No.2631 フォーピュア・セッションIPA(イギリス)

 フォーピュア醸造所が造るセッションIPAスタイルの缶ビールです。グラスに注ぐと,柑橘系ホップの香りが立ち上ります。口に含むと,シトラスの香りとともに,強烈なホップの苦み。シトラ,ギャラクシー,モザイク,アータナム,クリスタルホップを使用しています。セッションIPAにしては,麦芽の旨みも十分。完璧なアメリカのウェスト・コーストスタイルです。イギリスらしさは微塵も感じられません。アルコール度数こそ4.2%ですが,IPAといってもいいぐらい旨みが詰まっています。それでいて,すっきりした喉ごし。感動しました。IBU40。330ml579円。ジュートが輸入しています。
(2017.2.12.)
No.2632 マジック・ロック・キャノンボール(イギリス)

 イングランドのマンチェスターとリーズの中間に位置するハダーズフィールドにあるマジック・ロック醸造所が造るIPAスタイルの缶ビールです。缶のデザインが斬新です。グラスに注ぐと,濁りのある黄土色の液体。パインやグレープフルーツなど柑橘系の香りが漂います。口に含むと,強烈なホップの苦みと,芳醇な麦の旨みが襲ってきます。イギリスらしさが全くない,完璧なアメリカンIPAです。傑作中の傑作ですね。毎日飲みたい逸品です。使用ホップは,アマリロ,シトラ,シムコーなどのアメリカンホップです。アルコール度数7.4%。330ml504円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.2.14.)
No.2633 ニュー・ベルジャン・アキュミュレーション(アメリカ)

 コロラド州にあるニュー・ベルジャン醸造所が造る季節限定のホワイトIPAスタイルです。ホップは,ナゲット,センテニアル,ドライホッピングにモザイクとアマリロを使用しています。グラスに注ぐと,柑橘系の爽やかな香りが漂います。口に含むと,甘みのあるグレープフルーツのような瑞々しい味わい,強い苦みが全体をキリリと引き締めています。ウィートモルトを大量に使用し,苦みをうまく和らげています。バランス感覚,最高です。上品で,繊細。傑作です。感動しました。IBU70。アルコール度数6.2%。355ml499円。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2017.2.18.)
No.2634 スカブリューイング・モダス・マンダリーナIPA(アメリカ)

 オレゴン州にあるスカ醸造所が造るIPAスタイルの缶ビールです。定番のモダス・ホッペランディをマンダリーナ・バーバリアでドライホッピングし,スイート・オレンジピールを加えたオレンジ感たっぷりのIPAです。缶のデザインも,頭がオレンジになっていて,遊び心満載です。グラスに注ぐと,濁りのあるオレンジ色の液体から,オレンジの香りが漂います。口に含むと,やっぱりオレンジ。クラフトビールならではの個性的な味わいです。IBU88とのことですが,オレンジが勝ってそれほど苦みは感じません。アルコール度数6.8%。355ml491円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2017.2.19.)
No.2635 伊勢角屋麦酒フォースIPA(二軒茶屋餅角屋本店)

 2017年秋に新たに設置した設備を使って熟成させる限定IPAです。二面性のあるIPAの味わいを狙い,すっきりとした軽やかなアメリカンIPAに,配合と糖化温度でモルト・キャラクターの存在感を出し,4つのホップの投入のタイミングを変えて,ホップのジューシーさやどっしりした柑橘感を出して,ホップによるボディと香りと苦みを感じるよう仕上げています。グラスに注ぐと,淡色モルトの透明感ある明るい色合いの液体から柑橘の香りが立ち上ります。口に含むと,柑橘のフルーティーな酸味とホップの苦みが強烈で,モルトの旨味は隠れています。使用ホップは,シトラ,エキノックス,モザイク等です。限定なのがもったいない傑作です。アルコール度数6%。330ml573円。
(2017.2.23.)
No.2636 シエラネバダ・ビア・キャンプ2017ゴールデンIPA(アメリカ)

