No.2861 クスケーニャ(ペルー)

 ペルーのビールは久しぶりです。クスコという町を代表するビールで,リマにも工場があり,ペルー全土で売られているそうです。ペルーでは,もっともポピュラーなビールのようです。ボトルにはクスコで有名な12角の石がデザインされています。口に含むと,麦芽100%のしっかりとした麦の味を感じることができます。旨みもあって,なかなかの飲みごたえです。期待していなかった分,美味しくいただきました。こんな遙か遠くの国のビールが,297円で飲めるのですから,いい時代になったものです。アルコール度数5%。330ml。桑名市のジーアンドジーコーポレーションが輸入しています。
(2017.10.18.)
No.2862 クスケーニャ・ダークラガー(ペルー)

 ペルーのビール,続きます。ダーク・ラガー,下面発酵のシュヴァルツ・スタイルです。口に含むと,恐ろしいほどの甘みが口内に広がります。普通のビールよりも甘味が強い場合が多い黒ビールですが,このビールの甘味は半端ではありません。トーストされた黒モルトの香ばしさが際立ちます。原材料は,大麦麦芽,黒麦芽,大麦カラメル麦芽,ホップ,糖となっています。ここまで甘くすることないと思うのですが。どの料理にも合いそうな気がしません。まあ,個性的な1本としては飲む価値あります。アルコール度数5.6%。330ml297円。
(2017.10.18.)
No.2863 グーズアイランド・ホンカーズエール(アメリカ)

 シカゴにあるグースアイランド醸造所が造る日本向けクラフトビールです。グースアイランドは,1988年シカゴで生まれた,アメリカ中西部最大の醸造所です。こだわりのホップを自家農場で栽培し,最先端の科学技術とマイスターたちの知恵を融合させるだけでなく,世界で初めてワイン樽を使った熟成方法を導入するなど,常に新しさを追求し美味いビールを生み出し続けています。このビールは,創業者ジョン・ホールが,英国のパブを巡り,インスピレーションを受けて完成させたブランドの原点といえるビールです。フルーティ ーなホップのアロマと,モルトの苦味が,絶妙なバランスです。原材料には,一部小麦麦芽も使用しています。アルコール度数4.3%。355ml498円。
(2017.10.19.)
No.2864 グーズアイランドIPA(アメリカ)

 シカゴにあるグースアイランド醸造所が造るインディアペールエール・スタイルです。特徴は,ホップ好きの夢のようなフルーティーな香り,ドライモルトの香り,そしてしっかりしたホップの後味とのこと。早速飲んでみます。口に含むと,なるほど,日本向けだけあって,所謂アメリカンホップギッチリのニガニガ系とは異なりまろやかな味わいです。かなりライトな仕上がりです。アメリカンIPA好きには,少々物足りないかも知れませんが,IPAの入門としていいのではと思いました。アルコール度数5.9%。355ml498円。アンハイザー・ブッシュ・インベブ・ジャパンが輸入しています。
(2017.10.20.)
No.2865 グーズアイランド312アーバンウイート(アメリカ)

 シカゴにあるグースアイランド醸造所が造るウィートエール・スタイルです。312は,シカゴの市外局番だそうです。特徴は,ホップのスパイシーな香りと,新鮮な果物のようなフレッシュ感,クリーミーな風味で,苦みの少ないすっきりしたのどごしのエールビールとのこと。早速飲んでみます。爽やかなバランスのいいウィートエールです。さすが,地元の市外局番を冠しているだけのことはあります。2014年からユナイテッド・エアラインの機内・ラウンジでも提供されているそうです。使用ホップは,カスケード,ファーストゴールド,マウントフッドです。IBU18。アルコール度数4.2%。かなり軽めです。355ml498円。アンハイザー・ブッシュ・インベブ・ジャパンが輸入しています。
(2017.10.21.)
No.2866 デイ・オブ・ザ・デッド・ダブルIPA(メキシコ

