No.2411 オミッション・ペールエール(アメリカ)

 オレゴン州にあるオミッション醸造所が造るペール・エール・スタイルです。このビールの最大の特徴は,グリテンにアレルギー反応を持つ方のために開発された独自の製法を採用していることです。大麦からグルテンを抜いたグルテンフリービールとなっています。グラスに注ぐと,カスケード・ホップの華やかな香りが漂います。口に含むと,カラメル麦芽のコクと旨みが花のような芳しい香りを更に引き立たせています。IPA好きの私としては,全体として少々物足りない感じですが,バランスのよい上品な味わいのビールでした。IBU33。アルコール度数5.8%。355ml446円。友和貿易が輸入しています。
(2016.7.7.)
No.2412 スピークイージー・ベイビー・ダディ(アメリカ)

 カリフォルニア州にあるスピークイージー醸造所が造るセッションIPAスタイルの缶ビールです。2015年より新たに展開を開始したセッション47シリーズのうちの1本です。グラスに注ぐと,柑橘系ホップの香りが漂います。口に含むと,シトラス,グレープフルーツ,ライムといったホップの酸味が支配的で,恐ろしくフルーティーです。その割には,ボディがしっかりしていて,通常のセッションIPAのようなもの足りなさはありません。個人的には,香りが強すぎるので,もう少しモルトの旨味が欲しいという感じですが,スタイルからすれば,かなりの出来だと思います。IBU35。アルコール度数4.7%。355ml628円。我が家の家計でいうと,缶ビールとしては,限界に近い価格です。ナガノトレーディングが輸入しています。
(2016.7.8.)
No.2413 伊勢角屋麦酒はなきん・びたー(二軒茶屋餅角屋本店)

 お馴染み三重県の伊勢角屋麦酒が造る花酵母シリーズ,限定品です。今回は,つるばらの花酵母を使用しています。以下,醸造元HPから。「つるばら花酵母が作り出すフルーティーなアロマがふんわりと香った後から,ゆっくりと英国産ホップからのハーブのようなアロマが顔を出して,調和された自然な香り立ちが感じられます。アルコール,IBUは控えめなので,すーっと喉を通り抜けます。モルトの優しい甘み,穏やかなコクと滑らかな口当たりを,かすかな苦みと花酵母からの極めてほのかな酸味が包み込んで,優しく癒されるように柔らかく味わっていただけるビールとなりました。」とのことです。アルコール度数4%。330ml559円。
(2016.7.9.)
No.2414 レイニーシーズン・ブラックエール(ベアード)

 静岡県沼津市にあるベアード・ブルーイングが造る季節限定のインディア・ブラック・エールです。大地や花のような強いホップの個性とベルベットのようにスムーズなロースティモルトフレーバーがうまく混在しています。いわばインディアペールエールの黒版です。この醸造所は,原材料を詳しく表示しています。クリーンな軟水(地域の源泉水),麦芽(フロアモルテッドマリスオッター,アンバー,キャラメル,チョコレートウィート),非麦芽(ローストバーレィ),糖類(国産氷砂糖),ホップ(ホールフラワーコーン生ホップ:米国産ウォリアー,ナゲット,ノーザンブルワー,ウィラメット,リバティ,ニュージランド産モトゥエカ),酵 母(ハウスベルジャンウィット酵母)です。IBU60。アルコール度数6.5%。330ml438円。美味しくいただきました。
(2016.7.10.)
No.2415 テレジアネーレ・ペールエール(イタリア)

 イタリアのビールを飲むのは,久しぶりのような気がします。近年は,イタリアでもクラフトビールが醸造されているようで目が離せません。ヴェネチア近郊のクラフトブリュワリー,テレジアネーレ醸造所が造るペール・エール・スタイルです。グラスに注ぐと,ゴールドの液体。口に含むと,ホップの苦みは抑えめで,芳醇でフルーティーなコクのある味わい。アメリカンペールエールとは全く異なるアプローチです。原材料には,糖類を使用しているので,直球勝負ではありません。雑味を感じます。そこの部分が残念です。アルコール度数6.5%。330ml510円。大阪の徳岡が輸入しています。
(2016.7.11.)
No.2416 グランラガー・アロマ(韓国)

