No.2421 クラフトハート・憩(クラフトハートブルワリー)

 広島県福山市にあるクラフトハートブルワリーが造るオリジナル・ハーブ・エールです。麦芽使用比率25%未満の発泡酒です。原材料には,カモミールと玄米を使用しています。リラックス効果や滋養強壮を意識した,健康志向のビールとなっています。このような変化球は,クラフトビールならではの魅力です。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,ほとんど泡立ちはありません。やや濁りのある液体から,カモミールの香りが漂います。口に含むと,カモミールと玄米の独特の苦みや風味があり,全体のバランスは極めてよいです。特筆すべきは,アルコール度数が8%もありますが,全く感じさせないスムーズな喉ごしです。飲み過ぎは危険です。330ml547円。
(2016.7.18.)
No.2422 ロスト・コースト・ウォーターメロン・ウィート(アメリカ)

 お気に入りの醸造所, カリフォルニア州にあるロスト・コースト醸造所が造る期間限定のフルーツ・エールです。原材料は,麦芽,ホップ,カリフォルニア産のスイカ果汁で発泡酒扱いです。グラスに注ぐと,スイカの爽やかな香りが漂います。口に含むと,ウィートエールらしい小麦のうまみ,ホップの苦み,スイカの香りが,渾然一体となっていてセンスの良さを感じます。夏らしい何となく懐かしさまで感じてしまう傑作です。この手のビールは,際物系が多いのですが,上品でバランスのよい味わいです。スイカ果汁を抑えめにしたところがよかったのだと思います。ウォーターメロンだけに,水っぽさはありますが,美味しくいただきました。アルコール度数5%。355ml432円。札幌のえぞ麦酒が輸入しています。
(2016.7.19.)
No.2423 ビター・エール(サントリー)

 クラフトセレクト・シリーズの新商品です。7月5日に発売となりました。シトラスを思わせる爽やかな香りが特長のシトラホップを一部使用するとともに,レイトホッピング製法によりホップの香りをより一層引き立て,キリッと清々しい香りとキレの良い苦味に仕上げていますとのことです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,思ったほどの濃色ではなく,透き通った黄金色の液体。口に含むと,上品なシトラス系の香りがいい感じです。アメリカンスタイルやブリティッシュ系とは異なり,いかにも日本的な奥ゆかしさ。さすが,サントリーです。期間限定のようなので,少しまとめ買いをしたいと思いました。アルコール度数5%。350ml195円。
(2016.7.20.)
No.2424 ヴィル・オル・オレコスIPA(エストニア)

 エストニアのビールを飲むのは初めてです。エストニアという国がどこにあるのか,どんな国なのかも知りませんでした。調べてみると,一人当たりの年間ビール消費量でベルギーやイギリスよりランキング上位の国のようです。これは,期待できます。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,琥珀色の液体。口に含むと,独特のスパイシーな味わいです。さすが,初めて飲む国のビールです。初めての味です。IPAにしては,ドライな喉ごしで,やっぱりヨーロッパ系の印象です。知らない国のビールを飲める今の時代,いい時代です。アルコール度数5.2%。330ml432円。福岡市の廣島が輸入しています。
(2016.7.21.)
No.2425 ヴィル・オル・ オレコス・グルメエール(エストニア)

 昨日に続き,エストニアのヴィル・オル醸造所が造るビールです。こちらは,アンバーエール・スタイルです。「ビールと食事のマリアージュ」というテーマで醸造されたとのこと。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濃い目の琥珀色の液体。かなりいい感じです。口に含むと,ホップの爽やかさとカラメルの旨みがベストマッチ。イギリスっぽい雰囲気を感じますが,エストニアならではのオリジナリティがクラフトビールらしさを漂わせています。昨日のIPAよりいい感じです。3種類のホップと8種類ものモルトを使用しているとのことです。上質な味わいでした。アルコール度数5.5%。330ml432円。
(2016.7.22.)
No.2426 ストーン・シトラシー・ウィット(アメリカ)