 デイ・オブ・ザ・デッド・ビールは,カラベラ(ガイコツ)をモチーフとした死者の日を祝うビールです。生産者のセルベセリア・メヒカーナ社は,1923年に設立されたメキシコのバハ・カルフォルニア州テカテ市に拠点を置くブリューイング・カンパニーです。新作のダブルIPAは,ドライホップ製法(製造過程中にホップを2回投入する製法)で作られています。IPAに,さらにホップを加えて苦味を際立たせています。豊潤で甘みの強いモルトの風味にアルコールの刺激が重なり,際立ったホップのアロマの余韻が長く続く,飲み応えある味わいです。330ml356円は,この手の輸入ビールとしては,破格の安さです。これは買いです。美味しくいただきました。アルコール度数7%。リードオフジャパンが輸入しています。
(2017.10.21.)
No.2867 マーネ・ブリュッセル(ベルギー)

 ヘットアンケル醸造所が造るブロンドエール・スタイルです。一応,スタイルはブロンドエールとなっていますが,原材料を見ると,麦芽,ホップ,小麦麦芽,コリアンダー,オレンジピール,糖類,酵母となっていて,味の方は,ベルジャンホワイトに近いようです。飲んでみると,コリアンダーとオレンジピールの風味が支配的で,ベルジャンホワイトの要素がかなり強いことが分かります。違いといえば,ややホップの苦味がきいているということでしょうか。スパイスを駆使したベルギーらしいビールでした。アルコール度数5.8%。330ml321円。伊丹市の小西酒造が輸入しています。
(2017.10.22.)
No.2868 大仏ビール(熊澤酒造)

 鎌倉に行った方からのお土産です。神奈川県茅ケ崎市の湘南ビールのレギュラーアイテムとして発売されているビールのようです。ドイツのシュバルツ・スタイルでつくられていてローストモルトの芳ばしい香りが印象的。ラガー酵母でつくられているため比較的軽い口あたりが特徴です。ラベルデザインは鎌倉の大仏をイメージしたものです。蔵元のある茅ヶ崎市近隣地域のアーティストを応援している熊澤酒造。その一環として,湘南ビールとアートのコラボレーション商品として「ARTラベルシリーズ」の製造を開始。第1弾を試験的に発売したところ反響があり,第2弾として「大仏ビール」の発売が決定となったとのことです。中身はしっかりしていますが,何だかラベルがビールらしくありません。
(2017.10.23.)
No.2869 ミッケラー・シトラ・セッションIPA(ベルギー)

 ミッケラーの創業者ミッケル・ボルグは,デンマークのコペンハーゲンで数学と物理の教師をしながら,キッチンでホップ,モルト,イーストを使った実験を重ね,独自のレシピをつくり上げました。そして2006年に特定の醸造所を持たないファントム・ブルワー,「ミッケラー」を設立しました。研ぎ澄まされたセンスで考案された緻密なレシピをもとに,世界中のクラフトブルワリーで至高のビールを造っています。今回の缶ビールは,柑橘アロマを持つアメリカンホップ「シトラ」を使用したシングルホップIPA。セッションIPAスタイルの軽い味わいが特徴です。柑橘フレーバーと麦の旨みがバランス良い傑作です。アルコール度数4.5%。330ml697円。安かったらまとめ買いしたいビールですが,この値段ではそうもいきません。残念。
(2017.10.24.)
No.2870 リーフマンス・イエロー(ベルギー)

 リーフマンス醸造所は1679年からの歴史を持つ,ベルギー最古の醸造所の一つです。リーフマンスの個性的な風味は,野生酵母による発酵と長い熟成期間により引き出されます。そして,若いビールと古いビールを絶妙のバランスでブレンドし,瓶内発酵させることでその個性を際立たせていきます。さて,本日の1本は,フルーツビールです。口に含むと,めちゃくちゃ甘くて驚きました。原材料を見ると,大麦麦芽,小麦麦芽,ホップ,アップルジュース,ライムジュース,香料,糖類,甘味料(アセスルファムK),着色料(ベニバナ色素) となっています。ある意味,ベルギーらしい奥深さを感じました。アルコール度数3.8%。250ml378円。
(2017.10.25.)

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322.本日のビール(270)No.2861~2870