No.2791 クールエアワン三鷹IPA(新潟ビール)

 クールエアワンは,三鷹市に醸造所を作る予定のようですが,現状では,ビアバーを経営しつつコンセプトやレシピを定めたビールを全国の地ビール醸造所に委託し製造しています。デンマークのミッケラーのような感じでしょうか。本作は,胎内市のある新潟ビールに委託醸造を依頼した第8弾のIPAスタイルです。グラスに注ぐと,ブラウンの液体から柑橘系ホップの香りが漂います。口に含むと,アメリカンIPAに比べかなり薄い印象です。苦みはそこそこですが,モルトの旨味が弱い感じです。ホップは,コロンバスとカスケードを使用しています。アルコール度数6%。330ml529円。
(2017.8.28.)
No.2792 一番搾り・鹿児島に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ2本目です。福岡工場で醸造しています。特徴は,麦芽,ホップの他,スターチを使用している点にあります。通常,コーンとセットで使用されることが多いのですが,スターチのみというのは珍しいと思います。鹿児島県産甘藷スターチで個性を出しています。その分,ばくが100%と比べると喉ごしはドライでスムーズです。鹿児島の料理にも負けない豪快で爽快な一杯とのことですが,一番搾りらしからぬキレのあるスッキリしたビールに仕上がっていると思いました。アルコール度数5.5%。
(2017.8.28.)
No.2793 一番搾り・宮崎に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ3本目です。こちらも福岡工場で醸造しています。麦芽100%です。グラスに注ぐと,通常の一番搾りより濃い目の色合い。この色は期待できます。口に含むと,期待通りの麦芽の旨みがしっかりした私好みの味でした。1本目の沖縄に続いて,当たりです。「九州産麦芽を使って,南国宮崎の気候が育んだ海幸山幸のごちそうを引き立てる,豊かなうまみと爽快さを一番搾り製法で引き出しました。あったかくて気のいい宮崎の人たちみたいな,ひなた色をイメージした一番搾りです。」と缶には記載されています。アルコール度数5.5%。
(2017.8.28.)
No.2794 アンカー・リバティーIPA(アメリカ)

 1896年創業のサンフランシスコにあるマイクロ・ブリュワリー,アンカー醸造所が造るIPAスタイルです。このビールは,1975年に米国で初めてのIPAスタイルのビールとして製造され,より多くのホップを使用し苦みと香りを強調した,現在のアメリカンIPAブームの先駆けとなったビールといわれています。従来のアンカーリバティーエールに使用するカスケード・ホップに加え,ネルソンソーヴィン,エルトラドといった新たなホップを加え,シトラス系のより力強い香りと味わいのIPAに仕上がっています。さすが老舗,安定感抜群の堂々とした味わいです。アルコール度数6%。355ml421円。三井食品が輸入しています。
(2017.8.29.)
No.2795 一番搾り・大阪に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ4本目に,神戸づくりをいただきました。そのあと,5本目の大阪に乾杯です。こちらも神戸工場で造られていますが,神戸づくりとはかなり違った味です。グラスに注ぐと,やや濃い目の色合い。口に含むと,アルコール度数6%の力強さ,麦芽100%のモルトの旨味,ブラボーホップ使用による穏やかな香り,なかなかの傑作です。私的現在の暫定順位@沖縄A大阪B宮崎といったところでしょうか。このあとの順位変動が楽しみです。
(2017.8.29.)
No.2796 デモーレン・ダッハ&ダウ・ベルガモットIPA(オランダ)

 デモーレン醸造所が造るIPAスタイルです。麦芽,ホップ以外にベルガモットを使用しています。ベルガモットはミカン科の柑橘類で主産地はイタリア,ダイダイとマンダリンオレンジの交雑種といわれています。使用ホップは,カスケード,アマリロ,チヌーク,コロンバス。グラスに注ぐと,濁りのある銅色の液体から,柑橘系フルーツの香りが漂います。口に含むと,強いホップの苦みと,モルトの甘みが濃厚でデモーレンらしいアメリカンIPAとはことなる個性的な味わいです。IBU54。アルコール度数7.1%。330ml551円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.8.30.)
No.2797 一番搾り・京都に乾杯(キリン)

 一番搾り47都道府県シリーズ6本目です。こちらは滋賀工場で醸造しています。京都府産大麦麦芽を一部使用した麦芽100%です。グラスに注ぐと,淡色で通常の一番搾りとあまり変わりません。口に含むと,これまた特徴がつかみにくい普通の一番搾りに感じます。同時に飲み比べれば違いが分かると思うのですが,私の舌では,単独で飲んで区別が付くほど優れた能力を持ち合わせていません。普通に美味しい一番搾りという感じで平均的な味でした。アルコール度数5%。
(2017.8.30.)
No.2798 ローグ6ホップIPA(アメリカ)

 オレゴン州にあるローグ・エールズ醸造所が造る6にこだわったIPAです。そのこだわりは,まず,自社農場の6つのホップを使用している点にあります。Liberty, Revolution, Independent, Freedom, Yaquina ,Alluvialの6種類です。さらにアルコール度数が6.66%となっています。口に含むと,IBU87の強烈なホップの苦みとグレープフルーツのような柑橘系の香り,モルトの旨味が渾然一体となっていて,バランスのいい傑作に仕上がっています。さすがローグです。さらに輸入ビールとしては低価格。355ml443円です。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2017.8.31.)
No.2799 アムンセン・インク&ダガーIPA(ノルウェー)

 2011年にノルウェーのオスロにオープンしたブリューパブ,アムンセン。2013年から外販用のブルワリーを新設して遠く離れた日本でも家庭で飲めるようになりました。ありがたいことです。缶のデザインがイカしています。プルタブは,ワンカップのお酒のようにフルオープン。個性的です。グラスに注ぐと,濃い目のゴールデンカラーの液体。口に含むと,グレープフルーツ,マンゴー,パイナップル,グアバ,ピーチなど南国系フルーツの香りと,モルトの旨味がぎっしり詰まっています。傑作です。大いに気に入りました。アルコール度数6.5%。330ml594円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.9.1.)
No.2800 アムンセン・オーシャンズIPA(ノルウェー)

 ノルウェーのオスロにあるアムンセン醸造所が造るIPAスタイルの缶ビールです。グラスに注ぐと,アンバーカラーの液体から柑橘系ホップの爽やかな香りが漂います。口に含むと,パパイヤ,グレープフルーツ,オレンジのフルーティーな香りとともに,松のような渋みと苦み,麦芽の濃厚なうまみが渾然一体となって喉を通過します。インク&ダガーIPAと甲乙付けがたい傑作です。恐ろしい醸造所です。感激しました。アルコール度数6.6%。330ml550円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.9.3.)

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315.本日のビール(263)No.2791〜2800