 カリフォルニア州にあるシエラ・ネバダ醸造所が造る季節限定のIPAです。今年のビア・キャンプは,柑橘系のホップと小麦麦芽をフィーチャーし,爽快さを強調したゴールデンIPAです。グラスに注ぐと,僅かに濁りがかった金色の液色に白い泡が乗り,鮮やかなレモンのようなホップの香りが漂います。口に含むと,フレイバーはフルーティーだが決して甘くはなく,柑橘香とホップの苦みが支配的。モルト感は抑えめで,ドライな喉ごし。なかなかの傑作です。満足の1本でした。IBU50。アルコール度数6.5%。355ml570円。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2017.2.24.)
No.2637 木曽路ビール・ペールエール(木曽路ビール)

 長野県南木曽町にある木曽路ビールが造るペールエール・スタイルの缶ビールです。グラスに注ぐと,透き通った淡い琥珀色の液体です。口に含むと,アメリカ産カスケードホップの苦みとフルーティーで華やかな香りがいい感じです。クリスタルモルトの香ばしくロースティーな風味と上面醗酵によるフルーティーで芳醇な味とコクがとてもバランスいいです。正直,期待していなかっただけに,うれしい誤算です。それにしても,長野県は,クラフトビールの宝庫ですね。志賀高原,よなよな,オラホ,優秀な醸造所が目白押しです。水がいいのでしょうか。アルコール度数5%。350ml479円。
(2017.2.26.)
No.2638 木曽路ビール・ポーター(木曽路ビール)

 昨日に続き,長野県南木曽町にある木曽路ビールです。本日は,ポーター・スタイルの缶ビールです。缶は,統一デザインのようで,中身はシールで表示されています。そんなところにも,クラフトビールらしさを感じます。ベースモルトを3種類使用し,さらに淡く赤みを帯びた麦芽から深い焙煎によって漆黒に染まった麦芽など5種類ものカラーモルトを絶妙にブレンドしています。計8種類もの麦芽から作り出されるこのビールは,深いコクと味わいを持ち,上面醗酵特有のフルーティーで豊かな 味わいの中にも香り,コク,味の調和がとれたスッキリとした後味が特徴です。2010年にインターナショナル・ビア・コンペティションで金賞を受賞した実力のあるビールです。アルコール度数5%。350ml479円。
(2017.2.27.)
No.2639 AOIブルーイング・ゼン・インフューズ・ド・オチャエール(AOIブルーイング)

 静岡県静岡市にあるAOIブルーイングが造る瓶ビールです。この醸造所は,2014年に静岡市葵区にオープンした比較的新しい醸造所です。この醸造所のビールを飲むのは初めてです。初めての醸造所は,ワクワクします。静岡でも有数のお茶の産地掛川で栽培され,最先端の工場で製品化される山英さんの茶葉を使用して醸造したとのことです。1本目から,いきなり静岡らしい副原料を使用した発泡酒です。グラスに注ぐと,濁りのある濃いめのクリーム色の液体。口に含むと,ほのかなお茶の香りと茶葉の甘み。まろやかで,お茶はあまり主張しないよう抑えめです。くどくなくていい感じです。IPAばかり飲んでいるので,ややぼやけた味の印象ですが,クラフトビールらしい個性が光っています。アルコール度数5%。330ml619円。
(2017.2.28.)
No.2640 AOIブルーイング・アイスブレーカー・ゴールデンエール(AOIブルーイング)

 昨日に続き,AOIブルーイング2本目です。ゴールデンエール・スタイルの発泡酒です。麦芽による豊かな味わいを持ちながら,軽快な飲み口のライトエール。酵母の醸し出すフルーティーさとホップの豊かな香りが特徴とのことです。口に含むと,柔らかな喉ごしで,まろやかです。よくいえば手作り感たっぷりのクラフトビールですが,少々キレがないようなぼやけた味です。クラフトビールの楽しみは,こんな所にあるのでしょうが,ラベルのかっこよさに比べると中身は,個人的には今一つでした。たぶん現地で飲めばもっと美味しいのだと思います。アルコール度数5%。330ml584円。
(2017.3.1.)

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296.本日のビール(247)No.2631〜2640