No.2611 ブリュードッグ・キャンディー・カイザー(スコットランド)

 輸入元資料によれば,「ブリュードッグにしては珍しくジャーマンスタイルに挑戦し伝統的なアルトアンバーを上品に仕上げた,新たな挑戦の意気込みが詰まったビールです。グラスに注ぐと玉虫色のようなパープルブラウン。赤みがかった琥珀のようなそんな印象です。リッチでドライな麦芽香が芯のあるアロマとなって現れます。一口含むと,バーナーで炙ってキャラメライズしたザラメ,そしてブラウンラスク。ひんやりとしたナイフのエッジのような沈黙を秘めた繊細なホップ。干し草を積んだ納屋でライ麦パンを頬張ったようなモルティさ。柔らかなハーブビターとメロウなブラウンアロマが軽やかに折り重なり,次第にベリーのドライフルーツの甘さが変化します。」とあります。資料の通り,スッキリとした不思議な味わいのビールでした。IBU45。アルコール度数5.2%。330ml409円。
(2017.1.17.)
No.2612 ブライトンビール・ダウンタウン・チャーリー・ブラウン(イギリス)

 ブライトンビール醸造所が造るアメリカン・ブラウン・スタウト・スタイルです。輸入元資料によれば,「スタウトにExp431ホップによる煙草や核果(桃や梅)のアロマが加わった独創的なこのビールは,ワールドビアアワードでUK Best Experimental Beer(英国で最高の実験的ビール)を受賞すると同時に,IBCでも金賞に輝いている。」とのことです。グラスに注ぐと,インペリアル・スタウトのような漆黒の濃厚な液体。炭酸の泡は多めです。口に含むと,柑橘系ホップの苦みが利いているので,濃厚な割にまったりはしていなくて喉ごしスムーズ。チョコレートのような甘みは抑えめなので,甘いビールが苦手な私には,ちょうどいい感じです。アルコール度数6%。330ml555円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.1.18.)
No.2613 カルデラ・ドライ・ホップ・オレンジ(アメリカ)

 オレゴン州にあるカルデラ醸造所が造るセッションIPAです。グラスに注ぐと,オレンジ・ブラウンの濁りのある液体です。口に含むと,みかんの皮のような渋みがいい感じです。フルーツビールのような甘みよりも,熟していないみかんの青い苦みが支配的です。副原料にオレンジピールなどを使うことなく,ホップだけでこの味を出しているというのは,驚異的です。使用ホップは,アマリロとカスケードです。IBUも80と,驚異的な数字を出していますが,ダークオレンジやシトラスの香りが素晴らしく,バランスのよい1本でした。クラフトビールの傑作です。アルコール度数5.2%。355ml443円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2017.1.19.)
No.2614 マウイ・ハレアカラ・サンライズIPA(アメリカ)

 ハワイ州にあるマウイ醸造所が造るライIPAスタイルの缶ビールです。地元マウイ島に位置するハレアカラ国立公園に由来する名前で,ハレアカラとはハワイ語で「太陽の家」という意味だそうです。ハレアカラ山頂から拝むサンライズが美しいことで有名で,国立公園の100周年を記念した限定缶ビールとなっています。グラスに注ぐと,ブラウンのやや濁った液体から,柑橘系ホップの香りが漂います。口に含むと,シトラスと松の様な風味にモルトの深くまろやかな旨みがバランスいいです。程よい苦味とキャラメルの様な甘さが残る後味。使用ホップは,チヌークとジゾス。IBU78。アルコール度数5.8%。355ml628円。ちょっと高いです。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2017.1.20.)
No.2615 ビーバータウン8ボール・ライIPA(イギリス)

 輸入元資料より。「ビーバータウンは2011年ホームブルワーだったローガン・プラントにより,ブリューパブとして誕生しました。その後ハックニーウィックのマイクロブルワリーで小規模な生産を行い,ビール愛好家からの評判を確実に高めました。そして2014年,満を持して,現在のトットナムに拠点を移します。今,最も注目されているロンドンのマイクロブルワリーです。」グラスに注ぐと,濁りのあるブラウンの液体。口に含むと,大量のライ麦によるスパイス感と土っぽさ,カラモルトのコクと滑らかな口当たりがいい感じです。南半球とアメリカ産ホップのトロピカルフルーツ,シトラスピールのスパイス感がモルトの甘さと見事に調和しています。IBU65。アルコール度数6.2%。330ml613円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2017.1.21.)
No.2616 横浜ラガー(横浜ビール)

