い。この寒暖差がホップ作りに適していて,ビールの香りや苦味を作り出す『ルプリン』をしっかりしたものにします。使用しているホップ,『いぶき』の最大の特長は香りにあります。沈丁花のような,凛とした華やかな香りが特長です。とれたてホップはその年のホップの出来により,毎年味わいが違います。また,生のまま瞬間凍結することにより,青草や果実のような新鮮な香り成分がたくさん含まれ,フローラルでピュアな香りが際立ちます。生の状態のホップを使用するのは,世界でもほとんど例をみないホップの使い方です。」とのことです。アルコール度数5%。350ml185円。
(2017.11.2.)
No.1262 サムシングブルー(世嬉の一酒造)

 最近になって,No.1262とNo.1210が同じビールということが判明しましたので,数を合わせるため,過去に飲んだNo.なしのビールを引っ張り出しました。岩手県一関市の世嬉の一酒造が造る青いシャンパンビアです。ブライダル用として式場やホテルのギフトとして出荷されているため,一般には出回っていない貴重なビールです。原材料は,水あめ・麦芽・レモン果汁・スピルナリ色素(←藻の色素です)・ホップとなっています。青いビール,見た目は美しいですが,ビール通には物足りない味です。あくまでも,ブライダル用の縁起物ということで,コクや苦みをなるべく抑え,さわやかな幸せを感じていただきたい味に仕上げたとのことです。
(2005.2.13.)

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