No.2841 アムンセン・ブラックゾンビ・ブラック・オレンジIPA(ノルウェー)

 アムンセン醸造所は,2011年ノルウェーのオスロにオープンしたブリューパブが,2013年から外販を始めた新進気鋭の醸造所です。スタイルは,オレンジを加えたブラックIPAスタイル。缶のデザインがかなり気持ち悪いです。ワンカップの日本酒のようにフルオープンの飲み口は,グラスに注ぐには注ぎづらいです。泡立ちのよい真っ黒な液体から,柑橘系の香りが漂います。口に含むと,モルトの香ばしい苦みと甘いチョコレート感,オレンジの酸味,ホップの苦みが複雑な味わいで口内に広がります。複雑な割には,まとまりがあり,醸造所の実力を感じます。アルコール度数6.5%。330ml630円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.10.2.)
No.2842 バラストポイント・グレープフルーツ・スカルピン(アメリカ)

 2013年に初めて醸造され,スカルピンIPAにシトラスツイストを加えた限定品です。このスペシャルバージョンは,グレープフルーツの皮を投入したことによりグレープフルーツの持つフレッシュな酸味がオリジナルの持つシトラスのホップキャラクターを完璧に引き立てることに成功しました。溢れんばかりのグレープフルーツ,マンゴー,ドラゴンフルーツ,アプリコットやピーチといった南国フルーツや松を思わせるアロマとフレイバー。後味にグレープフルーツの甘味とトロピカルなフレイバーがしっかりと残ります。完璧な旨さです。IBU70。アルコール度数7%。355ml540円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.10.3.)
No.2843 新・一番搾り(キリン)

 2017年7月より,一番搾りがリニューアル販売されました。缶のデザインは,それほど変わっていませんが,味はかなり変わりました。メーカーの説明では,「仕込み工程を最適化することでこれまでやや突出していた酸味を穏やかにすることを実現しました。以前の一番搾りでは酸味がやや強かったことでキレが強く感じられる印象がありましたが,新・一番搾りでは全体的な味わいの強さはそのままに,酸味を抑え,より角のとれた味わいとなりました。さらに発酵工程を見直すことで,フルーティーな甘さにつながる香気成分エステルを抑制。後味がすっきりする香味も実現しています。」とのことです。個人的には,新の方がはっきりと旨み,香り,苦みを感じ美味しくなったと思いました。まあ,好みの問題もあるので,過去を懐かしむ方もいるのではと思いますが。
(2017.10.4.)
No.2844 TWピッチャーズ・トロピック・プランダーIPA(アメリカ)

 TWピッチャーズ醸造所が造るフルーツIPAスタイルの缶ビールです。モザイクとシトラホップを使用したIPAにパッションフルーツとライチの果汁をブレンドしています。グラスに注ぐと,濃厚で濁りのあるオレンジがかった液体からジュースのような甘い香りが漂います。口に含むと,濃厚な甘いジュースにホップの苦みがベストマッチ。ホップの苦みがなければ,ほぼジュースと言っていい代物です。IPAにトロピカルドリンクを加えたとのことですが,ジュースを加えていないIPAを飲んでみたかったというのが正直な感想です。アルコール度数6.1%。355ml480円。ビアキャッツが輸入しています。
(2017.10.5.)
No.2845 TWピッチャーズ・スネークバイト・アップルサイダーシャンディ(アメリカ)

