No.2591 ブライトンビール・ラッキーボーイ(イギリス)

 ブライトンビール醸造所は,2012年に英国南岸のシーサイドリゾート,ブライトンのパブで,月1260Lという極小規模のビール造りからスタートしました。2015年にそこからわずか数マイル離れた地に17000Lのマイクロブルワリーを設立し本格的に醸造を開始しています。缶のラベルも,印刷ではなくシールというところが,マイクロブルワリーらしくていい感じです。本日のビールは,3種のアメリカンホップ,モザイク,シムコー,シトラを使用したブラックIPAスタイルです。発芽させたオート麦を高い割合で配合することで,濃厚で芳醇な味わいを演出しています。旨み,苦みともに最高レベルです。クリスマスイヴにふさわしい1本でした。感動しました。IBU65。アルコール度数7%。330ml605円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2016.12.24.)
No.2592 オチャコボ・ストリチノエ・ダブルゴールド(ロシア)

 オチャコボは1978年に創業したロシアの醸造所です。このビールのルーツは非常に古く,その起源は19世紀後半に遡るとのことです。元はソ連の要人や外国人観光客のために振る舞われていたビールということで,主にクレムリンのパーティーで使われていたそうです。後にオチャコボが商標権利を取得して今に至るそうです。いわゆる復刻版です。ラベルには,1934年に生産が開始され,赤い色合いと高品質な味わいが特長で,当時は政府官僚クラスや外国からの貴賓など限られた人たちしか飲めないプレミアムビールでしたが,現在は一般市民にも手軽に親しまれるロシアの代表的なビールとなっておりますと記載されています。グラスに注ぐと,紅茶のような透明で褐色の液体。口に含むと,ペールエールのようなアルトのようなピルスナーとは違った深い味わいがあります。イメージ的にはクラシックラガーのようです。原材料は,麦芽,カラメル,米,ホップ。アルコール度数5.5%。500ml321円。安いです。やまやが輸入しています。
(2016.12.26.)
No.2593 プレミアムモルツ芳醇ブレンド(サントリー)

 12月6日から発売となった数量限定のザ・プレミアム・モルツです。深いコク,華やかな香り,クリーミーな泡が特徴で,今年1月にダイヤモンド麦芽を増量しリファインしたザ・プレミアム・モルツと,まろやかで豊かなコクが特徴の黒を絶妙なバランスでブレンドし,芳醇なコクと香りをお楽しみいただける中味に仕上げましたとのことです。早速飲んでみます。なんか懐かしい味です。昔,ピルスナーと黒ビールを合わせたハーフ&ハーフというのがありましたが,まさにそれです。昔は,ビールの種類がなくて,お店にハーフ&ハーフがあるとよく飲んだものです。さすがサントリー,このブレンドの比率は完成度高いし,美味しいのだけれど,やっぱり古い味かなあ。今どきのエール系ビール飲んだら,物足りない感じです。アルコール度数5.5%。350ml188円。
(2016.12.27.)
No.2594 ドライプレミアム豊醸・贅沢初仕込(アサヒ)

 12月20日に発売となったドライプレミアム豊醸の数量限定版です。ドライプレミアム豊醸の濃厚で深みのある味わいと広がりのある華やかな香りといった特長はそのままに,2016年に収穫した国産麦芽,国産ホップ,国産米を使用したとのことです。この時期だけのとれたて国産素材を使った,初仕込ならではの,華やかなホップの香りと麦芽のうまみがウリのようです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濃い目の液体が期待させます。口に含むと,サッポロ黒ラベルの柔らかな口当たり,キリンクラシックラガーの豊かなコク,サントリー・プレミアムモルツの香りと旨み,各メーカーのいいとこ取りではと思うほど旨かったです。原材料は,麦芽,ホップ,米,コーン,スターチとなっていますが,気になりません。アルコール度数6.5%。350ml256円。
(2016.12.28.)
No.2595 島恵み(オリオン)

 11月29日に新発売となった沖縄県産アセローラ果汁を使用したホワイトビアスタイルの発泡酒です。沖縄県および奄美地区イオングループの酒取扱店での数量限定発売とのことですが,近所のイオン系スーパーで売っていました。よく見ないで買ったので,普通の発泡酒かなと思ったのですが,飲んで驚きました。色こそ濃いめの黄金色ですが,味はアセローラ味です。特徴は,沖縄県本部町産のアセローラ果汁使用による,フルーティな香りとやわらかなコクとのことです。小麦やオレンジピール,コリアンダーシードなどにより,爽やかな味わいのホワイトビアスタイルの発泡酒に仕上がっています。原材料は,麦芽,ホップ,大麦,小麦,米,コーン,スターチ,糖類,アセロラ果汁,オレンジピール,コリアンダーシード,酸味料,香料,甘味料(アセスルファムK)となっていて,発泡酒扱いです。アルコール度数5.5%。350ml140円。たまにはいいと思いました。
(2016.12.29.)
No.2596 志賀高原マサジ・ザ・グレイトW−IBA(玉村本店)

