No.2551 フレッシュホップエール(北海道麦酒醸造)

 北海道小樽市の北海道麦酒醸造が造る限定醸造です。スーパー,ヤオコーで買いました。北海道上富良野産のホップの球花をドライホッピング製法で,丸ごと使用することにより,苦みだけではないホップの爽やかなフレーバーを引き出しましたとのことです。グラスに注ぐと,麦茶のような薄めの焦げ茶色い液体。口に含むと,濃い目のビールが好きな私には,やっぱり薄い感じです。ゴクゴク飲めるスッキリ系のクラフトビールといったところでしょうか。個性的であり,全体のバランスもまずまずです。フルーツビールを得意としている醸造所ですが,正統派でもどんどん勝負して欲しいです。アルコール度数5%。330ml298円。安さも魅力です。
(2016.11.4.)
No.2552 キイテナイゼSORRYウマミIPA(ヤッホーブルーイング)

 輸出専用ビールが,10月18日からローソンとポプラで発売になりました。温泉ドライブの途中,ローソンで購入し,温泉宿でいただきました。湯上がりのビールは,何を飲んでも美味しいものです。輸出ようだけあって,日本の独自性を前面に出したIPAです。缶のデザインも日本的です。原材料は,大麦麦芽,小麦麦芽,ホップ,かつお節,コリアンダーシード,オレンジピールとなっています。鰹節の味はほとんど感じません。もし,鰹節の味が前面に出ていたら,かなり不味いビールになっていたでしょう。安心しました。アルコール度数7%。350ml288円。
(2016.11.5.)
No.2553 ミッケラー・ステイサイドIPA(デンマーク)

 特定の醸造所をもたないファントム・マイクロ・ブルワリー,ミッケラー醸造所が造るIPAスタイルです。チヌーク,カスケード,アマリロの3種のアメリカンホップを前面に押し出し,ホップモンスターと言えるほどホップが際立っていながらも,しっかりとバランスが取れた1本に仕上がっています。グラスに注ぐと,シトラス,トロピカルフルーツの香りが漂います。口に含むと,シリアルやキャラメル,干し草のようなモルトの旨味とともに,パイン,マンゴー,グレープフルーツビターが見事に融合しています。さすが,ミッケラーです。アルコール度数7%。330ml635円。もっと安いといいのですが,あっという間に飲み干してしまい名残惜しいです。
(2016.11.6.)
No.2554 シエラネバダ・ホップハンター(アメリカ)

 カリフォルニア州にあるシエラ・ネバダ醸造所が造るIPAです。販売店によれば,「採れてから1時間以内の摘みたてホップを使った通年販売の商品です。通常のビタリングとフィニッシングには Sierra Nevada 伝統のホール・ホップを使用し,発酵が完了した後に Cascade,Centennial,CTZからなるホップオイルを投入して出来上るこのビールは新鮮なホップの持つ青臭さといった自然味やシトラス,松,コショウ,そして花束のようなフローラルさがあふれる香りを持つ。口に含めばホップの青々とした草や土っぽさ,強烈な苦味,藁,グレープフルーツのような味わいにクラッカー,ナッツ,穀物を思わせる柔らかいモルトの風味が絡み合い,ナッティーで松の樹脂の様なホッピーなフィニッシュ。まるで生のホップをそのまま口に含んだかのような強烈な味わい。」傑作ですね。感動しました。IBU60。アルコール度数6.2%。355ml555円。
(2016.11.7.)
No.2555 8ワイアード・トールホッピー・インディアンレッドエール(ニュージーランド)

 エイト・ワイアード醸造所が造るインディアン・レッド・エール・スタイルです。シムコー,アマリロといったアメリカンホップをふんだんに使用したIBU60のホッピーな1本です。グラスに注ぐと,ダークレッドブラウンの液体から,ふんわり薫る麦芽の香ばしさがたまりません。口に含むと,オレンジやレモンピール,松の樹液のようなホップの苦味と,キャラメルやダークフルーツの旨味が複雑さを形成しています。なかなかの傑作です。ニュージーランドのクラフトビールは,レベルが高いです。もっと安いといいのだけれど,330ml621円は,けっこう家計に響きます。アルコール度数7%。ウィスク・イーが輸入しています。
(2016.11.8.)
No.2556 ラーヴィグ・ホワイトIPA(ノルウェー)