 カリフォルニア州にあるストーン醸造所が造る夏季限定醸造の新作ウィット・エール・スタイルです。ストーンのビールにハズレはありません。安ければ毎日でも飲みたいぐらいですが,高くてそうもいかないところが辛いところです。今回の新作は,コリアンダーを投入したウィートエールをベースとしています。伝統的なオレンジピールの代わりにタンジェリン,コブミカンの葉を使用し,さらにドイツ産のマンダリーナ・バーバリア・ホップでドライホッピングすることで,香り豊かな傑作に仕上がっています。爽やかで,やわらかな喉ごしが心地よいです。IBU35。アルコール度数5.3%。355ml628円。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2016.7.23.)
No.2427 カンバ・インペリアルIPA(ドイツ)

 ドイツのインペリアルIPAを飲むのは初めてです。飲む前は,てっきりアメリカのクラフトビールと思っていました。ライムやレモンといった柑橘系のフルーツを思わせる風味と5種類のホップが織りなす苦味が特徴とのこと,早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濃厚なブラウンの液体。口に含むと,完全にアメリカンスタイルのインペリアルIPAです。ラベルをよくよく見て,ドイツのクラフトビールと気付いたぐらいアメリカ流です。それにしても,重量感のある味わいで,強烈なアルコールが襲ってきます。かなり危険なビールです。飲み過ぎ注意,じっくり味わうビールです。アルコール度数8.4%。330ml700円。福岡市の廣島が輸入しています。
(2016.7.24.)
No.2428 オリンピック・フィックス・ヘレス(ギリシャ)

 ギリシャのビールを飲むのは,遙か昔にミソスを飲んで以来,2本目です。それぐらいなじみのない国です。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,薄い麦茶のような色の割にはいかにも薄そうな感じです。口に含むと,麦の香ばしさは感じるものの,圧倒的に薄いです。ヨーロッパのビールというよりは,アジア系のスタイルです。個人的には,個性的な1本ではありましたが,それほど魅力を感じませんでした。アルコール度数5%。330ml417円。YORUGOSという主にギリシャワインを扱っている会社が輸入しています。
(2016.7.25.)
No.2429 ブラック・レイブン・トリックスターIPA(アメリカ)

 ワシントン州にあるブラック・レイブン醸造所が造るフラッグシップIPAです。ブラック・レイブンとは,ラベルにも描かれているオオガラスのことだそうです。詐欺師と名付けられたこの缶ビール,詐欺なのかどうか早速飲んでみます。グラスに注ぐと,濃厚なブラウンの液体から,シトラス,パイン,松のようなホップの香りが漂います。使用ホップは,チヌーク,マグナム,シムコー,アマリロ,カスケードです。口に含むと,IBU70の強烈な苦みが襲ってきます。これは詐欺ではありません。傑作アメリカンIPAです。モルトの旨味もしっかりした正統派です。アルコール度数6.9%。355ml628円。エバーグリーン合同会社が輸入しています。
(2016.7.26.)
No.2430 ワイルドビア・ビブレ(イギリス)

 ワイルドビア醸造所が造るペール・エール・スタイルです。この醸造所は,果樹園と牧草地の広がるイギリス・サマセット地方の美しい田舎にあります。コントロールの難しい野生酵母による発酵やじっくり時間をかけたバレルエイジ(樽熟成)などにこだわった醸造所だそうです。早速飲んでみます。グラスに注ぐと,少し濁りのあるオレンジの液体。爽やかなホップの香りが漂います。口に含むと,深い味わいながら,喉ごしはドライ。キレのあるセッションIPAに近い印象です。ウィーン産モルトとオート麦を使用しています。ホップは,トロピカルフルーツ香のモザイクとオレンジ香のアマリロを,ボイル過程とドライホッピングの両方で使用するというこだわりです。アメリカンスタイルのホップの利いた1本でした。アルコール度数4.2%。330ml637円。株式会社ジュートが輸入しています。
(2016.7.28.)

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270.本日のビール(226)No.2421〜2430