No.2641 AOIブルーイング・ペイドバケーションIPA(AOIブルーイング)

 静岡市のAOIブルーイングが造るIPAスタイルです。3本目にしてようやく自分好みのスタイルの登場です。糖類を加え,発泡酒扱いとなっています。グラスに注ぐと,いい感じのブラウンの液体から,柑橘系の香りが漂います。口に含むと,心地よいホップの苦みとモルトの旨味がバランスよくスイスイ飲めます。アメリカのクラフトビールに比べると,パンチが弱い。日本的なバランス重視のIPAといったところでしょうか。アルコール度数6.5%。330ml584円。
(2017.3.2.)
No.2642 AOIブルーイング・スイート・デスパレーション・グラス・ウイートエール(AOIブルーイング)

 AOIブルーイング,4本目。最後です。コリアンダーやオレンジピールなど4種類のハーブスパイスを用いて醸造したベルギータイプのマイルドな飲み口のウイートエール・スタイルです。グラスに注ぐと,黄金色の澄んだ液体です。口に含むと,ウイートエールというよりは,香草の香りが支配的です。そのため,一般的なコリアンダーやオレンジピールを使用したビールに比べると,極めて個性的な味に仕上がっています。このような個性に出会えるのも,クラフトビールの楽しみです。アルコール度数5%。330ml619円。
(2017.3.3.)
No.2643 ワイマーケット・ブルーイングW−IPL(DHC)

 静岡県御殿場市のDHCが醸造し,名古屋のワイマーケットが販売するダブルIPLスタイルの瓶ビールです。使用ホップは,アメリカ産シトラ,シムコー,モザイク。口に含むと,圧倒的なホップの苦みが襲ってきます。あまりの苦みに,アルコール度数8%を全く感じさせないゴクゴク飲める危険な1本です。何だか久しぶりに傑作ビールに出会えて,とても幸せです。再注文しようと思ってネットを見ると,すでに完売。やっぱり美味しいビールは早い者勝ち。残念でなりません。再発売を待ちたいと思います。IBU63.7。330ml549円。
(2017.3.5.)
No.2644 ファンクワークス・ネルソン・ソーヴィン(アメリカ)

 コロラド州にあるファンクワークス社が造るシングルホップセゾン・スタイルです。ファンクワークスは,2010年に創業した,クラフトビール業界では異彩を放つセゾン・スタイルにこだわりを持ったブルワリーです。グラスに注ぐと,スパークリングワインのような淡色の液体から,白ワインのような香りが漂います。口に含むと,グレープフルーツの酸味とマスカットの香りが強めでとても瑞々しい爽やかさ。ネルソンソーヴィンホップの個性が生きています。フルーティーで飲みやすく,アルコール度数7.5%を全く感じさせない恐ろしく爽やかな春にぴったりの1本でした。330ml628円。宇都宮のAQベボリューションが輸入しています。
(2017.3.8.)
No.2645 エリシアン・デイグロウIPA(アメリカ)

 ワシントン州にあるエリシアン醸造所が造るIPAスタイルです。販売店の説明では,「モザイク,エルドラド,センテナルのホップがぎっしり。パイナップルとトロピカルフルーツのアロマと,ほんのり香る小麦がまろやかさを加える,爽やかなIPA。マニックIPAシリーズ。」とあります。口に含むと,柑橘系ホップの香り,苦みと麦芽の旨みが濃密で絶妙。たぶん,今年飲んだビールの最高傑作。感動的な1本でした。あっという間に飲み干して,幸福感で一杯です。ケース買いしたいが家計が許しません。残念。IBU65。アルコール度数7.4%。355ml558円。ビアキャッツが輸入しています。
(2017.3.9.)
No.2646 シエラネバダ・サイドカー・オレンジ・ペールエール(アメリカ)

 カリフォルニア州にあるシエラ・ネバダ醸造所が造るアメリカン・ペールエール・スタイルです。オレンジピールを使用しているので,発泡酒扱いです。オレンジピールは,煮沸と発酵の2段階で投入する方法を採用しています。ホップは,マグナム,カスケード,エキノックス,マンダリーナの4種類を使用しています。口に含むと,名前の通り,オレンジ感たっぷりのジューシーな味わい。柑橘系ホップだけで仕上げたビールと比べると,オレンジ感が強すぎて,ホップの個性とビールらしさが弱い印象です。カクテルのサイドカーと同様,女性向けのビールなのかも知れません。アルコール度数5.3%。355ml570円。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2017.3.11.)
No.2647 ファウンダーズ・アザッカIPA(アメリカ)

 ミシガン州にあるファウンダーズ醸造所が造る季節限定IPAスタイルです。新種かつ希少種であるアザッカ・ホップのみを用いて醸造されています。アザッカ・ホップは2014年より流通を開始した新品種で,ハイチ共和国における農業の神であるアザッカにちなんで名付けられています。このビールにはワシントン州ヤキマのロイ・ファームで採れたものを使用しています。グラスに注ぐと,濃いオレンジ色の液体。口に含むと,オレンジ,マンゴー,メロンといったフルーティーなアロマ。モルト感もたっぷりで,インペリアルIPAのような深い味わいが秀逸です。IBU70。アルコール度数7%。355ml643円。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2017.3.12.)
No.2648 シエラネバダ・トロピカル・トルピード(アメリカ)

 2017年の新作です。ビタリングホップにはアマリロ・ホップを,アロマホップにはコメット,シトラ,モザイク,エルドラド・ホップをふんだんに使用し,ホップ・トルピードという画期的なドライホッピング設備を使用し無駄な苦みを出すことなくホップの味と香りを最大限引き出しています。フルーツなどの副原料は一切使用せず,ドライホッピングのみによって,トロピカルフレイバーが光る味わいを実現しています。グラスに注ぐと,黄金色の液色に,ピーチやマンゴーを連想させるアロマが香ります。口に含むと,パパイヤやパッションフルーツを思わせる南国のフレイバーとホップの苦みがいい感じです。IBU55。アルコール度数6.7%。355ml570円。
(2017.3.13.)
No.2649 ストーン・リッパー(アメリカ)

 ストーン醸造所が造る新定番商品,ペールエール・スタイルの缶ビールです。南カリフォルニアとオーストラリアのサーフカルチャーにインスパイアされた1本です。ホップは,パシフィックノースウェスト産のカスケードとオーストラリア産ギャラクシーを使用しています。サンディエゴスタイルに忠実に惜しげもない量のドライホップが施されていて,味わいは,ほとんどIPAです。ジューシーなグレープフルーツやパッションフルーツのようなアロマとフレイバー,クリスピーな麦芽の旨み,完璧な仕上がりです。リッパーとは,「これはヤバイ」といった意味のオーストラリアのスラングだそうです。アルコール度数5.7%。355ml643円。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2017.3.14.)
No.2650 岩手ゆずヴィット(ベアレン)

 岩手県盛岡市のベアレン醸造所が造る柚子を使用した発泡酒です。スタイルは,ベルジャンホワイトエールをベースに,オレンジの皮の代わりにゆずの皮を使用しています。原料に使用しているゆずは,陸前高田産の北限のゆずです。小麦も,岩手県産の南部小麦を使用しています。地産地消の1本です。この手のクラフトビールは,ゆずに拘りすぎて,ゆずジュースのようになってしまうことが往々にしてあるのですが,さすがベアレン。ゆずは,ほんのり香る程度で,あくまでもホワイトエールらしさを前面に出しています。美味しくいただきました。アルコール度数4.5%。330ml310円。
(2017.3.15.)

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297.本日のビール(248)No.2641〜2650