 個人的に日本一のクラフトビール・ブルワリーと思っている玉村本店,志賀高原ビール久しぶりの登場です。箕面ビールの故 大下正司 前社長への追悼ビール,限定品です。スタイルは,インペリアルスタウトにIPAを合わせたブラックIPAスタイルです。アルコール度数9.5%,IBU105という,驚異的なビールです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濃厚な漆黒の液体で泡はほとんどありません。見るからにただ者ではありません。口に含むと,ホップの圧倒的な香りと強烈な苦み,甘みはほとんど感じずドライな飲み口です。アルコール度数9.5%を全く感じさせず,スイスイ飲めてしまいます。かなり危険な感じです。これは旨い!傑作ですね。さすが志賀高原,感動しました。330ml526円。
(2016.12.30.)
No.2597 いわて蔵ビール・ブラボー・マサジR−IPA(世嬉の一酒造)

 2016年,最後のシメは,昨日に続き,マサジビールプロジェクトの限定品です。このプロジェクトは,クラフトビール業界を牽引する有志らが,故・大下正司,箕面ビール社長を追悼するという共通のテーマの下,個性溢れるオリジナルビールを製造・競演するというもので,「大下社長」をイメージした特別のビールとなっています。本日の1本は,岩手県一関市のいわて蔵ビールがつくる,ブラボーという新品種のホップを使用した赤い色のIPAスタイルです。グラスに注ぐと,赤みがかった鮮やかな液体。口に含むと,ホップの苦みがいい感じです。喉ごしはスッキリしています。志賀高原ビールと負けず劣らずいい勝負をしています。ホップは,ブラボー以外にも,カスケード,コロンバス,モザイク,ナゲットを使用しています。アルコール度数6%。330ml518円。
(2016.12.31.)
No.2598 アンカー・ドライホップド・スチーム(アメリカ)

 2017年1本目は,カリフォルニア州にあるクラフトビール運動のパイオニア,アンカー醸造所が造る限定醸造ビールです。輸入元の資料によると,「アンカー社が,今のクラフトビールブームの礎とさせた伝説のビールであり,アンカー社のフラッグシップといえるビール,スチーム。そのスチームを現代的な醸造技術ドライホッピングにて,限定醸造しました。アンカースチームの持つモルト感に,柑橘系の果実を思わせるフレッシュなホップの香りが加わる,究極のレア商品です。使用ホップは,Northern Brewer, Cascade,Experimental No.484。」とのことです。グラスに注ぐと,褐色の濃厚な液体。口に含むと,まろやかでアプリコットのような甘みとホップの苦みが見事に融合しています。まるでIPAのような深みがあります。さすが老舗の味わいです。アルコール度数5.5%。355ml481円。三井食品が輸入しています。
(2017.1.1.)
No.2599 マッドリバー・スラミン・サーモン・ダブルIPA(アメリカ)

 カリフォルニア州にあるマッド・リバー醸造所が造るダブルIPAスタイルです。この醸造所,とても好きです。何がいいって,瓶のラベルです。釣り師にはたまらないデザインです。ニジマスがデザインのラベル,これはついつい買ってしまいます。早速飲んでみます。口に含むと,濃厚なホップの苦みと柑橘系の香り,モルトの旨味と甘みがぎっしり詰まっています。ダブルIPAのお手本のような1本です。完璧です。正月早々幸せです。使用ホップは,アマリロ。IBUは,驚異的な95.2。アルコール度数も8.6%ありますが,ゴクゴク飲めます。感激の1本でした。355ml467円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2017.1.3.)
No.2600 ホルゲート・ホップタルト(オーストラリア)

 「ホルゲート ブリューハウス」は,1999年にオーストラリアのメルボルン,ウッドエンドでクラフトビールの醸造を開始したブルワリーです。自国初のダブルIPAの醸造販売に成功する等,オーストラリアビール界の草分け的存在です。本日の1本は,セミサワー・ペールエール・スタイル。ヨーロッパの伝統的な酸味のあるビールスタイルをホルゲート流に仕上げたサワーエールとなっています。口に含むと,爽やかでとてもジューシー。苦みやコクは弱めで,ドライな喉ごしです。クラフトビールならではの個性的な1本でした。IBU20。アルコール度数4.6%。330ml534円。コンタツが輸入しています。
(2017.1.4.)

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289.本日のビール(243)No.2591〜2600