No.2431 ワイルドビア・フレッシュ(イギリス)

 ワイルドビア醸造所が造るクラフトビール2本目です。こちらは,ペール・エール・スタイルです。グラスに注ぐと,フルーティーで爽やかなホップの香りが漂います。口に含むと,柑橘系ホップの苦みとモルトの旨味が絶妙で,それでいてドライな喉ごしです。ゴクゴク飲めるスムーズで爽快な1本。これは傑作です。しかしながら,330ml637円というのは,少々きついです。まあ,居酒屋でスーパードライの生ビールを飲んだと思えば,安いです。南半球と北半球の最も旬なホップ使用しているとのこと,そのこだわりを評価し,高い価格も我慢です。アルコール度数5.5%。ジュートが輸入しています。
(2016.7.29.)
No.2432 カールスバーグ・スタルコル・ミレニアム(スウェーデン)

 カールスバーグ社が造るラガー・ビールです。スウェーデンのビールの歴史は意外に古く,12〜13世紀には,ヴァイキング達が大麦で造られた「強い」お酒を飲んでいたとのことです。缶に記載されている「スタルコル」は「強い」という意味で,スウェーデンではアルコール度数3.5%以上のビールは全て「強い」ビールと法律で定められているそうです。このミレニアムは,1999年発売以来,飲みやすさと力強さのバランスの良さで非常に人気があるそうです。大手メーカーが造るラガー・ビールは,日本が一番だと思います。同じ値段で2本飲めますから。まあ,スウェーデンからの送料と考えれば高くはありません。アルコール度数5.1%。330ml389円。福岡市の廣島が輸入しています。
(2016.7.31.)
No.2433 NAGAHAMA WZNスペシャル(長浜浪漫ビール)

 滋賀県長浜市にある長浜浪漫ビール株式会社が造るヴァイツェン・スタイルの缶ビールです。これまで瓶ビールで販売されてきましたが,缶ビールの第2弾だそうです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,ヴァイツェンにしては,それほど濁りはありません。クリスタル・ヴァイツェンでしょうか。フルーティーな香りが漂います。口に含むと,小麦のうまみがしっかり感じられます。バナナのようなフルーティーな味わいです。喉ごしは,意外にドライ。スッキリしています。暑い夏にぴったりの爽やかでトロピカルなビールでした。アルコール度数5%。350ml359円。
(2016.8.2.)
No.2434 カールスバーグ・ベルマン(スウェーデン)

 スウェーデンの詩人カール・ミーケル・ベルマンの名前をとったビールです。スウェーデン国王グスタフ3世の時代に活躍した宮廷詩人だそうです。スウェーデンの王室歌となった「グスタフススコール」の作曲者です。スコールは乾杯の意味なのだそうなので,ビールにも関係ありそうです。さて,中身の方ですが,やや濃い目のごく普通のラガー・ビールでした。価格帯から考えると,このスタイルは日本の大手メーカーが造るピルスナーで十分かなと思いました。アルコール度数6%。330ml406円。
(2016.8.3.)
No.2435 クラフトセレクト・セゾン(サントリー)

 7月5日発売のクラフトセレクト・シリーズ,セゾン・スタイルです。ギャラクシー・ホップをふんだんに使用し,レイトホッピング製法を採用するとともに,上面発酵酵母を使用して醸造することでパッションフルーツを思わせるトロピカルな香りと爽快な後口を実現したとのことです。グラスに注ぐと,柑橘系の爽やかな香りが漂います。シトラ・ホップを一部使用しているということで,シトラスやグレープフルーツのような香りです。口に含むと,爽快な苦味と,フルーティーなホップの香りがベストマッチ。さすがサントリー,なかなかの傑作です。アルコール度数5.5%。350ml195円。
(2016.8.4.)
No.2436 マスターズドリーム・無濾過(サントリー)