 ラーヴィグ・アクティブリッゲリ醸造所が造るホワイトIPAスタイルです。原材料は,50%の小麦に,ペールモルトとオーツ麦を使用し,ベルギー定番のコリアンダーとオレンジピールを加えて複雑な風味を造り上げています。グラスに注ぐと,強い濁りのある液体から,柑橘系の香りが漂います。口に含むと,IBU75とのことですが,苦みよりも柑橘の酸味が勝っています。ベルジャンホワイト的なテイストをベースにしながらも,IPAらしさも兼ね備えた野心作です。330mlで626円と,かなり高価ですが,たまに飲むにはいいかも知れません。アルコール度数6.4%。レディバード・トレーディングが輸入しています。
(2016.11.12.)
No.2557 デ・モーレン・オップ&トップ(オランダ)

 デ・モーレン醸造所が造るビター・エール・スタイルです。この醸造所のビールは,種類が多くて,その割にラベルのデザインがシンプルなので,過去に飲んだことがあるかないか印象に残りにくいという欠点があります。オランダの醸造所にしては,クラフトビールらしくアメリカンスタイルとヨーロッパらしさが見事に融合したビールを造りますが,ネーミングも「&」が多くて,混乱します。本作は,レイトホッピングのカスケードとアマロネホップが効いているアメリカンスタイルで,モルティな甘さにハーブのニュアンスもイカしています。IBU30。アルコール度数4.5%。330ml454円と安いです。ウィスク・イーが輸入しています。
(2016.11.13.)
No.2558 バラデン・ナチオナーレ(イタリア)

 ヨーロッパのビールが続きます。バラデン醸造所が造るゴールデンエール・スタイルです。ゴールデンエール・スタイルといっても,そこはクラフトビール,けっこう濃厚な色合いです。原材料は,麦芽,糖類,ホップ,酵母,オレンジピール,コリアンダーとなっていて発泡酒扱いですが,特筆すべきは,全ての原材料をイタリア国産にしたところです。こだわりの1本,味わい深い1本でした。この醸造所のビールは,瓶のデザインがどうも熱燗とっくりのようで少し違和感があります。同じ330mlでも,見た目が少なく感じます。お洒落ではありますが,どうもしっくり来ません。アルコール度数6.5%。516円。三井食品が輸入しています。
(2016.11.14.)
No.2559 バラデン・オープン・ロックンロール(イタリア)

 昨日に続き,イタリアのバラデン醸造所が造るビールです。 アメリカン・ペールエール・スタイルとのことですが,アルコール度数が7.5%と高めで興味を引きます。グラスに注ぐと,ペールエールにしては,濃厚な液体。口に含むと,やや強めのホップの苦みとともに,グレープフルーツの酸味と旨みたっぷりの麦芽が見事に融合し,スパイシーで複雑な味わいです。原材料には,麦芽,ホップ以外に,糖類,こしょうを使用しています。通常この手の原材料だと,雑味が出てしまい美味しくないのですが,レシピがしっかりしているのでしょう,全く気にならない副原料です。見事なバランスです。美味しくいただきました。330ml516円。三井食品が輸入しています。
(2016.11.15.)
No.2560 グランドキリン・ディップ・ホップ・ヴァイツェン・ボック(キリン)

 11月8日から通年販売となったグランドキリンのヴァイツェンボック・スタイル,新商品です。この手のスタイルが,期間限定ではなく,通年販売というのは驚きです。特徴は,小麦麦芽による滑らかさと上面発酵酵母を使用したエールタイプ由来の華やかな香りに加え,アルコール度数を高めることでしっかりとした飲みごたえを実現した無濾過のビールとのことです。豊かで奥行きのある香りと上質な苦味が特長のチェコ産ザーツホップを使用しています。個人的には,ボック・スタイルは好みではないので,抵抗がありましたが,飲んでみると,実に美味しいです。グランドキリン独特の香りもあまり好みではないのですが,今回は抑えめです。まろやかでコクがあって,フルーティー,なかなかの傑作です。アルコール度数7.5%。330ml255円。滋賀工場で醸造しています。
(2016.11.16.)

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284.本日のビール(239)No.2551〜2560