 横浜麦酒醸造所が造るボヘミアン・スタイルのラガービールです。ラベルのデザインは,横浜開港資料館所蔵の横浜浮世絵「横浜波止場ヨリ海岸通異人館之真図」(3代目歌川広重作)となっています。グラスに注ぐと,やや濁りのあるオレンジ・ブラウンの液体。口に含むと,マスカットやパッションフルーツのような香りと柑橘系の苦味が深いコクとベストマッチ。存在感のあるボディ,ラガーなのにエールっぽいフルーティーな味わいです。ホップにニュージーランド産「モトゥエカ」,モルトには,ピルスナーモルト,カラメルモルト,クリスタルモルトを使用。日本のクラフトビールとしては,かなり上質です。アルコール度数5%。330ml518円。
(2017.1.22.)
No.2617 豊田ビール(石川酒造)

 東京都福生市にある石川酒造がつくる豊田ビールの復刻版ラガー・スタイルです。以下,醸造元資料より。「明治19(1886)年,日本が近代国家へと歩みを進める中,豊田の山口平太夫によってビールが造られました。中でも,豊田ビールは,まさに日野を代表する近代産業の一つであり,多摩地域でも初めてのビール醸造でした。明治時代当時の醸造を記した資料は残っておらず,当時の新聞広告に獨逸醸造法という表記があり,ドイツスタイルで造られていたであろうという事から想像しラガータイプの製法で醸造しています。麦芽の香味と,爽やかなホップの苦みのバランスがとれた深い旨味とコクが特徴です。下面発酵で低温で,ゆっくりと約ひと月かけて醸造。麦芽を4種類使い旨味を引き出し,一部ローストした麦芽を使用する事で深いコクと香味を生み,喉越しにはホップ由来のフローラルな香りが広がり余韻を楽しむ事ができます。」アルコール度数5%。330ml500円。
(2017.1.23.)
No.2618 琉球セッション(オリオン)

 沖縄のオリオンビールから,オリオンクラフトシリーズ第3弾として,セッションIPAスタイルが,2016年9月6日から発売となりました。期間限定,地域限定ですが,ディスカウントスーパーで安く売られていたので買ってみました。グラスに注ぐと,透き通った濃い黄金色の液体。口に含むと,ホップの苦みはアメリカン・スタイルに比べれば弱めですが,柑橘系のフルーティーな香りはなかなかいい感じです。麦芽の旨みもしっかりしています。個人的には,もう少しホップの苦みが利いているといいのだけれど,国産大手メーカーのセッションIPAとしては,十分合格点だと思います。原材料,麦芽,ホップ。アルコール度数4.5%。350ml170円。
(2017.1.24.)
No.2619 ホーランド・インポート(オランダ)

 珍しいオランダの新ジャンルです。オランダは,国民一人当たりのビール消費量が日本の約2倍だそうです。缶のデザインも,オランダらしく緑色。シンプルなデザインですが,日本語で表記されているので,完全に日本向け商品です。原材料は,発泡酒,スピリッツ,炭酸ガス含有となっています。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,透明な黄金色の液体。新ジャンルらしく,泡立ちはよくありません。口に含むと,明らかにビールではありませんが,それなりに美味しいです。今回330ml128円で購入しましたが,ネット通販では1本100円以下で売っているようです。コストパフォーマンスいいです。十分代用ビールになる味です。アルコール度数4.6%。都光酒販が輸入しています。
(2017.1.25.)
No.2620 ブルーマスタープレミアムアイス極冷熟成(ケイズブルーイング)

 福岡県福岡市のクラフトビールです。醸造元によると,「凍る寸前の低い温度で熟成させ旨みを凝縮しスムースな味わいに仕上げました。穏やかな香りの中に広がるまろやかなホップの苦みが楽しめ,福岡県久留米市特産のはと麦をアクセントに使用したブルーマスター初のアイスクラフトビールです。」とのことです。グラスに注ぐと,無濾過酵母の濁りがあるブラウンの液体。口に含むと,ホップの苦みと麦芽の旨みがいい感じで,喉ごしもまろやか。ホップは,柑橘系4種をブレンドし,IBU40。ホッピーなアメリカンIPAによく使用される酵母が,全てのフレーバーをバランスよくまとめ上げています。ピルスナースタイルとは一味違う,エールスタイルのアイスクラフトビールです。アルコール度数5%。330ml507円。
(2017.1.29.)

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291.本日のビール(245)No.2611〜2620