No.2581 ウィアード・ビアードファイブ・オクロック・シャドー(イギリス)

 2011年に創業したウィアード・ビアード醸造所が造るIPAスタイルです。アメリカンスタイルと伝統的なブリティッシュスタイルの双方から影響を受けたビールとのことで,期待させます。グラスに注ぐと,赤みがかったブラウンの液体から,シトラスやレモンを感じさせる柑橘系の香りが漂います。口に含むと,心地よい甘味とともに,紅茶やグレープ・フルーツのフレーバーを感じます。アメリカンIPAというにはアメリカらしくもなく,かといってイギリスらしくもない,強烈な個性です。麦芽とホップのフルーティービターが絶妙に融合し,抜群のバランスです。久しぶりに傑作に出会った感動もののビールでした。アルコール度数7%。330ml641円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2016.12.12.)
No.2582 ホルゲート・アルファ・クルーシスIPA(オーストラリア)

 日本では珍しいオーストラリアのクラフトビールです。ホルゲート醸造所が造るIPAスタイルです。隣国ニュージーランドのビールが美味しいので期待できそうです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,オレンジ色の液体から,軽快なシトラスや爽やかな青草のような香りが漂います。ホップは,オーストラリア産のギャラクシー,トパーズ,ヴィクトリアシークレットを使用しているそうです。口に含むと,シトラスのような柑橘系の香りとマンゴーのような甘みが,独特の苦みと共に襲ってきます。アメリカンIPAともニュージーランドIPAとも異なる個性的な味わいです。喉ごしは意外にドライでスイスイ飲めます。IBU20。アルコール度数5.5%。330ml534円。コンタツが輸入しています。
(2016.12.13.)
No.2583 サイレン・クラフト・ブリュー・サウンドウェーブ(イギリス)

 サイレン・クラフト・ブリューは,イングランドのレディングの南に位置するクラフトブルワリーで,オープンした2013年に,ビール評価サイトで新設ブルワリー世界2位に輝きました。また,翌年には英国ブルワリー第1位に選ばれ,人気が爆発。英国での人気が凄すぎて全く供給が追い付かず,日本への輸入がなかなか実現出来ませんでしたが,大幅に生産体制を増やし,遂に2016年,初めて日本への入荷となりました。本日のビールは,IPAスタイルで,シムコー,コロンバス,チヌークの3つのアメリカンホップによるグレープフルーツ,ピーチ,マンゴーのフレーバーが特徴です。IBUは70。とてもフルーティーで爽やか。セッションIPAのようなスッキリ感。傑作です。大満足の1本でした。アルコール度数5.6%。330ml576円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2016.12.14.)
No.2584 ローレルウッド・フリーレンジ(アメリカ)

 オレゴン州にあるローレルウッド。ブルーパブに始まり,ボトル詰めするようになったのは2013年,日本への輸出は2015年からという新進気鋭の醸造所です。本日の1本は,レッド・エール・スタイルです。グラスに注ぐと,赤銅色の液体から微かに焦がした焼き菓子のような甘い香りが漂います。口に含むと,カラメルのような甘みは強すぎず,IBU60の強めのホップの苦みと香りがバランスよく,完璧な仕上がりです。スッキリとした喉ごしで,ゴクゴクいくらでも飲めてしまいそうな感じです。これだけ完璧なレッドエールにはなかなか出会えません。感動しました。アルコール度数6.2%。355ml582円。札幌市のファーマーズが輸入しています。
(2016.12.15.)
No.2585 ブリュードッグ・エース・オブ・シトラ(スコットランド)

 お馴染み,ブリュードッグ醸造所が造るセッションIPAスタイルです。エース・オブ・シリーズ第3弾となっています。グラスに注ぐと,黄金色の液体から,柑橘系の香りが強烈に漂います。口に含むと,グレープフルーツ,レモンピール,オレンジ,パイナップルにライムが全面に主張します。その後に,松,トーストやビスケットの香ばしさが微かに感じられます。麦の旨みより,シトラホップの香りを楽しむビールに仕上がっています。バランスは絶妙で,さすがブリュードッグ,職人芸です。IBU40。アルコール度数4.5%。330ml409円。ウィスク・イーが輸入しています。
(2016.12.16.)
No.2586 ブルルルッ・ホッピーレッド(アメリカ)