 TWピッチャーズ醸造所が続きます。ラガービールにリンゴジュースとクランベリージュースを加えたフルーツラガーの缶ビールです。ほとんどジュースと言ってもよい代物で,ビール感は,かなり弱いです。それでも,全体のバランスは絶妙で,甘すぎない仕上がりなので,ビールの味に飽きたときにいいかもしれません。アルコール度数は,しっかりと5.1%あるので,飲み過ぎには注意が必要です。なかなか日本では真似のできないアメリカンクラフトビールの面白さ,奥の深さを感じました。355ml440円。ビアキャッツが輸入しています。
(2017.10.6.)
No.2846 一番搾り・栃木に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ4箱目に突入です。4箱目は,関東の詰め合わせセットです。31本目は,栃木に乾杯です。取手工場が醸造しています。特徴は,一番搾り製法で,栃木県産大麦麦芽の豊かなうまみを引き出し,ホップの華やかな香りをスッキリと楽しめる一杯に仕上げたとのことです。グラスに注いでみると,通常の一番搾りとさして変わりません。味の方は,原材料に米を使用しているためか,昔の一番搾りのような懐かしい味わいです。あまり特徴はないように思います。個人的な順位は,@名古屋A沖縄B大阪C山梨D宮崎E島根F新潟G香川H静岡I愛媛で変動なし。アルコール度数5%。
(2017.10.6.)
No.2847 一番搾り・埼玉に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ32本目は,埼玉に乾杯です。取手工場が醸造しています。特徴は,口当たりはどこまでも柔らかく,爽やかな麦の余韻まで楽しめる,そんな絶妙な一杯を一番搾り製法で実現したとのことです。グラスに注いでみると,通常の一番搾りとさして変わりません。口当たりが特徴といっても,注ぎ方で変わると思うので今一つ明確な特徴を感じることができませんでした。よって,順位に変動はなく,平均的な一番搾りと評価いたします。個人的な順位は,@名古屋A沖縄B大阪C山梨D宮崎E島根F新潟G香川H静岡I愛媛で変動なし。麦芽100%。アルコール度数5.5%。
(2017.10.7.)
No.2848 東京クラフトIPA(サントリー)

 2017年9月5日,季節限定発売のIPAスタイルの缶ビールです。東京クラフトは,サントリー武蔵野ブルワリーのみで製造した新シリーズです。限定商品第2弾となる今回は,シトラスを思わせる爽やかな香りが特長のシトラホップをふんだんに使用するとともに,アルコール度数を6.5%にすることで柑橘系の鮮烈で爽やかな香りと力強い飲みごたえを実現したとのことです。これは,旨いです。なにより大手メーカーだけに低価格が魅力です。アメリカンIPAほどの強烈さはありませんが,日本的な繊細さが光っています。売り切れる前にまとめ買い必至です。350ml195円。
(2017.10.7)
No.2849 グランドキリン・ホワイトエール(キリン)

 9月26日から,グランドキリン・シリーズの通年販売商品として新発売されたホワイトエール・スタイルです。ネルソンソーヴィンホップ由来の白ワインを思わせる華やかな香りと小麦麦芽のやわらかな口あたりが特徴とのことです。グラスに注ぐと,グランドキリン独特の香りが漂います。グランドキリン独特のこの香りは好みが分かれるところだと思います。私は,香水のようなこの香りがあまり好きではありません。透き通った小麦色の液体は,ホワイトエールというには,色が濃いように思います。口に含むと,小麦の甘みが柔らかく,それでいてスッキリしたバランスのいい味わいです。グランドキリンらしく上品な1本でした。アルコール度数5.5%。330ml258円。
(2017.10.8.)
No.2850 TWピッチャーズ・ラドラー・ラガー&グレープフルーツ(アメリカ)

 カリフォルニアにあるTWピッチャーズが造るラドラーです。ラドラーは,元々自転車乗りの意味で,1920年代のドイツでサイクリング客に出すビールが足りなくなったとあるレストラン店主がビールにレモネードを割って出したことが発祥だそうです。現在はビールに同量のレモネードやサイダーなどを加えたビールカクテルとして広まっています。本日の1本は,クラフトラガービールにグレープフルーツ,ちょっとだけブラッドオレンジを加えて仕上げています。ラベルには甘すぎないと書いてありますが,私には十分甘いです。アルコール度数5.1%。355ml440円。
(2017.10.9.)

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320.本日のビール(268)No.2841〜2850