No.2851 ラッキードッグ(黄桜)

 近所のスーパーで見つけた京都の黄桜が造るペールエール・スタイルの缶ビールです。近年のクラフトビールブームの中で,低価格の缶ビールが続々登場している状況は極めて喜ばしいことです。特徴は,大麦麦芽の香ばしい味わいとカスケードホップのほんのりした柑橘風味が,ゆったり気分を満たしてくれるとのことです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,赤銅色の濃い目の液体。ゆるやかろ過製法とのことです。口に含むと,アメリカン・ペールエールのような苦みはありませんが,日本酒メーカーらしく米を副原料に使用しているせいか,甘みがあります。日本的な味わいが個性的です。アルコール度数5%。350ml268円。
(2017.10.9.)
No.2852 ラッキーキャット(黄桜)

 黄桜の新作続きます。ラッキードッグと対になる商品です。こちらは,ホワイトエールスタイルの缶ビールとなっています。特徴は,ライトボディの軽快な味わいと,ゆずの香りと和山椒の隠し味が,料理の味をおいしく引き出しますとのこと。原材料には,麦芽,ザーツホップ,米(山田錦)のほか,ゆず,山椒を使用しています。缶のデザインも中身も,ヤッホーブルーイングの水曜日のネコに似ています。昨年完成した「伏水蔵醸造所」では初めての新製品とのこと。山椒やゆずが個性を発揮しているものの,全体のバランスは絶妙で美味しくいただきました。アルコール度数5%。350ml268円。
(2017.10.10.)
No.2853 一番搾り・群馬に乾杯(キリン)

 千葉,取手,東京と飲んできて,一番搾り47都道府県シリーズ36本目を飲みました。北海道千歳工場が醸造しています。関東のビールなのに,千歳というのが不思議です。群馬県産大麦麦芽を一部使用した豊かで力強い味わいと絹のようになめらかな泡が特徴とのことです。飲んでみると,通常の一番搾りとさして変わらぬ味です。産地が違う麦芽の風味まで違いが分かるほど優れた舌は持っていません。ということで,順位は相変わらず,@名古屋A沖縄B大阪C山梨D宮崎E島根F新潟G香川H静岡I愛媛のままです。依然として,関東が1本もありません。麦芽100%。アルコール度数5.5%。
(2017.10.11.)
No.2854 ザ・モルツ・ウインタードラフト(サントリー)

 コンビニエンスストア限定,数量限定です。10月10日より発売となりました。旅の途中,コンビニで購入して,温泉で飲んでいます。山形県の広川原温泉間欠泉湯の華です。湯上がりのビールは,何を飲んでも旨いので正常な評価はできません。しかも,このビールを飲む前に,個性の強いグランドキリンを飲んでいます。柑橘を思わせる香りが特長のカスケードホップをふんだんに使用した,爽やかで引きしまった飲みごたえのビールとのことです。飲んでみると,思ったほど,カスケードホップらしさは感じません。個人的には,プレモルの方が美味しいと思いました。アルコール度数5%。350ml223円。
(2017.10.13.)
No.2855 秘湯ビール(わらび座)

 このビールは,日本秘湯を守る会限定販売のビールです。日本で唯一,ブナの原生林で採取された天然酵母とブナ林の地下天然水で作られたクラフトビールです。今回は,山形県の広川原温泉間欠泉湯の華でいただきました。製造元は,秋田県仙北市田沢湖にある わらび座で,たぶん中身は,「ぶなの森」と同じだと思います。観光地ビール,お土産ビールでありながら,味の方はしっかりしています。湯上がりに飲むビール,まずいはずがありません。美味しくいただきました。お持ち帰りはもっと安いと思うのですが,旅館で飲んだので,330ml700円。ちょっと高いです。一番搾りの大瓶と同じ値段でした。アルコール度数5%。
(2017.10.13.)
No.2856 コナビール・ハナレイIPA(アメリカ)

