No.2761 エッジ・スペース・コースト(スペイン)

 バルセロナにあるエッジ・ブルーイングが造るセッションIPAスタイルです。エッジ・ブルーイングは,2013年に2人のアメリカ人によって創業した比較的新しいブルワリーです。スペインのクラフトビールを代表するブルワリーとなっています。グラスに注ぐと,赤銅色の液体から,柑橘系ホップの香りが立ち上ります。口に含むと,麦芽の旨みは弱めですが,ホップの強い苦みとフルーティーな香りは,アメリカンスタイルそのものです。スッキリしていてシトラス感満載の爽やかな1本でした。IBU31。アルコール度数4.5%。330ml599円。レディバード・トレーディングが輸入しています。
(2017.7.30.)
No.2762 リーゲレ・ピルス(ドイツ)

 リーゲレ醸造所が造るピルスナー・スタイルです。リーゲレ醸造所は1386年に設立されたバイエルン州アウグスブルグにある醸造所で,伝統的な製法で醸造されています。王冠が銀紙で被われていると高級な感じがします。ラベルのデザインも渋いです。ヨーロッパ21ヶ国88人の審査員からなるヨーロピアンビアスターで高い評価を受けただけのことはあり,かなり上質なピルスナーです。さすがビールの本場です。国産で十分と思っていたピルスナーですが,こんなビールなら大歓迎です。スッキリしたホップの苦み,満足感高かったです。アルコール度数4.7%。330ml409円。大阪の昭和貿易が輸入しています。
(2017.7.31.)
No.2763 ソーンブリッジ・ジャイプル(イギリス)

 2005年創業のクラフトビールメーカー,ソーンブリッジ醸造所が造るIPAスタイルです。グラスに注ぐと,黄金色の澄んだ液体から,グレープフルーツのような柑橘系の香りが漂います。口に含むと,ビターオレンジの苦み,トロピカルフルーツの香りと麦芽の旨みがいい感じです。喉ごしは,比較的ドライ。アメリカ産ホップ,アータナム,センテニアル,チヌークを使用していますが,パンクIPAにも似たアメリカンIPAとは異なるイギリス流のIPAに仕上がっています。爽快感が最高です。アルコール度数5.9%。330ml490円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.8.2.)
No.2764 ピーニキン・ホワイト・セッションIPA(フィンランド)

 ピーニキン醸造所が造るセッションIPAスタイルです。フィンランドのビールは珍しいです。ラベルのデザインが古風でいい感じです。日本でいうと明治時代のような雰囲気です。グラスに注ぐと,強烈な炭酸の泡。クリーム色の濁った液体から,柑橘系の香りが立ち上ります。口に含むと,オレンジピールの香りとホップの苦みがうまく調和しています。アルコール度数が4.6%と低いため,スッキリしています。使用ホップは,カスケード,シトラ,センテニアルです。スパイシーでフルーティー,美味しくいただきました。330ml599円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2017.8.3.)
No.2765 スカトルバット・アンバー・エール(アメリカ)

 ワシントン州にあるスカトルバット醸造所が造るアンバー・エール・スタイルです。この醸造所は,定年退職を迎えた夫婦が1996年に創業したマイクロブルワリーです。妻が夫に贈った自家醸造キットからスタートし,本格的にビール造りにのめり込んでいったという逸話があります。グラスに注ぐと,ブラウンの液体から,香ばしい香りが漂います。口に含むと,モルティで甘めのボディに優しいホップの苦みが広がります。IBUは,23と抑えめなので,ホップよりもモルトの旨味が強く感じられます。アルコール度数5.1%。355ml505円。エバーグリーン合同会社が輸入しています。
(2017.8.4.)
No.2766 ザ・モルツ・サマードラフト2017(サントリー)

 コンビニエンスストア限定の数量限定モルツです。6月27日から発売となっています。メーカーによれば,「夏にぴったりの爽快な飲みごたえが特長のビールです。シトラスの香りを思わせるシトラホップと当社独自のHHS製法で加工した麦芽を一部使用することで,爽快な飲みごたえに仕上げました。」とのことです。モルツは好きな銘柄ですが,この夏バージョン,あっさりしているというかスッキリしているというか何かもの足りない印象です。コンビニ限定ということは,安売りしないということなので,そこのところも課題です。2014年にも飲んでいますが,中身は同じなのでしょうか。比べるすべがありません。アルコール度数5%。麦芽100%。350ml223円。
(2017.8.4.)
No.2767 ヘットネスト・フル・オブ・ホップ(ベルギー)

 ビール愛好家が集まって,ビールを飲みかわし品評しあっていたのですが,ビールの品評だけに飽き足らず,2007年に仲間内でお金を出し合って機材を購入し自分たちで醸造を始めたというのが,ヘットネスト醸造所の始まりです。その後,委託醸造を経て,2015年より独自のブルワリーを設立しています。本日の1本は,スペインのマリーナ醸造所とのコラボ。ベルジャン・ホワイトIPAスタイルです。どちらかというとアメリカンスタイルに近く,ベルギーらしさは微かに感じる程度。ベルギービールもアメリカンクラフトビールのブームに飲み込まれた感を強く感じました。アルコール度数5.3%。330ml506円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2017.8.5.)
No.2768 トルバドール・ウエストクスト(ベルギー)

 ザ・ムスケティールス醸造所が造るブラック・インペリアルIPAスタイルです。トルバドールとは「吟遊詩人」を意味するそうです。また,ウエストクストは,ウエストコーストのことで,何世紀もの間ホップの栽培が伝統としてあったフラマン地方の西海岸に由来し,ポペリンへ産のホップを100%使用しています。グラスに注ぐと,真っ黒で濃厚な液体。口に含むと,強い苦味とともにチョコレートやコーヒーのようなローストモルトのコクが絶妙に絡み合います。とにかく濃厚で強烈な1本です。アルコール度数9.2%。330ml555円。大阪のきんきが輸入しています。
(2017.8.6.)
No.2769 クラックス・ファーメンティション・ギミモー(アメリカ)

 オレゴン州のクラックス・ファーメンティション・プロジェクトが造るIPAスタイルの缶ビールです。原材料は,ピルスナーモルトにモザイク,シトラ・ホップとなっています。口に含むと,メロン,マンゴー,ベリーのフルーティーな味わいと松の香り。完璧なバランスです。久しぶりの傑作IPAに感動しました。オレゴン州には,160ものクラフトビール醸造所があるそうで,クラフトビールファンには目が離せません。海外には行けない身分なので,国内でこのような美味しいビールが手に入る現在の物流事情をありがたく思います。IBU50。アルコール度数6.2%。355ml585円。札幌のファーマーズが輸入しています。
(2017.8.8.)
No.2770 ギルガメッシュ・ダグ・フェロウシャス(アメリカ)

 オレゴン州にあるギルガメッシュ醸造所が造るダブルIPAスタイルの缶ビールです。355mlの缶ビールで629円という私にとっては,とても高価な缶ビールですが,期待を裏切りませんでした。さすが,ギルガメッシュ醸造所,いい仕事をしています。どこかの飲み屋で生ビールをジョッキで飲んだと思えば安いもんです。フルーティーでモルティ,アルコール度数8.7%を全く感じさせないスムーズな喉ごし。完璧な仕上がりです。札幌のファーマーズが輸入しています。
(2017.8.10.)

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311.本日のビール(260)No.2761〜2770