 イオンが4月に発売したトップバリュ・シリーズの麦芽100%ビールです。醸造は,韓国なのであまり期待はしていません。特徴としては,「爽やかでマイルドな香りのドイツ産ハラタウミッテルフリューとシトラスのような香りにきれいな苦みを持つアメリカ産ビターホップ・ガレーナを使用しています。この2種類のホップを製造工程ごとに3回に分けて投入するトリプルホッピング製法で配合することで,フルーティーで華やかな香りが最大限に醸し出されています。」とのことです。また,長期熟成製法,氷点下熟成,酸素遮断工法を採用しているとのことです。飲んだ感想は,個人的には味が薄く,いかにも韓国といったところが残念でした。アルコール度数5%。350ml181円。
(2016.7.13.)
No.2417 クリスタルベルグ(サッポロ)

 数量限定の新ジャンルです。2016年6月21日に発売となりました。通年販売のホワイトベルグの季節限定バージョンです。この新ジャンルは,ビール大国ベルギーの夏の風物詩セゾンビールをモデルにした商品です。特長である華やかな香りと爽やかな味わいは,上面発酵酵母と柑橘系ホップ(カスケードとシトラ)によるもので,夏にピッタリな美味しさが楽しめます。ベルギービールの新ジャンル版として,低価格が何といっても嬉しいです。味もベルギービールに勝とも劣らない傑作です。原材料は,発泡酒(麦芽・ホップ・大麦)・スピリッツ(大麦)となっています。アルコール度数4%。
(」2016.7.14.)
No.2418 のどごしサマースペシャル(キリン)

 キリンの新ジャンルのどごし生の限定醸造版です。2016年6月21日から発売されました。のどごし生は,あまり好きではないのですが,缶に表記されたアメリカンホップが気になります。(小さく一部使用とも表記されています。)メーカーによれば,「アメリカ産カスケードホップの香りと炭酸の刺激を感じる力強いうまさが特長の商品です。夏を思いっきり弾けて楽しみたいというお客様のニーズにお応えした熱い夏にぴったりの弾ける気分をコンセプトに開発した限定商品です。」とのこと。早速飲んでみます。口に含むと,確かにアメリカンホップのいい香りがほんのり感じられます。一部使用との表記通り,あまりアメリカンホップの個性を生かし切っていません。でも,旨いです。アルコール度数5%。350ml145円。
(2016.7.15.)
No.2419 志賀高原・嗚呼!爽快!(玉村本店)

 個人的に日本一の醸造所と思っている長野県の志賀高原ビールです。夏季限定のウィートエール・スタイルです。アメリカンホップ2種類ををたっぷり使った柑橘系の強烈な香りと,小麦ならではの柔らかな飲み心地が特徴の爽快な夏のビールです。これは期待させます。グラスに注ぐと,早くも柑橘系ホップの香りが漂います。口に含むと,恐ろしくフルーティーで強い苦みに小麦の柔らかな喉ごしがベストマッチ。これは,期待通りの傑作です。しかも,330ml442円は,日本のクラフトビールにしては破格の安さです。ネット通販をみると,どのサイトもあっという間に売り切れになっています。購入できたのはラッキーでした。追加注文ができないのが残念です。IBU40。アルコール度数5%。
(2016.7.16.)
No.2420 トーキョー・ブルース・ゴールデンエール(石川酒造)

 東京都福生市にある石川酒造が造るゴールデン・エール・スタイルです。セッションエールに続くトーキョー・ブルースの第2弾になります。レイトホッピング製法で仕上げた香りとコクとの絶妙のバランスにこだわっています。また,初期糖度を高くすることでの高いアルコールの飲み応えと,通常よりも高い温度の発酵を徹底して管理をする事で,エステル香を出し,ホップの香り,コクとの相乗効果で確かな飲み応えに仕上げたとのことです。使用麦芽は,ピルゼン,マリスオッター,ホップは,ヒュルメロン,センテニアルを使用しています。IBU27。老舗ならではの重厚な仕上がりです。美味しくいただきました。アルコール度数6.5%。330ml510円。
(2017.7.17.)

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268.本日のビール(225)No.2411〜2420