 ハワイ州にあるコナ醸造所が造る新商品。フルーツIPAスタイルです。原材料に,パッションフルーツ,オレンジ,グアバの果汁を使用しています。かなりジュースっぽいビールなのかなと思いきや,そこはさすがコナビール,しっかりとIPAに仕上がっています。フルーティーな香り,果汁のトロピカルなフレーバーに,ホップの苦味が絶妙なバランスで調和しています。IBUも33と,心地よい苦みが楽しめます。センスの良さに脱帽です。355ml408円と安いし,これはまとめ買いの対象ですね。アルコール度数4.5%。友和貿易が輸入しています。
(2017.10.14.)
No.2857 バラストポイント・ボニート・ブロンドエール(アメリカ)

 カリフォルニア・サンディエゴにあるバラストポイント醸造所が造るブロンド・エール・スタイルです。この醸造所は,ホームブルワーだったジャック・ホワイトが,ホームブルーイングに必要な機材や原材料を販売する会社を1992年に立ち上げ,1996年より自分たちが好きで飲みたいものをコンセプトに店舗裏にブルワリーを開業したことに始まります。グラスに注ぐと,ブロンド色の澄んだ液体。口に含むと,IBU20とは思えないキッチリとしたホップの苦みと,シトラスの香り。軽やかなモルト感に,ビスケット,トーストの香ばしさ。最高のバランスです。美味しくいただきました。アルコール度数4.5%。355ml448円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.10.15.)
No.2858 コナビール・レモングラス・ルアウ(アメリカ)

 ハワイ州のコナビールが造る季節限定のブロンドエール・スタイルです。原材料には,麦芽,ホップのほか,ジンジャーとレモングラスを使用しています。グラスに注ぐと,透き通った綺麗な黄金色から,ハーブの香りが漂います。口に含むと,レモングラスの爽やかで少し甘みを感じる個性的なフレーバー。かなり独創的です。使用されているレモングラスはハワイ産だそうです。行ったことはありませんが,ハワイの雰囲気を味わうことができます。その後,レモングラスに負けない強さで襲ってくるのは,辛口のジンジャーの味。とても刺激的です。アルコール度数5%。355ml429円。友和貿易が輸入しています。
(2017.10.15.)
No.2859 米沢クラフトビア五虎退(極楽麦酒本舗)

 極楽麦酒は2016年2月に米沢市中央に設立された新鋭のマイクロブルワリーです。クラフトビールの醸造を開始する以前から立ち飲みパブ,イタリアンカフェを営業しており,そこにブルワリーを併設した形態となっています。「五虎退」(ごこたい)は,副原料に,米沢の独特な食材であるウコギを使用した発泡酒です。原材料は,カナダ産の麦芽とアメリカ産のホップを使用し,美味しい米沢の水を仕込み水に使用して醸造する非熱処理で無ろ過の酵母が生きる発泡酒です。ウコギを使用したビールは,おそらく世界初です。五虎退とは上杉謙信が拝領した短刀で,現在は米沢市上杉博物館で展示されています。ビールそのものはロースト麦芽を使った黒に仕上げられています。これぞ,クラフトビールの醍醐味といったところでしょうか。アルコール度数5%。330ml540円。
(2017.10.16.)
No.2860 米沢クラフトビア館山城(極楽麦酒本舗)

 引き続き,極楽麦酒です。リンゴ果汁を使用したフルーツビールで,名前は戦国時代における伊達氏の山城に由来します。ちなみにビールのラベルデザインは「酒の細道」の作者,ラズウェル細木氏の手によるものです。レトロなラベルデザインも,クラフトビールらしくていい感じです。中身の方は,とにかく濃厚なリンゴ果汁がたっぷりで,これまたオリジナリティ溢れる逸品です。わざわざ米沢まで行って,買ってきた甲斐があるというものです。アルコール度数6%。330ml540円。
(2017.10.16.)

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321.本日のビール(269)No.2851〜2860