 7月26日,コンビニエンスストアで数量限定で発売されました。5月にキャンペーンのプレゼント品として醸造したところ好評だったことから一般販売となったビールです。熟成を終えたザ・プレミアム・モルツ・マスターズドリームを無濾過のまま瓶詰めしています。多重奏で,濃密な味わいはそのままに,無濾過ならではの丸みのある甘みと心地よい余韻を楽しめる中味に仕上げたとのことです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濃い目の黄金色の液体。口に含むと,重厚で香り豊かな深い味わいです。ピルスナーの最高傑作と言っても過言ではないでしょう。さすがサントリーです。アルコール度数5%。305ml318円。
(2016.8.5.)
No.2437 琥珀の時間(アサヒ)

 飲食店限定の樽詰めプレミアムビールが,セブン&アイ限定で缶ビールとなって発売されました。7月26日からの限定販売です。メーカーによれば,「4種類の麦芽を使っています。輸入した麦芽の一つは,港から工場へ直送せず別工場に運び,丁寧にロースト。綺麗な琥珀色を実現しました。」とのことです。スタイルは,ドゥンケルです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,缶の写真よりは濃い目の色合いです。ロースト麦芽の甘い香りが漂います。口に含むと,ドゥンケルにしては喉ごしのスッキリとしたアサヒらしさを感じます。昔よく飲んだ懐かしさを感じるハーフ&ハーフといった感じです。原材料は,麦芽,ホップ,米,コーン,スターチです。ドイツとは異なり,このへんが日本的です。アルコール度数5%。350ml246円。
(2016.8.6.)
No.2438 京都クラシック(黄桜)

 京都市の黄桜が造るレッド・エール・スタイルです。柑橘系アロマホップ「カスケード」と上品な苦みのチェコ産ファインアロマホップ「ザーツ」,そして京都の酒米「祝米」,酒処京都伏見が誇る「伏水」を仕込水として100%使用しています。グラスに注ぐと,濁りはあるが鮮やかな赤銅色の液体から,芳醇な香りが立ち上ります。口に含むと,ホップの苦みは抑えめで,麦や米の旨みが十分生かされています。とても上品で,日本的な味わい深い1本でした。さすが,伝統の酒造りが生かされています。日本を代表するレッドエールだと思います。アルコール度数4.5%。330ml510円。
(2016.8.7.)
No.2439 志賀高原ソルティ・ホップ(玉村本店)

 何度も言いますが,個人的に日本一のクラフトビールメーカーと思っている長野県山ノ内町の玉村本店が造る限定醸造ビールです。小麦モルトを主体に,たっぷりのホップ,野生の菖蒲,そして天然塩で仕上げたオリジナル・ハーブスパイスエールです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,セゾンのようなレモンイエローのボディーに,グレープフルーツのような柑橘香とスパイシーな菖蒲の香りが漂います。口に含むと,控えめなホップの苦みと,小麦のうまみ,柑橘系の香り,菖蒲の瑞々しさ,ほんのり感じる塩のしょっぱさが,渾然一体となっています。まさに,玉村本店ならではの絶妙なバランスです。完璧ですね。感動しました。IBU27。アルコール度数4.5%。330ml442円。
(2016.8.8.)
No.2440 伊勢角屋麦酒ゴールデン・ドラゴン(二軒茶屋餅角屋本店)

 お馴染み,三重県の伊勢角屋麦酒が造る限定醸造です。ペールエールを基本に,ライトなボディーですっきり爽やかなセッション・ペールエールです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,北米系ホップの青々しくフレッシュなシトラスの香りが漂います。鮮やかな金色に輝く澄んだ色合いの美しい液体です。口に含むと,柑橘の皮や果汁のようなフルーティーで甘い香りが柔らかく広がります。セッションにしては,味わいも深く,それでいてドライです。暑い夏にぴったりの旨さです。ワールドビアカップ2016で銅賞を受賞した実力のある1本でした。IBU35。アルコール度数4%。330ml559円。
(2016.8.10.)

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271.本日のビール(227)No.2431〜2440