No.2811 パタゴニアプロビジョンズ・ホップワークス・アーバン・ブルワリー ロング・ルート・エール(アメリカ)

 アウトドアウェアメーカー,パタゴニアの新しい食品事業「パタゴニアプロビジョンズ」とポートランドのクラフトビールメーカー「ホップワークス・アーバン・ブルワリー」が共同開発したペールエール・スタイルの缶ビールです。このビールは通常の小麦の代わりに「カーンザ」という穀物を使って醸造されています。「カーンザ」は年に複数回収穫ができる多年性の植物だそうです。土壌の栄養を吸い上げるためにその根は3メートル近い深さまで達し,ロング・ルートの名前の由来はこの長い根から来ているとのことです。使用ホップは,オーガニックチヌーク,モザイク,クリスタルとなっています。口に含むと,フルーティーなホップの香りと強めの苦みが麦の旨みとベストマッチ。なかなかの秀作です。アルコール度数5.5%。473ml562円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2017.9.10.)
No.2812 一番搾り・信州に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ13本目です。名古屋工場の醸造となっています。特徴は,ハーバルホップを使って,信州の爽やかな森が香るいつまでも飲み飽きない一杯とのことです。飲んでみると,確かに通常の一番搾りよりホップの香りがいいです。これまた,私的にはランクインですね。新潟といい勝負かな。長野県はクラフトビールのうまい醸造所が多いので,もう少し頑張ってほしいという願いをこめて,6位としたいと思います。これまでの順位,@沖縄A大阪B山梨C宮崎D新潟E信州。麦芽100%。アルコール度数5%。
(2017.9.10.)
No.2813 オスカーブルース・ピナー・スローバックIPA(アメリカ)

 コロラド州ロングモントにあるオスカーブルース醸造所が造るセッションIPAスタイルの缶ビールです。販売店によると,「ピナーとはスラングで細く巻いたジョイントの意。医療用または嗜好品として大麻が合法であるコロラド州に拠点を置くオスカーブルース醸造所ならではのネーミング。」とのこと。グラスに注ぐと,ゴールドの液体からトロピカルフルーツの爽やかな香りが立ち上ります。口に含むと,シトラス,パイナップルの風味とともに,セッションながらビスケットのような麦芽の甘みがしっかりしています。なかなかの傑作です。美味しくいただきました。IBU35。アルコール度数4.9%。355ml540円。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2017.9.11.)
No.2814 Jクラフト華ほの香・豊香のルビーエール(黄桜)

 Jクラフトシリーズのビールが近所のスーパーに並んでいたのでつい買ってしまいました。京都伏見の黄桜酒造が醸造しています。日本の2大酒処の一つ,京都伏見にて,老舗蔵元黄桜が清酒作りの伝統と古代エジプトビールの研究を融合させ生み出した逸品とのこと。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,深いルビー色の液体から,スパイシーな香りが立ち上ります。口に含むと,香ばしいカラメル麦芽の香りと甘み,ホップの苦味,酸味が渾然一体となっています。アルコール度数が7%あるだけあって,濃厚です。これはじっくり味わうビールですね。美味しくいただきました。330ml498円。
(2017.9.12.)
No.2815 一番搾り・佐賀に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ14本目です。福岡工場の醸造です。特徴は,佐賀県産大麦麦芽100%にこだわって,まっすぐな麦のうまさを一番搾り製法で引き出した正統派の一杯とのことです。なるほど,飲んでみると正統派,直球勝負という感じでなかなか美味しいです。個人的には,ホップの違いは分かりやすいのですが,麦の違いが分かるほど舌が肥えていません。美味しいのは美味しいけれど,通常の一番搾りと大きく違いはないように思います。とりあえず,これまでの順位の末尾に暫定ランクインとしたいと思います。@沖縄A大阪B山梨C宮崎D新潟E信州F佐賀。麦芽100%。アルコール度数5%。
(2017.9.12.)
No.2816 一番搾り・長崎に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ15本目です。福岡工場の醸造です。特徴は,九州産麦芽をふんだんに使い,一番搾り製法で穏やかな香りとたっぷりのうまみを引き出したとのことです。グラスに注ぐと,通常よりやや濃い目の液体。味の方も,通常より少し濃い目かなという感じです。麦芽100%ですが,秋味に近い感じです。九州産麦芽と通常の麦芽の違いがそれほど明確に味には現れていないように思います。やや特徴に乏しいように思いました。とりあえず,これまでの順位の末尾に暫定ランクインとしたいと思います。@沖縄A大阪B山梨C宮崎D新潟E信州F佐賀G長崎。アルコール度数5%。
(2017.9.13.)
No.2817 Jクラフト華ほの香・爽快のヴァイツェン(銀河高原)

 Jクラフト・シリーズのビールですが,中身は通常の銀河高原ビールのようです。ドイツのビール純粋令(1516年発布,ビールの原料は,麦芽とホップと水のみとした)に基ずく伝統的な製法のビールで,小麦麦芽を50%以上配合しています。フルーティ,フローラルとも称される豊かな香りと小麦麦芽に由来する軽やかな風味。仕込み水として最適な,適度なミネラルを含む岩手県和賀岳の伏流水とドイツ産麦芽を100%使用しています。柑橘系の香りとスパイシーさも兼ね備えたホップの香りにより,爽やかさにこだわりながら,香りを強調しています。アルコール度数5%。300ml398円。
(2017.9.13.)
No.2818 一番搾り・三重に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ16本目です。名古屋工場の醸造です。特徴は,しっかりとホップの苦みが効きながらも,すっきりした麦の旨みを楽しめる繊細で上品な一杯とのことです。ホップの苦みときいて大いに期待してしまいました。実際に飲んでみると,期待したアメリカンホップの効いたピルスナーであるはずもなく,通常の一番搾りの範疇から逸脱するような大胆さはありませんでした。まあ,それもその通りで,私好みの味になってしまったら,一番搾りでなくなってしまうということになります。ランクインならず。麦芽100%。アルコール度数5.5%。
(2017.9.14.)
No.2819 Jクラフト華ほの香・芳醇のペールエール(ベアード)

 Jクラフト・シリーズのビールです。久しぶりのベアードビール。静岡県,伊豆修善寺で醸造されています。一般に用いられるペレット化されたホップではなく,生のままのホップを乾燥,凍結した毬花ホップを使用。また,ビール製造工程の熟成時にもホップを加えるドライホッピングを採用するなどホップとホップの香味にこだわった逸品とのことです。このところ,ホップの効いたアメリカンIPAに填っているので,正直なところ麦芽の旨みが薄い印象でした。すっきりしているのはいいけれど,ちょっと物足りない感じでした。アルコール度数5%。330ml498円。
(2017.9.14.)
No.2820 一番搾り・大分に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ17本目です。福岡工場の醸造です。特徴は,大分県産大麦麦芽を使用している点にありますが,飲んでみると通常の一番搾りに極めて近い味わいです。麦芽の産地を変えても,明確な味の違いは出ないように思います。通常の一番搾りに近いということは,それなりに美味しいということなのですが,このシリーズのコンセプトからすると特に驚きもありません。ということで,ランクインならず。順位は,@沖縄A大阪B山梨C宮崎D新潟E信州F佐賀G長崎のまま変わりなし。麦芽100%。アルコール度数5%。
(2017.9.15.)

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317.本日のビール(265)No.2811〜2820