No.2701 ソーンブリッジ・キロン(イギリス)

 イングランド北部,2005年創業の新星ブリュワリー,ソーンブリッジ醸造所が造るアメリカン・ペール・エール・スタイルです。グラスに注ぐと,透明なオレンジ色の液体。口に含むと,松やグレープフルーツのような柑橘系の香り。味は,ビターで喉ごしはドライ。微かにイギリス的なニュアンスも感じるが,全体としては立派なアメリカン・ペール・エールの豊かな旨みが詰まっています。微かに感じるイギリス的なところがこのビールの個性となっています。美味しくいただきました。アルコール度数5%。飲みごたえのある500ml649円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.5.26.)
No.2702 モア・ブリューイング・テンペレス・エール(ニュージーランド)

 モア・ブリューイングが造るペール・エール・スタイルです。グラスに注ぐと,濃い目のゴールド。口に含むと,ホップの苦みが口の中に広がります。柑橘系でもないし,フルーティーでもありません。ただただ苦みが強調されたような個性が光ります。メロンやマンゴー,パッションフルーツのような香りを実現との触れ込みでしたが,そのようには感じません。アルコール度数が3.3%と,極端に低く,麦芽の旨みはあまり感じられません。喉ごしドライです。ホップは,ネルソン・ソーヴィンとモトゥエカを使用しています。330ml672円は,我が家の家計では限界です。もっと安くして欲しいです。
(2017.5.29.)
No.2703 ブーカニア・カリビアン・エール(ベルギー)

 久しぶりのベルギービール,登場です。昔はよくベルギービールを飲んでいましたが,アメリカのクラフトビールにハマってからご無沙汰しておりました。今回は,所謂ジャケ買いです。ラベルがイカしています。グラスに注ぐと,強烈な炭酸の泡からフルーティーな香りが立ち上ります。ブロンドエール・スタイルです。口に含むと,濃厚なシトラス,アプリコット,そしてバナナの様な甘い香りが支配的です。喉ごしは,濃厚な割に炭酸が強いのでドライです。副原料に,糖類,米を使用しています。アルコール度数6.5%。330ml594円。福岡市の廣島が輸入しています。
(2017.5.30.)
No.2704 ゲンスタラー・コマンダリン(ドイツ)

 久しぶりのドイツビールです。2011年創業のクラフトビール醸造所,ゲンスタラー醸造所が造るインディア・ペール・ラガー・スタイルです。コメットとマンダリーナ・ババリアの2種類のホップをレイトホッピングしています。瓶内の酵母による2次発酵によって独特のそれとわかるスパイシーな口当たりと芳醇さが特徴とのことです。グラスに注ぐと,濁りのあるゴールドの液体。泡立ちはほとんどありません。口に含むと,強い苦みと,フルーティーなホップの香りがバランス良くスッキリした喉ごしです。ドイツらしさはありませんが,なかなかの傑作です。IBU52。アルコール度数5.3%。330ml774円。かなり高いです。コバツ・トレーディングが輸入しています。
(2017.5.31.)
No.2705 伊勢角屋麦酒スコッチ・エール(二軒茶屋餅角屋本店)

 かつてマイケルジャクソン氏も飲んで絶賛したというスコッチ酵母を用いた限定スコッチ・エール・スタイルです。抗菌作用のあるホップの使用量が低いため,雑味を抑え麦芽のキャラクターを引き出すことに細心の注意をはらって,選び抜いた5種類の麦芽を配合しているそうです。グラスに注ぐと,濁りのあるブラウンの液体。口に含むと,ベリーのようなフルーティーな甘みが上品で,芳醇な味わいが最高の絶品です。さすが,日本を代表するクラフトビールメーカーの実力です。感動しました。アルコール度数7%。330ml550円。
(2017.6.1.)
No.2706 伊勢角屋麦酒アップアップIPA(二軒茶屋餅角屋本店)

 うしとらブルワリーとのコラボレーションによる限定醸造IPAスタイルです。カスケード・ホップに改めて着目し,カスケードの持つ,香りの「乗せ方・貯め方」,苦みの「質」を高める工夫を凝らしたとのことです。ピルスナーモルトをベースにし,モザイク,アマリロの香りとカスケードの柑橘系のフレッシュな香りが漂います。色は濁りのあるブラウン。口に含むと,瑞々しいジューシーな豊かな味わい。IBU60の苦みも絶妙なバランスです。限定にするのが惜しい傑作です。アルコール度数6%。330ml559円。
(2017.6.3.)
No.2707 ジェード・オーガニック・アンバー(フランス)

 フランスのビールを飲むというのは,ずいぶん久しぶりのように思います。好みがアメリカ,イギリスに偏っていたので,だいぶ疎遠になっていました。このビールは,原材料に,有機農法大麦麦芽,有機農法ロースト麦芽,有機農法ホップ,カラメルを使用したオーガニックのアンバー・エール・スタイルです。グラスに注ぐと,濃いブラウンの液体。口に含むと,カラメルの味が強めで麦芽とホップの個性を消してしまっているようです。そこのところが少し残念です。さらに残念なことには,容量が250mlであっという間に飲み終えてしまいます。物足りないです。アルコール度数4.5%。402円。日本ビールが輸入しています。
(2017.6.4.)
No.2708 ウォーフ・バンクIPA100(イギリス)

 2010年創業のクラフトビールブルワリー,ウォーフ・バンク醸造所が造るIPAスタイルです。3種類のペール系大麦麦芽と特別栽培の小麦,シムコ,ナゲット,コロンバス,シトラ,カスケードといった5種類のホップと仕上げに2種類のフレッシュホップを使用しています。特徴は,何といってもIBU100オーバーにあります。グラスに注ぐと,ブラウンの液体。口に含むと,思ったほど苦みは感じません。スッキリしていて,モルト感も弱めです。IBU100に期待したのですが,通常のフルーティーで苦みの利いたIPAでした。アルコール度数6.8%。330ml628円。日本ビールが輸入しています。
(2017.6.5.)
No.2709 シエラ・ネバダ・サマーフェスト2017(アメリカ)

 カリフォルニア州にあるシエラ・ネバダ醸造所が造る夏季限定クリスプ・ラガー・スタイルです。この醸造所は好きなのですが,アメリカンIPAが優れているので,ピルスナースタイルはピンと来ません。口に含むと,それなりに美味しいラガービールです。しかしながら,このぐらいのビールなら日本でもあちこちで飲めます。355mlで583円も出して飲む価値はあまりないように思います。それでも,つい買わせてしまうところがこの醸造所の実力かも知れません。確かに夏向きのビールではあります。アルコール度数5%。IBU23。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2017.6.8.)
No.2710 ミッケラー・ランニングクラブ・ペールエール(デンマーク)

 ファントム・マイクロ・ブルワリー,ミッケラーが造るペールエール・スタイルです。コンセプトは,ビールを愛するランナーの乾いたのどを潤すためのぐびぐび系アメリカンペールエールとのことですが,近年,走ることはほとんどなくなりました。したがって,風呂上がりの1本となりました。グラスに注ぐと,薄く濁ったレモン色の液体。口に含むと,レモンやグレープフルーツのフルーティーな香りが爽やかです。ペールエールというよりは,ホワイトエールのような感じです。アルコール度数4.5%。330ml650円。もう少し安くして欲しいです。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.6.9.)

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303.本日のビール(254)No.2701〜2710