 アメリカンクラフトビール界のパイオニア,1984年創業オレゴン州ポートランドにあるウィドマーブラザース醸造所が造るレッドエール・スタイルです。ネーミングがユニークです。Brrr「ブルルルッ」と思わず凍える冬を温めてくれる冬向けのビールとなっています。使用麦芽は,ペールモルト,カラメル10°L,カラメル80°L,カラピルス,ダークチョコレート,使用ホップは,アルケミー,ユーリカ,カスケードです。グラスに注ぐと,濃厚な液体からホップのシトラスアロマが立ち上ります。口に含むと,麦芽の旨味とホップの苦みが見事に融合して,レッドエールというよりは,IPAのような味わいです。美味しくいただきました。アルコール度数7.2%。355ml416円。安いです。アイコン・ユーロパブが輸入しています。
(2016.12.17.)
No.2587 トゥー・キルツIPA(アメリカ)

 オレゴン州にあるトゥー・キルツ醸造所が造るIPAスタイルの缶ビールです。グラスに注ぐと,黄金色で少し濁った液体から,柑橘系ホップの香りが漂います。口に含むと,ホップの香りと強めの苦みが襲ってきます。柑橘系のフルーティーな酸味と松のような青い香りがすがすがしいです。モルト感は抑えめで,ホップの香りと苦みを楽しむビールに仕上がっています。IBUは,75と高めでホップの苦みが好きな人にはたまらない1本です。スッキリ爽やか,355mlでは全然足りない,ゴクゴク飲める傑作IPAでした。510円。札幌のファーマーズが輸入しています。
(2016.12.18.)
No.2588 セブン・シーズ・ルード・パロットIPA(アメリカ)

 ワシントン州にあるセブン・シーズ醸造所が造るIPAスタイルの缶ビールです。この醸造所は2008年にトラヴィス・ガーターソンとマイク・ルニオンによって創業されました。グラスに注ぐと,アンバーカラーの液体からグレープフルーツや青草の爽快な香りが広がります。口に含むと,トロピカルフルーツやシトラスのフレーバーのジューシーなホップ感にモルトの味わいがバランス良く,とてもスムースな口当たり。強めの苦味が心地よい傑作IPAです。本日,二日酔いで体調最悪ですが,ゴクゴク一気に飲んでしまいました。IBU75。アルコール度数5.9%。355ml628円。ちょっと高いですね。エバーグリーン合同会社が輸入しています。
(2016.12.19.)
No.2589 イーブル・ツイン・ビキニ・ビア(アメリカ)

 イーブル・ツイン・ブリューイングは,デンマークのミッケラーを主宰する双子の兄弟が醸造しています。ニューヨーク州ブルックリンを本拠地にしています。本日にビールは,セッションIPAスタイルですが,アルコール度数が2.7%しかありません。はたして,どんなビールなのか,興味津々です。グラスに注ぐと,とてつもない泡が溢れてきました。口に含むと,レモンのような,薄いグレープフルーツのような柑橘系の香り豊かなビールです。いや,ジュースと言った方がよいかも知れません。ジュースにしては,甘くないのでスッキリ飲めます。まあ,一応ビールなので,ビールとしての評価をすると微妙な感じですが,ノンアルならとても美味しいです。それにしても,354ml535円は,高いかなあ。エバーブリューが輸入しています。
(2016.12.20.)
No.2590 グランドキリン夜間飛行(キリン)

 12月6日から,期間限定で発売されたグランドキリン・シリーズのアンバーエール・スタイルです。メーカーによると,「麦の甘く香ばしい薫りと,しっかりとした味わいが楽しめる濃色のエールスタイルです。柑橘や甘いフルーツのような香りのホップ(アメリカンカスケードホップ)を使用しました。」とのことです。瓶のラベルが凝っています。素敵なデザインです。問題は中身なので,早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濃厚な褐色の液体。口に含むと,ロースト麦芽の甘みと,グランドキリン独特の香りがいい感じです。クラフトビール感たっぷりですが,大手メーカーらしく喉ごしはドライでスッキリ。なかなかいい感じです。アルコール度数5.5%。麦芽,ホップ以外の原材料に乳糖を使用しています。330ml255円。
(2016.12.21.)

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288.本日のビール(242)No.2581〜2590